
popさんの高校時代、美術の先生をしていた方のお宅の庭は、どの季節も植物でいっぱい。
左手のピンポン玉大の赤茶色い実が生る木は椿。この実の中にある種が椿油の原料となりますが、間も無く収穫期なだけあり、色も大きさも完熟と言った感じです。
秋風が吹き始める頃、生産者の直売所には黄金色に輝く搾り立ての椿油の瓶が美しく並びます。夏から秋への季節の移り変わりを告げる小さな風物詩です。
右手の赤い花はなんの花でしょうか?塀よりも高い背丈からわかるかと思いますが、かなり大型の目を引く花です。珍しい花なのか、他では見た事がありません。

前々回記事の丸鶏のローストチキンの残った骨を炊き出して、そのダシで炊き込みご飯を作りました。あれだけ大きな丸々一羽分の骨、凄いダシ!我が家は炊飯器を使わずガスでご飯を炊くので、ストウブの24cm鍋でたっぷりと。具材は、みじん切りにした人参、ごぼう、こんにゃく、地場産の乾燥わらび、ベビーホタテ、仕上げに由比ヶ浜の桜えびを散らして完成。鶏のダシが凄いので、味はかなり薄味です。ほんのりお焦げも出来て、香ばしくて美味しい!でも、具材を欲張って入れ過ぎて、これだけでお腹いっぱいになりました。

丸鶏を焼く際、ローストチキンから滴り落ちた肉汁も利用します。身だけでなく、骨も肉汁も無駄にしません!
これはフランスで売られているプレロティ(ローストチキン)のマネ。フランスの肉屋の殆どで、ぐるぐる回しながら焼くプレロティの下にポテトが置かれています。滴り落ちるチキンの肉汁を待ち構えていて、それを一身に吸い込ませようと言う素晴らしい作戦(笑)
プレロティを買う際には、必ずこのポテトも一緒に付けて貰わなければ人生大損します。下手をすると、主役のプレロティを上回るほどこのポテトが美味しいと言う、罪な脇役です。

先日のこと、ご近所の
クロたんさんが、どっさりの美味しい高原野菜のお裾分けと共に、こんなキュートな引っ越し祝いまで届けて下さいました。さすが猫友さん!
マットは本来はバスマットらしいのですが、いきなりノアゴンが鎮座していたので、占領されるのは時間の問題でしょう。北欧クリッパン風の色とデザインが甘くなり過ぎなくてイイ感じなのと、国産の織りの肌触りの良さがポイント。ノアゴンの「良い物・新しい物センサー」がしっかり反応しているので間違いありません。
手前のストラップはイタリアの革製です。クロたんさん、もしかして山形屋のイタリア展の物ですか(山形屋は宮崎の奥様御用達の宮崎最大のデパート)?
赤と黒、2つも!popさんと分けっこして可愛がります。

ノアゴンお気に入りのマホガニー製の教会椅子。1日の大半をこの椅子の上で超ご機嫌に過ごしています。振り返れば冷蔵庫の中が確認できること、キッチンが見渡せること、テーブルで人間が食事をする様子が見張れること(笑)、これらがお気に入りの理由でしょうか。
さて、月末恒例お薦めクラシックコーナーです。
南米初の開催となったリオデジャネイロオリンピックも閉幕しましたが、メダルラッシュだった日本ではまだその興奮が残っていますね。と言うことで、今月のテーマは「南米」。
クラシック音楽の中心はもちろんヨーロッパですが、遠く離れた南米にも素晴らしい作曲家・演奏家がたくさんいます。特にピアニストはビッグネームがいっぱい!古くはクラウディオ・アラウに始まり、ゲルバー、バレンボイム、ネルソン・フレイレ、そしてアルゲリッチ等など。いずれもヨーロッパ系やユダヤ系、ロシア系の彼らですが、いずれも確実に南米臭が演奏の中に息づいているのが興味深いです。それは激しいパッションであり、エネルギッシュなリズム感でもあり、強い打鍵でもあります。それらが時には、曲によっては違和感を覚えたりもするのですが、南米独特の魅力がクラシック音楽の世界に新たなる光を与えた功績を忘れてはなりません。
◆ヴィラ=ロボス:苦悩のワルツ (P:abnader ・domingues )
リオデジャネイロ出身のヴィラ=ロボスのピアノ小品。
何ともセンチメンタルな苦悩のワルツです。いい意味で、私たちの持つブラジルへのイメージを裏切ってくれるシットリとした美しい曲ですよね。演奏者は、ブラジルの若手男性ピアニストらしいと言う以外に情報がありませんが、静かに内面を歌った美しい演奏だと思います。情熱的な中間部は南米っぽさが感じられますね。
ヴィラ=ロボスの代表作は「ブラジル風バッハ」ですが、非常に多作な人で、ピアノ曲も数多く残しています。その中にはこうした魅力的な小品もあるのですが、あまり一般的なピアノ演奏レパートリーになっておらず、聴く機会が殆どないのは残念です。子供のコンクールの課題や、大人の趣味のピアノにももってこいな作品が結構あると思うのですが。ブラジル人ピアニストだけではなく、もっと世界的に弾かれるようになるとイイですね。
◆ピアソラ:レビラード (P:セルジオ・ティエンポ&カリン・レヒナー)
お次はブラジルから更に南下し、アルゼンチンへ。
南米を代表するピアソラの音楽は、まさに私たちがイメージする南米そのもの。ピアソラの情熱的でセクシーでカッコイイ音楽は世界中で人気。
演奏者のアルゼンチン出身のセルジオ・ティエンポとカリン・リヒナーは兄弟(弟と姉)デュオ。そのキレの良い演奏は、確かなテクニックに裏打ちされています。特に弟のティエンポは、同じくアルゼンチン出身のアルゲリッチにその才能を見出だされ、10代の頃から世界的に活躍しています。甘いマスクも手伝って、日本でも認知度の高いピアニストです。
本来ならばクラシック音楽ではあまり感心されない叩きつけるようなタッチも、南米のノリ、アクティブなアルゼンチンタンゴにはぴったりですね。
◆ヒナステラ:3つのアルゼンチン舞曲 第3番 (P:アルゲリッチ)
次もアルゼンチンの作曲家です。
ヒナステラは今年、生誕100年。一般的に広く知られているワケではありませんが、熱狂的なファンの多い作曲家の一人かもしれません。
その特徴はなんと言っても凄まじいエネルギー。私はヒナステラ以上に野蛮とか破壊的と言う言葉が似合う作曲家はいないと思います!
言わずと知れた世界を代表するピアニストであるアルゲリッチも、アルゼンチンの人なんだなぁ、南米の魂を持っているなぁと強く思います。そんなアルゲリッチの冴え渡るテクニックも爽快な、ヒナステラの3つのアルゼンチン舞曲から第3番をどうぞ。
もっともっとヒナステラの破壊的なパワーに驚嘆したい方はこちらも是非!
◆ヒナステラ:ピアノソナタ第1番(ヒナステラの代表作です)
この曲をパリでクラスメイトが弾いているのを初めて聴いた時、「こんな疲れそうな曲をなんで弾くんだろう?」と思ってしまったのが率直な最初の感想でした(笑)
ヒナステラが好んで弾かれる理由の1つは、「カッコイイから」なのでしょう。派手なパフォーマンスが期待できるカプスーチンを好んで弾く人と理由が似ているかもしれません。ただ、それは果たしてヒナステラの本意なのだろうか?とも思います。ともあれ、南米の土臭さのようなものは他にはない魅力ですね。
◆ヒナステラ:ピアノコンチェルト第1番 第4楽章こちらは更にパワフル……と言うよりも、もはや暴力的。ゴジラとかガメラとかの戦争みたい!この異常なパワーと不穏さは狂気の沙汰と言うぐらいで、聴いていると何だか怖くなります。心臓の悪い人は聴かない方がイイかも?先月のお薦めクラシックコーナーでご紹介したサティのジムノペディ~血圧や脈拍を安定させ安眠効果もある為、病院で掛けられる事もある~とは真逆ですね。こんな曲が病院で掛かっていたら「殺す気か!」と、苦情が殺到すること間違いなしでしょう(笑)
◆ミヨー:スカラムーシュ (P:アルゲリッチ&キーシン)
①ヴィフ(快活に、急速に)
②モデレ(中庸のテンポで)
③ブラジルの女
最後は、フランス人の描くブラジルで。
リオのカーニバルで陽気なサンバを踊る女性たち、これこそまさに私たちが抱く南米のイメージですよね。
ミヨーのスカラムーシュはハチャメチャに楽しい作品ですが、私は中高生の頃に通ったソルフェージュのグループレッスンの際、初見演奏で冷や汗をかいた思い出のある曲です。何しろテンポが非常に速い上に、ピアノデュオ作品なので2人で合わせなければならないのですから。でも、こうした名作を初見のレッスンで触れさせて下さった事は本当に良い音楽経験になりました。フォーレのドリーや、ドビュッシーの小組曲なども初見の課題にして下さいました。安川加籌子先生のソルフェージュのグループレッスンを受け、フランス留学なさった竹島先生ならではの初見課題だったと思います。
ピアノデュオと言うもの自体、コンクールや受験に追われている中高生には縁が無いですから、冷や汗をかきながらも音楽的な充足感を味わったものです。
アルゲリッチとキーシンの贅沢過ぎる二人の組み合わせは必聴。ピアノデュオってどうも「ソロでは力量不足な人同士がやるもの」みたいな捉えられ方をされ勝ちですが、ある意味でそれは仕方ない事かなぁと思います。と言うのも、ピアノデュオと言うものは本来が余興的な要素が大きく、真剣に向き合って推敲に推敲を重ねて深めると言うよりも、友達や男女の距離を縮めるお楽しみを目的に作られた曲が多いからだと思うのです。本気じゃなく遊びだからこそ楽しい。なので、このアルゲリッチ&キーシンのように、ある音楽祭限定とか、その場限りの即席デュオと言うのが多いのも頷けます。
世界の最高峰にいるピアニスト2人が組むとこんなスペシャルな演奏になるワケですが、「だったら私たち、ピアノデュオとして活動しましょう」とは決してならない(笑)あくまでも勢いでやっている余興だからイイのだと私は思います。
年齢も音楽性も大きく異なるアルゲリッチとキーシン、天才×天才で悪い化学反応を起こしそうな気もしますが、息もピッタリ!こんなに速い曲でも寸分のズレもありません。それでいて、それぞれの個性もちゃんと光っています。強い打鍵から放たれるアルゲリッチの輝く音は取り分け素晴らしいですね。
夏バテ気味で灼熱の太陽はもう勘弁と言うこの頃ですが、南米パワーを味方に残りの夏を乗り切りましょう!

一昨日からバレエのおばちゃんが来ています。1週間の逗留です。バージュがゲストルームに布団を敷いてくれました(笑)
しばらくの間、ブ活動はスローペースになります。