THE DAYから半月以上が経過しました。
ほぼ日本人のみの興行で東京ドームをフルハウスにしたことといい、決して安くはないPPVやパブリック・ビューイングを成功させたのですから興行的には大成功でしょう。
試合の方も全試合判定決着は意外でしたが、内容としては概ね満足した方が多いのではないでしょうか。
ただ、専門誌を含むマスコミが賛美一色なのが気になるといいますか。特にボクシング・ビート誌は旧ボクマガのスタッフの寄稿が増えてるかも知れませんが井上マガジン化してるのが気になるところです。
今回の興行は概ね良かったものの、次はもっと良い興行にするための提言があって然るべきかなと思います。そしてファンの間でも試合内容含めて、賛否両論があって当然なのに賛美しか目立たないのは宗教がかっていてちょっと気味悪いですね。
1.終了時間は何とかならなかったのか。
※現地組の不満はこれにつきます。後楽園興行が22時過ぎ終了が当たり前になって風当たりが強くなってるのにこの日はメイン終了が22時45分・・・ほぼ23時ですよ。
おそらく海外配信のDAZNの都合もあるかもですが、これはキツい。後楽園くらいの観客数なら何とか終電までに捌けるでしょうが、55000人がこれから規制退場かけるとどうなるのか。
肝心要のメインを最後まで堪能出来なかった方もいらっしゃったみたいなのでこのタイム・スケジュールの杜撰さは致命的では。
全試合判定になった場合にどれくらいに終了になるかを読むこと位出来るはず。そこから逆算してカード数やラウンド数を制限していくべきではないのか。
ずっと昔から言われてることですが・・・
2.一部の試合の判定
※今回で言うと3試合ほど、???と思う判定が出た試合がありました。ジムや関係者から何も言われないから記事にもならないのでしょうが、専門誌たるもの疑義を呈する位はして欲しいですね。ちなみに自分が疑問に思った3試合は以下の通りです。
①冨岡浩介vs田中将吾
②下町俊貴vs阿部麗也
③武居由樹vsワン・デカン
もしかしたら自分の見解が違ってるかも知れないのですが、何度見直しても勝敗が逆に思えますので、判定がこういう理由でこれが正解なんですよという解説が聞きたい。
3.メインの試合内容
※井上尚弥vs中谷潤人。至高の組み合わせであり、緊張感が欠けること無い試合だったと思います。判定ももう少しポイント差があるかなと個人的に思いましたが、許容範囲内。
ボクシングは真剣勝負なので思った通りの展開や内容にならないことはあります。それを承知したうえで言うと、大試合だからといって必ずしも名勝負にはならないということでしょうか。
互いにリスペクトと言えばアレですが、警戒が解けないまま、ポイントとペースを手繰り寄せ合いつつフルラウンド戦った・・・
そんな印象を持ちました。
キャリアの熟成期に入った井上は今後、相手がより大きくなることもあってKOの数は減ってくると思います。より自制しながら技術で圧倒して勝つ、いわばMONSTERからMASTERへの変貌が計られてるのではないかと。
ただ中谷はこれから最盛期を迎えるわけで、今回は挑戦者という立場を考えるとこの試合には不満が残ります。井上尚弥に勝つということ以上に互角に戦うことで満足してしまったような印象を持ちました。
試合前の発言でもお互いをリスペクトしていて変な煽り合いが無かったのは試合の品格を保っていて良かったのですが、試合内容で井上のマイルド・ヤンキーとしてのマインドを刺激する様な展開を引き出せなかったのは残念というか、現状の実力差が露呈した様にも見えました。
中谷陣営から再戦の話も出てますが、それよりも井上にはバムやフェザーへの進出などに舵を振ってもらいたい。
いつか来る井上尚弥以後に備えて、業界は今回の興行成功に満足しないで次へ繋いで欲しいものです。