弟がドイツにやってきた!!唐突な早朝ノイシュバンシュタイン城 | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

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ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

ドイツ・旅行・音楽・オペラ・グルメ•ときどきビートルズ&サウンド・オブ・ミュージック便りをお届けいたします♪

…そしてその翌朝。

 

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朝7時半過ぎのノイシュバンシュタイン城のふもとにあるアルプ湖。
 

 

 

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前日は夜も更け、誰もいなくなる時間までこの場所にいた。

そして翌朝はまた誰よりも早く。

 

神聖で静寂なアルプ湖を白鳥たちと共に楽しんでいた。

 

 

 

・・・というのも、ノイシュバンシュタイン城は予約をしたら

その1時間前にチケットセンターにチケットピックアップをしに行かなければならないからである。

 

 

私たちの入場時間は午前9時15分。

なので、朝の8時15分までにチケットピックアップをしないといけない。

だけどちょうど良いタイミングのバスがなーーーーーい。

 

 

 

 

めっちゃ早く行くか、遅刻して城内見学ができないか、である。

 

 

 

こうなったら雨が降らないうちに早朝散歩だい!(※前回の記事参照)


と、早く起きてチケットセンターが開くまでブラブラしていた。

雨は降っていなかったけれどどことなくうっすら霧がかっていて、

それはそれでとっても幻想的!!!

 

 

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それにしてもこの景色・・・

私の大好きなブラームスの「そこの谷底では」にピッタリだ。





 

この歌詞にはここバイエルン州の田舎娘の表現が使われている。

この曲の世界観もこのような景色なのだろうなー。

っていうかここか!?

とすら思う。。。。

 

しばし口ずさんでいた。



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Da unten im Tale あの下の谷では 〉※歌詞※



あの下の谷では 水が濁って流れている

そして 口で言えないほど あなたが好き
いつも愛だの 誠実だの言うけどすこしはちがうこともあるでしょう
そして愛してると十回言っても信じないでしょう 私は前へ進むだけ
愛して下さった事には感謝しますどこかで幸福になること 祈ってます

 

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チケットを取りに行った後は、1時間弱自由時間。
10分前には城の前にいて下さいねと言われ、
もう二日連続自力でのぼりたくない私たちは、シャトルバスを待つことに。
そしてそれを待っている間、ルードビッヒのお父ちゃんの建てた城の
そばまで行きたいという弟に付き合って、目の前まで行ってみることにした。
 
(これでこの地に降り立ったのが5回目となったが、こちらの父の城・ホーエンシュバンガウ城のそばまで行ったのは今回が初めて!!)
 
 

 

 

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父親のお城越しに息子の城がみえる。。。。

地に足のついた城!?と、どことなく浮き足立ってる息子の城。

 

 

 

 

 

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父の城から見た山の風景。ごつい。夜とか怖そうだ。。。
 
 
 
。。。とかなんとか言いながらゆっくりしていると、

シャトルバスがふもとで走っていくのが見えた・・・
 
 
あああああ。。。。。乗り遅れたぁ。。。。。。。。!!!!!
またか!また歩くのか!?????
 
 
 
 
・・・ぬぁんて焦ったけれど、バスが行ってしまったおかげで!?
こちら初体験↓
 
 

 

 

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じゃじゃじゃーーーーーん!!!!
馬車である!!!!
バスに乗り遅れたおかげで今まで高額だから乗らない!!
と思っていた馬車に乗り込めた!!!
 
だってさー。
高山でも京都でも、人力車1万5千円~2万円ぐらいするじゃん!!!
お城の馬車もそれぐらいするに決まってるよーーーーー!!!!
 
 
 
 
・・・と思ったらなんと一人たったの6ユーロ。
帰りに限っては半額で3ユーロ。
え。そうだったの!?
 
 
今まで馬車を敬遠してきた意味まるでなーーーーーし!!!
 
 
去年、母にもノイシュバンシュタイン城にあがる途中の馬車が
滑落したんだってーとかそういう怖い話をされたので、
ちょっとだけドキドキしながら乗った。
 
 
だけど、馬はかわいかったし、馬車馬のように働かされててかわいそうだったし(あ。馬車馬だった!)
こちらとしては風情があって、ヨーロッパの中世、近代にタイムスリップした気分。
 
最前列に乗せてもらえたので、2頭で呼吸を合わせて頑張っている姿がなんとも愛しかったし、目の前で用も足していたのが見れて面白かった。(←弟は動画に撮っていたが、それは食欲をなくすのでやめてほしい←)
 
 

 

 

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そうして、前日とはちがい、ラクラクにお城前到着ーーー!!!
 
 
 
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お城の前は修復作業していたけど(19歳のときに来たときはもっと大々的な修復作業をしていた。)
昨日マリエン橋でちゃんと城の横側は綺麗に見えたので、
まあ気にしない!!

 

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お城の前。

2年前はこれ以上中に入ることができず、MAXに不機嫌だった私。

今年はちゃんと予約をしたので、もうホントに超ーーー久しぶりにお城の中を見学できる!!!!うれしいーーーー!!

 

 

 

 

残念ながら城内は一切撮影禁止。

だから弟は最後のお土産コーナーでお城の写真の入った小さな本を購入していたけれど。

 

私も久しぶりすぎて、何がどうだったか80パーセントは忘れてた。(笑)

あのワーグナーのタンホイザーのお部屋だけは衝撃が強すぎて覚えていたけれど。

それ以外はすっかり忘れてたなーっ。

 

まあ、一言で言うと、男のロマンがつまった城。

外観はメルヘンでプリンセスとか出てきそうだけど。

内装はベルサイユのような豪華絢爛さはなく、シェーンブルン宮殿のようなロココの優美さもなく。

ゴシック様式だとかビザンチン様式だとか、色々と時代錯誤・国もまたいでいる上、ワーグナーのオペラや神話伝説に魅せられた一人の男のシックな部屋って感じで。

 

 

まぁ。豪快に国のお金を使って作った、

壮大なオタクの理想卿やね。(By弟。)

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まぁ確かに今の時代にルードビッヒ2世が生きていたなら、

完璧にマンガやアニメ、ゲームにハマッていたかもねー。

この時代はそういった娯楽がないので、オペラの世界に没頭しちゃったんですね。

そんな私も15歳のときに初めてここに来て、

まだ何も知らなかったワーグナー?オペラ?神話伝説!?の

凄みが伝わってきて、

オペラやドイツの世界に自然と引き寄せられた1人なんですけれどもね。

 

 

 

 

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城内見学は約1時間。全オーディオガイドである。
(15歳のときはツアーの添乗員がガイドしてくれたけど、19歳の時には既にオーディオガイドに代わっていた気がする。)
 
ちなみに写真は、城の中から撮った写真。
(最初と最後に城内から外を撮るのはギリギリOK。)
曇ってはいたけれど、霧が出ることもなく、山の稜線もしっかり見えてよかった。
 
 

 

 

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山と山の間に釣り下がっているマリエン橋。

前夜、弟と一緒にいたところ。

昨日はだれもいなかったけれど、この日は橋の上にたくさんの人たちが見える。

 

 

いつ見てもすごい場所に釣り下がってる橋だなぁぁぁぁぁ!!!

 

 

 

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お土産コーナーに売っていたお城のカット板。そして日本語表記もちゃんとある(笑)


こういうカット板、ドイツお土産ですごく人気なのだと
この前帰国したとき日本のテレビでやっていた。
 
普段こちらの人たちはパンを切るのに使ったり、
まぁふつーにまな板だったり(こちらのまな板は基本的に小さい!)
そのままお皿代わりに使えたり、万能で使い道はそれぞれ。
 
 
ノイシュバンシュタインの絵付だし、
このカット板、母がほしがっていた気がするので、弟に託した。
 
 
 

 

 

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城見学が終わってほっと一息。
お城のふもとで温かいドリンクを飲む。
ドイツのココアは本当に美味しいという私の言葉に、
ココアを飲んでいる弟。
その横で私はスパイス、フルーツたっぷりの薫り高ーい
美味しいグリュ-ワイン♪
 
ドイツ・オーストリアのクリスマスの風物詩であるグリューワイン。
まだなかなか街中で見かけないけれど。。。。
ここにはもうあった★
弟も美味しい美味しいと感激している。
 
体もホカホカにあたたまるし、弟に一足季節の先取りで
体験してもらえてよかった!!
 
 

 

 

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その後は山の中腹?まで降りてきて、ゆっくりなお昼ご飯。
さっきココアやグリューワインで体を温めたのに、
それを一瞬にして無意味にするような1リットルのビール。
 
これはミュンヘンでかの有名なホフブロイ。
 
水よりビールの安い国。
シンプルですっきりした味わいなので、ごくごく飲めちゃう。
 
 
ビールで体内を冷やしながら、
雨が降り出しそうな寒い野外のテラスで踏ん張った。
(ミツバチたちの攻撃に耐えながら。。。笑)
このレストランは15歳のときにもノイシュバンシュタイン城の帰りに入ったことがある。
 
 

 

 

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メニューはもちろんこの地方の郷土料理。
グラーシュ
(もともとはハンガリー発祥のビーフシチュー。オーストリア料理になっているけれど、このあたりは国境が近くてほぼオーストリア寄りなのでもうぐちゃぐちゃ。)
 
カリーブルスト
(カレー風味のケチャップのかかったソーセージ。このあたりの軽食。)
 
ケーゼシュペーツレ
(ルードビッヒ2世も食べたであろう定番郷土料理。小麦粉で作られたすいとんのようなものにあめ色タマネギやあたためたチーズがグラタンやドリアのようにかかってる。)
 
↑これは我が家の目の前のレストランの方が何倍も美味しかったなぁ。。。
 
 
 
なんとかギリギリ保っていた雨もぽつぽつ降り出し
(帰りの馬車で既に少し降っていた)
朝早かったはずの城見学も、気づけばあっという間にお昼下がり。
 
ここからタクシーやバスで30分ぐらいのヴィース教会に是非いってみてくれと父から要請!?があったので行きたかったが、(←去年父が大変感動したらしい。写真も送られてきた)
 
そして私もヴィース教会のあとは15歳、19歳のときに体験した、アルプスに囲まれた壁画の美しい町、オーバーアマガウを経由して
ミュンヘンのほうにバスで行きたかったが、弟に
 
 
バスで長時間移動は腰が痛くなるし
ミュンヘンというドイツの大都市に長時間いたいから
今回はヴィース教会うんぬんはいいや!また次回!
(また来るのねw)
 
 
と言われ、すべて無しになりました。
(私の行ってみたいという欲求だけ残して・・・)
 
そう。私、ノイシュバンシュタイン城に何度も来てるくせに
ヴィース教会には行ったことなかった。。。
というか知らなかった!!!!!
両親が去年行くまで、世界遺産だったにもかかわらず知らなかったという。
 
 
ルードビッヒ2世の建てた別のお城、リンダーホーフ城ならこの近くにあるし行ったことあるんだけどねー。
 
 
ヴィース教会、次回のテーマである。
 
 
 
 

 

 

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さて。その後バスでフュッセンに戻る。
そしてかるーく街中を散策。(フュッセンにも何回も来てるけどちゃんと町を見たの今回が初めてw かわいい町だった。)
 
 
そしてずいぶんのんびりとしてしまったせいで、
ミュンヘン到着が夕方になってしまったのである。。。。
 
 
ミュンヘン編へ続くー!