マネーは踊る | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

最近、気になったことが2つ。

まずはRIZINとパッキャオの関わり。去年の大晦日にEXとはいえ、メイウェザーをリングに上げたRIZINが今度はパッキャオに接触と聞いたときに嫌な予感がしたボクシング・ファンは多かったはず。

結局、パッキャオがRIZINに上がるわけでなく、パッキャオが推薦する選手がRIZINに上がるというわけで今後もマネージメントの一環として関わっていくのか、それともフィリピンの選手を呼ぶのにパッキャオの名前だけ借りるのかわからないが、本人の現役時の登場だけは無さそうだ。

 

パッキャオは先頃、日本で大会を行ったONEにも投資してるのでボクシングに限らず、プロモーターやマネージメント視点でファイト・ビジネスに関わっていくのかも知れない。

 

同時期にはメイウェザーも来日して自身のプロモーションが主催しての日本での大会開催も視野に入れてるらしい。あくまでもメイ自身は引退した身ということでEX以上の試合を行うつもりはないみたいだ。

メイがプロモートしてる選手が大挙来日して日本でイベント開催したら面白そうだなと思うものの、ボクシングとMMAの合同興行も考えてるらしいから、さてどうなるのか。

 

後楽園ホールを中心とした昔ながらの小興行も残しつつ、大きな会場を使った大会では進行やマッチメイク、リング外の演出等でいろいろ実験を重ねていくことは大切な事かも知れない。

しかし、過剰にMMAと擦り寄る事には危うさを感じる。MMAの興行の中にボクシングの試合を取り入れること、またはその逆を行って果たして本当にお互いのファンの開拓に繋がるのか。

MMAのファンはキックの試合が興行の中に取り入れられても違和感なく受け入れてるが、攻撃手段が限定されるボクシングにどんな反応を示すのかは未知数だ。

ボクシングのファンはおそらくMMAを受け入れられない人の方が多数を占めると思う。どちらが良い悪いではなく、これは競技の成熟度によってファンの嗜好が決まってくる事にも関係ある様に思う。

過去、沢村忠のキック試合との合同興行は観てないのでわからないが、リングスとの合同興行を観に行った知人はリングスの試合(第二部)が始まる前に席を立ったとのこと。別に嫌いだからでなく、それ以前に興味が湧かなかったのだろうと思う。

現状では擦り寄る事でメリットを享受するのはMMA側だろう。しかし、他人の看板を掲げないとマスの興味を引けない様ではいつまで経っても成熟した競技となりえない。ボクシング同様にMMAも好きな自分としてはMMAも競技として日本に根付いて欲しいのであまり、ボクサーに粉かけないで欲しいのですがね。

(RIZIN自体は競技を目指してないと主催者が発言してますが。)