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伊勢市心理カウンセリングセンター

代表の山田靜弥@左片麻痺です。


「なんとなく調子が悪い」「気分が落ち込む」といった不調は、実は季節の変わり目や特定の時期に起こりやすいことが分かっています。うつ病は治療が必要な病気であり、適切な知識と周囲のサポートがあれば回復に向かうことができます。

​このガイドでは、うつ病の主要な治療法、発症しやすい季節とその対策、そしてご家族や周囲の方ができる具体的な接し方を解説します。


​1. 💊 回復の鍵となる「3つの治療の柱」

​うつ病の治療は、主に「休養」「薬物療法」「精神療法」の3つの要素を組み合わせて行われます。

​① 休養(心と体を休ませる)

​最も重要な治療の土台です。治療の初期段階では、まず心身のエネルギーを回復させるために、仕事や学校、家事などの負担を可能な限り減らします。

​大切なポイント:「休むこと」は治療の一環であり、サボっているわけではありません。回復のために必要な時間だと認識し、罪悪感を抱かないことが大切です。


​② 薬物療法(脳のバランスを整える)

​主に抗うつ薬が使われます。これは、うつ病で乱れた脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)のバランスを調整し、症状を改善させるための治療です。

​効果には時間がかかる: 飲み始めてから効果が出るまでに数週間かかるのが一般的です。焦らず、医師の指示通りに服用を続けることが極めて重要です。

​自己中断は厳禁: 症状が良くなったと感じても、再発予防のためにしばらく薬を継続する必要があります。自己判断で服用を中断しないでください。


​③ 精神療法(考え方やストレスへの対処法を見直す)

​認知行動療法 (CBT) が代表的です。うつ病によって偏ってしまった「考え方(認知)」や「行動パターン」を見直し、バランスの取れた柔軟な思考や、ストレスに適切に対処する方法を身につけていきます。
​始めるタイミング: 症状が回復に向かい、ある程度エネルギーが戻ってきた段階で効果を発揮しやすい治療法です。

​2. 📅 知っておきたい!うつ病が発症しやすい「危険な季節」とその対策

​季節の変わり目や特定の時期は、心身に大きな影響を与えます。

​🍂 【要注意】秋から冬にかけて(冬季うつ病)

​日照時間が極端に短くなることで発症・悪化する「季節性感情障害(SAD)」

原因 症状の特徴(非定型うつの傾向)

日照時間の減少によるセロトニン不足とメラトニン過剰 過眠(寝ても寝ても眠い)、過食(特に炭水化物への欲求)、強い倦怠感

🌱 春(環境の変化と自律神経の乱れ)

​年度初めやゴールデンウィーク明けは、「五月病」を含む社会的ストレスが集中します。

原因 症状の特徴

ライフイベントによる社会的ストレスと寒暖差 従来のうつ症状に加え、環境への適応困難からくる強い不安感や焦燥感(イライラ)

🌦 季節の不調を防ぐためにできること

​日光を浴びる: 冬季うつ病の対策として、できるだけ朝の時間帯に屋外で日光を浴びましょう。重度の場合は光療法が有効です。
​生活リズムを整える: 季節や環境の変化で乱れがちな睡眠・食事のリズムを、意識して一定に保つことが大切です。
​無理をしない: 春先の環境変化は、心身に大きな負担をかけています。「慣れるまではセーブする」と決めて、頑張りすぎないようにしましょう。

​3. 🤝 ご家族・周囲の人ができる大切な接し方

​うつ病の療養中、ご家族や周囲の方の**「理解と接し方」**は、患者さんの回復を大きく左右します。
​⭕️ やってほしい接し方(理解とサポート)

①「休養の必要性」を理解する

 「怠けている」「気合が足りない」といった誤解は厳禁です。休むことが治療だと理解しましょう。

②批判せず、静かに見守る

 「頑張れ」や「早く治せ」といった励ましやプレッシャーになる言葉は避け、静かに寄り添いましょう。

③重要な決定を求めない

 思考力や判断力が低下しているため、重大な決定は、本人に代わって先送りするか、助言にとどめましょう。

④小さな変化を褒める

 「今日は起きられたね」「少し食事ができたね」など、少し良くなった小さなことに注目して具体的に褒めましょう。

❌ 避けてほしい接し方(プレッシャーとなる言動)

①「頑張って」「気の持ちようだ」: 本人を追い詰めるため、最も避けたい言葉です。

②病気を否定する: 「ただの甘えだ」と病気を否定することは、信頼関係を壊し、孤立感を深めます。


🌟 ご自身もご家族もみんな無理をしないで

​患者さんのケアをするご家族も、知らず知らずのうちに大きなストレスを抱えています。共倒れを防ぐためにも、ご自身の心身の健康を守ることが大切です。
​・ご自身が孤立しないこと
​・一人で全てを抱え込まないこと
​・サポートグループや専門機関に相談すること
​これらを意識し、ご家族自身の健康も守りながら、回復の道を一緒に歩んでいきましょう。