ブログネタ:ケガの思い出
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大学2年生の時、靭帯損傷というケガをした。
よくスポーツなんかやる子だと経験あったりするケガだと
病院の先生に聞いた。
バスケとか…
バレーボールとか…
しかし、私はスポーツとは無縁…
点滅する信号に焦り、段差のある歩道から
横断歩道へ駆けだした瞬間のできごとだった。
「イテっ!!」
転ぶのはいつものこと。朝飯前。
今回はいつもより少し衝撃が大きいような気がしたけど、
転んで四つん這いになっている私を、周りにいた人達が
ジロジロ見ているので恥ずかしくて立ち上がろうとした。
しかし
…立ち上がれない…
痛すぎて 立ち上がれなかったのだ。
四つん這いのままの私は
恥ずかしさのあまり、とりあえず態勢だけでも
落ち着かせようと負傷してるであろう右足を庇いながら、
必死でひきずりながら、横断歩道から
もといた歩道へ戻ってきた。
黒いワンピースにピンクのカーディガンの私。
お洒落して、このザマ…
しかも、自分の誕生日に…情けない。
「はぁ~…」と溜息をついていた。
その時
「大丈夫ですか??」
(ドラマみたいなことって案外簡単に起こるのね…)
素敵な男性が声をかけてくれた。
「あ…足が…あの、ケガしたみたいで…」
「さぁ
どうぞ!」
その男性は即座に惜しげもなく、しゃがんで私に背中を向けた。
「え
あ、大丈夫です。休めば立てますから」
「いや、でも、その足じゃ…いいですから、気にしないで早く!!」
目の前にあった銀行にお勤めの方でした。
ワンピースじゃなきゃ、迷わず背中に抱きついてました。
ワンピースだったがために、足を広げておぶってもらうなんて
とてもとてもできなくて、泣く泣く断念しました。
怒涛のような後悔でした。
「あ…じゃあ…。でも、何かあったらここにいるんで
声かけて下さい。」
後ろ髪ひかれるように、彼は銀行の中へ…
(素敵な人…
背中も逞しかった…
)
今思えば…20歳そこそこの私。
恥ずかしさのあまり、緊張していたのかもしれない。
…かと言って、立てないほどの足の私。
その後も、起こるんですね、ドラマみたいなこと。
足をひきずりながらでも何とか帰ろうと思い、
横断歩道をゆっくりでも渡ろうとした瞬間、
やっぱり躓き、またヨロけたこの私。
横断歩道手前で信号待ちで止まっていたベンツが、
私の前までゆっくりゆっくり進み、止まった。
邪魔してるのかな…と思って避けようとしたら
その車の窓が開き、
「足大丈夫?引きずってたよね?」
「あ!はい!ここで転んで立てなくて…」
「今ね、この人、外科から退院したばかりなのよ。
いい外科だったからそこ、連れていってあげるわ。
乗って。何なら家でも送っていくわ。」
(素敵なご夫婦…。乗るしかない!!)
「あ
お願いします!!」
すっかり乗り込んで、まずは病院!!と思い、
自宅よりもまずはご夫婦のいた外科へ
案内してもらうことにした。
しばらくして…
「あ!ここよ。ここ。スポーツ外科もあるから
リハビリもここでできるのよ!」
(うわ~…私のいつも行く病院じゃないかぁ…
)
驚いた。
私が内科で通い詰めている総合病院だった。
「あ!あなた。自宅はどこ?ここから遠いの?」
「あ…この病院の隣、あれが私の住んでるアパートですぅ…」
学生用の古めかしいアパートを指さした。
「なんだーーーーー!すごい偶然ね!!
じゃあ。ここの病院行って、あとは自分で帰れそうね
」
「はい!!ありがとうございました。
本当に助かりました!!」
そのご夫婦はニコニコして、手をふり車を走らせた。
少し落ち着き、病院で順番を待ちながら、
一度に起きた2つの偶然をゆっくり思いだしていた。
(最初の人の、あの背中に頼っていたとしたら
一体どんな展開があっただろう…
)と、
一人でにやにやしながら、
あらためて怒涛のような後悔をしていた。
ただ。
あのご夫婦の優しさは決して
今でも忘れることはできない。
あんなにスマートに人に優しくできる人間に
私もなりたいと思った。