慰安旅行①〜やっぱりサウンドオブミュージックよね〜 | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

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ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

ドイツ・旅行・音楽・オペラ・グルメ•ときどきビートルズ&サウンド・オブ・ミュージック便りをお届けいたします♪


7月31日 深夜1時半過ぎ。



あれからオランダ弾丸旅行(7/26,27)の
疲労もロクにとれぬうちに、
深夜バスで再びフランクフルトを発った。




そして何故か今回のバスも
11時間もかかって目的地到着。
ついたのは翌日の正午。


(もうバス嫌だぁぁぁぁぁ(涙)11時間あったら日本に着くわ!!!)




…ってわけで日付が変わって8月1日の昼下がり。
私はここに居りました。

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 はぁぁぁぁぁーーーーーー!!!
充電充電!!やっぱりサイコー!!!!


私の世界1好きな場所、
ザルツブルクです。

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ここはまたまたとびきり良い眺め。
ここはメンヒスベルクの丘に建つ、
近代美術館併設のレストラン。


メンヒスベルクとは、
ザルツブルクの神秘的な特徴を作り出している切り立った崖!?

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ここまでは近代美術館行きのエレベーター(有料)でひとっとびします。

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これはレストランの入り口。
8月なのに植物が紅葉していてまた美しい。
この入り口を下るとそこはもう映画『サウンドオブミュージック』でも使われた場所。




↑この映像の開始〜28秒まで、この場所が使われてます。



肝心のトラップ兄弟とマリア先生が腰かけていた場所は現在

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こうなっておりますが。




ドレミの歌のその他のロケ地は昔の記事参照でー!






…そーんなメンヒスベルクの丘の上で、
神童を生み出した聖なるザルツブルクを見下ろし、
シュニッツェルwithヌードルを優雅にいただいていた、8月のはじめの日。(⬅分かったっつーの。)



↑2番の歌詞にご注目あれ。(字幕あり。)

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これはビール。

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シュニッツェル。

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ヌードル。


ザルツブルクの定番セットです。

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数日前のオランダの弾丸を大いに反省し、
今回のザルツブルクは完全ノープラン。
(翌日に知り合いに会う約束のみ。)
というか、ゆっくりのんびりするために、
何もしないために、
ここザルツブルクまで遥々とやってきたのだ。


ザルツブルクはもう大好きすぎて、
何回も何回も来てるからなぁー。ははは。
もう、その場にいるだけ、
その空気に触れるだけで充分幸せなのだ。

とはいえ、
去年の12月のクリスマスマーケットから8か月近く。
なかなか来れていなかったので、
もう酸欠状態を起こしていた。

そんなにしょっちゅう遊びに行かなくても
あと数年もがけば好きなことして好きな場所行けると上司に甘い言葉でささやかれ!?
暗に遊びに行く暇あるなら馬車馬のように働けと示唆されていたけれど、
もうそんなこと言われるだけで耐えられなかった。(笑)


ここにはもう、定期的に来ないと、体内に毒ガスが溜まって溜まって仕方ない…。

もう心身ともに疲れ果てていたけど、
そして忙しい合間を縫っての強行スケジュールだったけれど、
今来ないとこのあと仕事が立て込む予定なのでなかなか来れない!!今しかないーーーー!!
と、無理やりにでもザルツブルク行きをここでねじ込んだ。



やっぱり癒されるなぁ…。
のんびりまったり、最高の贅沢だねーっ♪

ここで座ってるだけでもう充分幸せなのだ。
うーん。初めて行ったオランダの風車ももちろん良かったけど、
失礼だがオランダより、
やっぱり何度も来てるこのザルツブルクの方がずーっと好きだし、
もう充実感と幸福度が桁違い……!!!!


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…とはいえ、
こんな快晴のザルツブルクに魅了されつつも、
このときの私は究極に精神を病んでいた(笑)


出てくる言葉や出てくる考え、
全て日常の不平、不満、文句、愚痴、
煮えたぎるような怒り……。(笑)



あまりにも理不尽なことが多すぎて、
腹が立つことが多すぎて、
こんなに大好きなザルツブルクに来てまでそのことで鬱々としている私はもう限界にきてるのだなと、

もうこのときこの場で悟った。


なんとか耐え忍んで、
なんとかダメダメな状況や
このやってられなさを乗り切ってきた。
だけど数日前にまたしても究極の地雷を落とされた。
理不尽もいいとこだ。
もーだめだ。マジでやってらんない。


いつかはザルツブルクに住みたい、
そんな壮大な憧れと夢をあるとき語ったら
その夢をぜひ叶えてあげるために応援するし
支援するよと言ってくれた。
その人たちの期待に答えたくて、
恩を感じて感謝して頑張ってきたけど、
色んなことに無理が生じて、
それでも我慢すればなんとかなると思ってきたけれど、


この美しい景色を前に、



今までここまで強く思ったことはないほど、



今の状況にいても、
ザルツブルクは近付かない
それより他の方法で自分をブラッシュアップして近付けさせる方法がある、
という声が聞こえた。


そうだ、
今の状況から抜け出すんだ。
逃げるんだ。
ここにいたって意味がない。
もう金輪際関わりたくない。


そんな心の声がハッキリと聞こえたのは
まさにこのときだった。



あのときの心の声が私を強く突き動かした。
それがあったから今の私がある。

たったの2ヶ月で、全く違う人生が始まったからだ。


確かにザルツブルクの神聖な空気には
いつもただものではない雰囲気を感じていて、
まるで町全体が神社のような(伊勢神宮とかね)
そんな気にいつも心が救われてきた。

なんだか不思議な出来事や出会いもたくさんあるしね。

今回もここにこれば何かがある、
何かが変わるはずと信じて疑わなかった。

だけど。。。
あまりにもこれはすごすぎでしょーーーー!!


あまりにも気持ちが荒んでいたので
我ながらびっくりしたけど。(笑)
それにも意味があったんですなーっ。



時間はあるし、目的はないので
メンヒスベルクの上を道なりに歩いてみることに。

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…つまり写真の通りです。
ホーエンザルツブルク城の方面へ向かいます。




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はい、これがザルツブルクの白亜のシンボル、ホーエンザルツブルク城です。

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上から見下ろした旧市街。
なんだろう、この切り立った岩山は。
岩を切り開いて作った街なのだろうか。
その割れ目から草木が芽吹いているのがとても面白い。
普通の山だったんだろうなーもともとは。


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なんか不思議な城があった。
孤高のホーエンザルツブルク城は有名だけど、
ここは無名すぎて誰もいない。(笑)
ホーエンザルツブルク城から徒歩で来れるのに。(笑)
こんなに中世っぽいのに。

ここはなんだったんですかー(笑)

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もっとえげつないのもあった(笑)


何この古めかしいの。
古ぼけててお化け出そうで怖いぐらいなんですが。。。(笑)

歴史を感じますなぁ。

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なぜか妖精でもいるような雰囲気の
神秘的な木。

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このふもとには石碑があった。
何故だか涙が出てしまう、不思議な場所。

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1931年の
ザルツブルクの中学生によるフォークソングコーラスの木、なんですって。
1931年。
オーストリアが第二次世界大戦に巻き込まれる前。(ナチスがオーストリア併合したのは1938年3月11日!!!!)

まだまだこのザルツブルクにはトラップファミリーがいた。
そして全く同じ時代、このコーラスグループと同じ街で歌っていたのだ。

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なんだか不思議な気持ち。


そしてなぜか泣ける!!


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メンヒスベルクの反対側。
旧市街の逆側はこんな感じで、
新興住宅地になっている。
ここでいい。住みたい。
山のつらなりも見える。
あちらにも切り開いた岩山みたいなのがみえる。

やっぱりこのあたりは岩山を掘って作られた街なんだなぁーと改めて思う。


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そのまままっすぐ道なりに進んでみた。
そのうち、視界にこんな壮大な光景が飛び込んできたー。


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うわぁーもうすごいなぁー。
もうね、なんというか、神々しい。
その荘厳さに心打たれ、
自分のちっぽけさを思い知り、
そしてこの壮大なる自然美を目の前にして、
敬虔な気持ちになるのです。
写真サイズじゃ伝わらないぃぃぃぃ!!

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他にも拝んでる方いらっしゃいました。
拝んでるっていうか、祈ってる、か。(笑)
すごい分かりますよ、その気持ち。

こんな風に思ってるのは自分たちだけではないのね。。。

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いつ来ても私の心を鷲掴みにして離さない、
ウンタースベルクの山。
その前の湖は、





↑この子達が溺れていた場所です。

(笑)





↑私も大好きなこのシーンの背後はまさにこの湖。
ウンタースベルクは当時のままの姿を現在も残しています。
幼い頃にこのバックの山にどれだけ想いを馳せていたことか…。

続きます〜!