技術者が良く使う言葉に、『 QCD 』 というのがあります。
Q : Quality (品質)
C : Cost (コスト)
D : Delivery (納期)
この3つは、必ず達成すべきことなんです。
良いものを低価格で、納期どおり(お客様が欲してるとき)に提供する!
これを達成できないと、商売になりませんからね。
このうちに Q(品質)について考えてみると、パッと思い付くのは、
・洗濯機ならば、良く汚れが落ちること!
・車なら、快適に走ること!
・デジカメらな、綺麗に撮れること!
・テレビなら、綺麗に映ること!
という本質的な部分だと思います。
でも、同時に、技術者がクリアすべきことは、耐久性もあるんです。
(耐久性は、品質じゃないという人もいるかもしれないですが。)
何よりも信頼を損なうのは、すぐに壊れることです。
それだけに、耐久性は重要で、必達なんですよね。
実際、今の自動車や家電製品は、そう簡単には壊れないと思います。
これは、過去の技術者のみなさんの努力の賜物です。
でも、逆に言うと、なかなか壊れないということは、買換え需要も減るということです。
テレビは、見れれば良い。 クルマは走れば良い。 洗濯機は洗えれば良い。
と思えば、非常に長い期間使えるんですよね。
不況と言う言葉が使われ始めると、極端にものが売れなくなる一つの原因は、
別に今持っているものを買い換える必要もないから、ということもあると思います。
技術者が、がんばって耐久性を確保すればするほど、実は、自分の首を絞めている・・・
いやぁ、複雑です。
なんてことを考えた日曜の夜でした。
技術者のみなさん、こちらの本は、読んでくださいね。
ちょっと昔の本ですが、かなり本質的な部分を突いています。
- イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)/クレイトン・クリステンセン
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