ドイツの新ワインと玉ねぎケーキと皿洗い | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

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ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

ドイツ・旅行・音楽・オペラ・グルメ•ときどきビートルズ&サウンド・オブ・ミュージック便りをお届けいたします♪

ドイツに住んで2年半が経過したのですが、
そんな私が先日、大衝撃を受けたカルチャーショックについて今日は書きたいと思います。


まずは導入から。

先週の金曜日、私の参加する地元の合唱団の仲間がお誕生日だったので、
プチパーティーがありました。


以前も書いたことがありますが⬇︎


ドイツではお誕生日の人本人が
食事を招待したり、手作りケーキや手料理を振る舞ったり、プレゼントを周りの人に渡したりします。

日本でも子供の頃、お誕生日会を自分で開催したりしましたけど、
大人になってからはしないですよね〜さすがに。
それがドイツでは中年のおじさんでも、
老人のおばあさまでも、バースデーパーティーを自ら開催したりするんです。


そんなわけでこの日いただいたのが
ドイツの秋といえばコレ!というメニュー⬇︎

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この時期にしか世間に出回らない
めちゃめちゃフルーティで美味しいお酒
『フェダーバイサー』⬆︎

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それからフェダーバイサーとセットで食べられる玉ねぎケーキ。(ツビーベルクーヘン。)⬆︎



私も2年前、初めてスーパーで見かけて
教えていただいたセットメニューですが、
過ぎ行く夏を惜しみ、豊潤な秋の予感を感じ始めるこの季節の定番といえば、
この2つなのです。


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フェダーバイサーは、
いわゆるワインの赤ちゃん。
ワインになる前の発酵途中のもので、
最初はアルコールは入っているものの
あまーくフレッシュなブドウジュース状態。


酵母が中に生きており
(それが白い羽根(フェダーバイサー)に見えるからその名前になってるのですね。)
日々勝手に発酵していく
いわゆる『生きてるワイン』で、
毎日味が変わっていきます。


アルコール度数も最初は4パーセントなんですが、
最終的には11パーセントにまでなって、
完全なワインになるそうな。



私も9月の頭に飲んだ時は

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⬆︎右があま〜いリースリングのデザートワイン。
左がフェダーバイサー。 左の方が更にはるかに甘い。


もうブドウジュースというより
果汁100パーセントのリンゴジュースかってぐらいフルーティで美味しかった!!


あまりの美味しさに調子に乗ってジュース感覚で何倍もおかわりしてがぶ飲みして、
立ち上がる頃には、2人ともフラフラで酔っ払っていたという。


でも先週のバースデーパーティーのときに飲んだものは、だいぶ発酵が進んでいて、
酸味も強くなっており、
甘みよりサッパリした酸っぱさがありました。

それもまた美味しくてがぶ飲みでフラフラに。(笑)@ニュルンベルクにて。



…ちなみにこのフェダーバイサー。
日々発酵して炭酸が作られるため、
気圧でビンが割れないように、フタに穴が空いてます。

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もしくはフタが完全に閉まってないバージョンが売ってたりするらしい。


なので、横に倒したりするのは厳禁。
持ち運びも難しいので、
日本には持っていくことが残念ながら出来ません。


先日、弟がドイツに遊びに来て、
このフェダーバイサーを本当に気に入り、
お土産に持って帰りたいと言っていましたが…
不可能なようだったので泣く泣く諦めました!


甘いジュースお好きな方も
ワイン好きの方も
お酒好きな方も、
ぜひぜひ一度は現地で試していただきたいものです!


ちなみに玉ねぎケーキはこの時期だけ、
スーパーやレストラン、各地で見かけます。
ケーキといっても塩味の効いた、
ドイツ版キッシュのようなもので、
ベーコンの塩気と玉ねぎの甘みがまた美味しい!!!



ドイツではこの時期、各地でワイン祭りが開催されていて
(私が前回の記事で書いたワイナリーのある町でもほんの数週間前にワイン祭りで盛り上がってたらしい)
そこでも野外で売られているセットなのです。


日本では毎年11月にボジョレーヌーボーが騒がれますが、
ドイツではボジョレーヌーボーは全く話題にならず、
新ワインの始まりの時期は決まってこの『フェダーバイサー』なんですよね。



…ってことで余談はさておき。



やっとここから、私の衝撃を受けまくった話をしたいと思います。


その先週、バースデーパーティーが開催された日。
私は最後の最後までフェダーバイサーで酔っ払っており、20人ほどいたメンバーが次々と帰る中、最後の数人になってしまいました。


会場はいつも合唱団の練習をしている、
教会の隣の会館だったため、
使っていた全員分のコップやお皿を片付けなくてはならない。


音楽の話で指揮者のひとなどと話が盛り上がっている中、
お誕生日だった本人がひとりでさりげなーくテーブルを片付け始めました。


わたくしもたいそう酔っ払ってはいたものの、
この大量な皿やコップはさすがに一人では…!!!!
と、手伝うことにしたんですねー。


他にもおばあちゃんや、男性も手伝ってました。
おばあちゃんが皿を洗わなきゃ!と、
流し台の前に立ったので、

私が洗いますよ!!!


と、うけて立ったんですよ。
それで20人分ぐらいのお皿やコップを洗い始めたんですけど。。。。



周りが私の洗い方は注意深いとか、
すごく丁寧に長くやってるとか、
他にも酔っ払っててよく聞き取れないけど、
とにかく私の皿洗いについて、
色々ゆってるんですよ。
褒めてただけではなく、
イヤミだったような気もするんですけど。



私にとってはなんの変哲もない、
ただの皿洗いです。


ところがしかし!!
お誕生日の本人がやってきて、
シンクに栓をして、お湯を張ってきたんですね。


こうやってやれ!!といわれ。
周りもうなずく…という。

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ドイツのキッチンはシンクが小さいわ
排水溝は小さいわでやりづらいよー!!!!




⬆︎どこいってもこのサイズのシンクなので、
三角コーナーもなかなか置けないっていうか、三角コーナー売ってないので置く習慣すらないんですけど(私は日本で買ってきたんですけど既に邪魔(笑))


油汚れのついたままの20枚以上の皿やらコップをぎゅーぎゅーにお湯の張ったシンクに入れて、水はこれ以上流さないんですね。

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⬆︎ドイツで大活躍のSchwammtuch(スポンジワイプ)

スポンジ布巾として有名なドイツの商品で、
わたくしもいつも10枚以上常備して何かと使ってる上に
よく日本へお土産に買って帰るんですけど、
コットン、セルロースという100%天然素材で出来たこの布巾。


私はよく雑巾やテーブルの上を拭く布巾として使ってますが

(乾くとパリパリに固まりダンボールのようになりますが、水でぬらすと瞬間でスポンジ状態になる。)

ドイツでは雑巾、布巾以外に、
お皿洗いのスポンジとして使われてます。

私はこれでお皿洗うの慣れてないのですが、
(ドイツのスポンジは脆くてショボいので私はスポンジも日本から持って帰ったりしてる)
よく色んなご家庭でこれで洗ってるの見かけます。


で、今回もこれしか無かったので、
お湯を張ったシンクの中でお皿をゴシゴシと、力を込めて洗っていたのですが
(お湯の中に油が浮くから栓を早く抜いて洗い流したい!!!!)

なんと私が水道ですすぐ前の、
シャボンでアワアワになってるお皿やコップを、
おばあちゃんとおじさまが、
拭き取りタオルで拭き取って戸棚にしまい始めたんですねーーーーーー!!!



ええええーーーーー!!!!


洗い流さないのーーーーーーー!?





あまりにもびっくりして、
私は残りのお皿やコップはできる限り丁寧に!
丁寧すぎるほど裏も表も洗い流したりしたんですけど、
そのたびに彼らは
私の洗い方がどうのこうのだと感心した雰囲気!?(ポジティブ(笑))で話していたので
なんだかここで洗ってていいのかどうか、
不安な気持ちになりました。(笑)
まぁ、やり抜きましたけど。



そして数日後、たまたまYouTubeをみてたら





⬆︎ズバリその名も
『ドイツ流食器の洗い方』。



これ見て、
えええええーーーー!!
やっぱりそうだったのねーーーーー!!!



と、衝撃を受けました。

皿洗い1つ取ってもこんなに日本とドイツでは違うのね…。


ではあのときの私は
遅いとか水の無駄使いとか言われていたのだろーか。


確かにドイツはエコを大切にする国ですけど、
さすがに私は洗剤はちゃんと拭き取りたいです。


たまにソースがもったいないといって
パンでぬぐって食べたり
舌でお皿を犬みたいにペロペロ食べてる人いますけど(はしたない!!)
ドイツではそれやったらダメですよー



…そんなわけで最近受けたカルチャーショックでした。