
お酒、お好きですか?
うちはpopさんが好き、私の家系もかなりイケる口な人が多いのですが、私はそれほどでもありません。加えて、パニックを発症してからは2年近い服薬治療だった為、アルコールは厳禁、全くお酒を口にしていませんでした。更に、パニック持ちの人がアルコールを摂ると鬱になりやすいと言われたせいで余計に飲む気にもならず。
無ければ無いで全く苦も無く過ごせます。
口当たりの良いお酒の味は楽しめますが、ウイスキーや焼酎と言った強いお酒をあおる事は一生涯ないでしょう。
今までの人生で一番お酒を飲んだのはパリ時代。やはりワインやシャンパーニュの本場で安くて美味しい事が大きいでしょう。りんごの産地ノルマンディーのシードルやカルヴァドス、ポルトガルのポルト酒やヨーロッパ各地のビール(ベルギー産フランボワーズビール「ベカス」と、フランス産テキーラ入りビール「デスペラドス」がお気に入り)も気軽にスーパーで買える辺りもフランスならではです。
そんなパリ時代に覚えた味が、キールとキールロワイヤル。キールは写真左のクレーム ドゥ カシスを白ワインで割ったもの、キールロワイヤルはクレーム ドゥ カシスをシャンパーニュで割ったもの。
共にアペルティフのド定番です。
どちらもカシスのフルーティーな甘さが美味しい♪
クレーム ドゥ カシスはコクもあるので、バニラアイス等に掛けても合います。
写真右はクレーム ドゥ ペッシュ=桃のリキュールです。これは桃の香りが香しく爽やかで、これまたバニラアイスにも良し、ミルクやソーダ割りにしても。
アルコールと言うよりは、ほんの風味として楽しんでいます。
またまた遅くなりましたが、ランドセルの思い出の記事へ頂いたコメントのお返事を書いたので覗いてみて下さい。

前回の猫グッズの記事でも触れましたが、お友達のlalaさん からたくさんプレゼントを頂きました。
今回、箱を開けてビックリ!
この猫の絵皿、ネットで見付けて一目惚れし、お気に入りに入れて買おうかどうしようかと考えていたところだったのです!
デザインはご存じリサ・ラーソン、益子焼の飾り皿です。
もうこの猫~~、表情からポーズから大好きです!
レッスン室に飾って見せびらかしています(笑)

展覧会開催中のルネ・マグリットのポストカードも。
下から時計回りに、光の帝国、文字とイメージ、オルメイヤーの阿房宮。
私のマグリット作品との出合いは中学生の時。美術オタクだった私は、当時、隔週で創刊されていた「La muse」と言う世界の美術館とその所蔵作品を紹介する雑誌を、毎号かかす事なく読み漁っていました。その中でマグリットの代表作ゴルコンダや大家族を目にし、強いインパクトを受けました。マグリットの代名詞でもある非現実的なほど綺麗な青空と整った白い雲、没個性な山高帽の男たち、中学生の私の目に焼き付きました。意表をつく題名も、言葉のイメージに拘ったマグリットならでは。
同じシュールレアリズムのダリよりも、静かで多角的なシュールです。
美しさの中に血の匂いを感じるモーツァルトの音楽とリンクさせるのは私だけでしょうか?

それから、あけぼののおかき。
二十四節花がそれぞれのパッケージに描かれていて綺麗☆
いろんな味が入っていて、バリバリ食べてしまいました。
lalaさん、いつも素敵なプレゼントをありがとうございます!

さて、月末恒例お薦めクラシックコーナーです。
今月は、2013年5月22日に97歳で亡くなったデュティユーの命日に因み、デュティユーへのオマージュを。
フランスを代表する作曲家デュティユーが亡くなってちょうど2年ながら、97歳と言う大往生でしたから、来年1月で生誕100年になるワケです(笑)
デュティユーの妻でピアニストのジュヌヴィエーヴ・ジョワも90代で亡くなっていますから、デュティユーの音楽に触れていると元気に90代まで長生き出来るのかも!?
現代音楽の作曲家と言うことで一般的には馴染みがないかと思いますが、こう言う蒸し暑い季節、サラリとした現代音楽って心地好いと感じるのは私だけでしょうか?
90代まで長生きする為にもですが(笑)、小難しい現代音楽と言う感じとは違って純粋に綺麗だったり楽しかったりするデュティユーの音楽、是非お楽しみ下さい。
◆デュティユー:4つのメロディー(バリトン:Patrick・Mason/ピアノ:Robert・Spillman)
https://www.youtube.com/watch?v=eAYjdpYVaHw
まずは親しみやすい声楽曲から。
ザ 現代音楽ってな感じになるとどうしても一般的には取っ付きにくいですが、この曲は何とも軽妙でフランス音楽ならではの楽しさも味わえます。ラヴェルやプーランクとも似ています。
第1曲「月の光の妖精」の、始まりのピアノ伴奏からして私は好きです。
演奏者については詳しく知らないのですが、多分フランス語はネイティブではなさそうではありながらも雰囲気が出ていて良い演奏だと思います。
デュティユーってこう言う感じの曲を作る人なんだぁ、と知る入門にどうぞ。
◆デュティユー:ブラックバード(P:アンヌ・ケフェレック)
https://www.youtube.com/watch?v=kxcbhWRgpW8
お次はピアノ曲。1分半ほどの小品です。
先にご紹介した声楽曲よりは現代音楽っぽいですが、それでも何処か軽やかでイキイキとしていて、短さも手伝って聴きやすいですよね。
アンヌ・ケフェレックの演奏、キリリと引き締まっていて音の立ち上がりも良いのが特徴です。テクニック的にも音楽的にも洗練されていて鮮やか。
ブラックバード、どんな鳥なのでしょうね。闇を切り裂く鳴き声、力強い羽ばたきの感じからして大きな鳥でしょうか。
デュティユーの曲は、大半が標題音楽なのも親しみやすさの一因だと思います。
◆デュティユー:波のまにまに(P:アンヌ・ケフェレック)
https://www.youtube.com/watch?v=9cL_Mj-cB9c
①前奏曲と子守唄
②クラケット(タップダンス)
③即興曲
④常動曲
⑤バッハへのオマージュ
⑥エチュード
この曲、今回の私のイチオシ!
ラジオフランスが、番組の合間の間奏曲にと作曲を依頼した作品。
番組の合間にデュティユーの音楽が流れるなんて贅沢、さすがはフランスです。
10分以上ある作品ですが、1曲1曲が短い組曲であること、それぞれの曲がモダンな雰囲気で生き生きとした個性があることで、これが現代音楽だと言う事など忘れて楽しめます。
不可思議ながら穏やかで美しいメロディの第1曲、タップダンスの名の通りに弾み踊るエンターテインメントな第2曲、作曲依頼の趣旨に相応しい箸休め的な間奏曲の第3曲、おおらかで元気な第4曲、がらりと空気が換わるバッハへのオマージュの第5曲、終曲の小気味良いエチュードは走り回った挙げ句に驚くほどサラッと終わる辺り実に洒落ています。本当に魅力的な作品です。
こちらもアンヌ・ケフェレックの優れた演奏でどうぞ。
◆デュティユーを迎えてのアンヌ・ケフェレックマスタークラス(2006年12月8日 於パリコンセルヴァトワール)
主催:CDMC(現代音楽資料センター)、パリコンセルヴァトワール、プレイエル、ルーアン大学
・3つの前奏曲より第3曲「対比の遊び」(P:フィリップ・カヴァニャ)
・響きの形(ピアノデュオ)
~この2曲はかなり現代的な作品です~
ひょんな事から発見した動画、非常に興味深く面白いのでご紹介。
なんと、91歳目前のデュティユー本人が自らの曲について語り、レッスンしています!こんな知的に語れる91歳、素晴らしい~!フランス語なので内容は難しいかと思いますが、偉大なる作曲家の在りし日の、恐らく最後のレッスン動画は一見の価値あり!特にデュティユーを勉強する人はおおいに参考になると思うので必見です。
YoutubeではなくパリコンセルヴァトワールのHP内にあるビデオなので、上手くご覧になれるか心配ですが。
しかも、生徒のフィリップ・カヴァニャはパリでクラスメイトだった子なのです!
フィリップと初めて会ったのはクールシュヴェールの夏期講習。ボルドーから出て来たばかりのフィリップはまだ17歳の少年でした。
同じ先生で歳が近かった事もあってすぐ仲良くなり、講習会中はよく行動を共にしていたのですが、1つとても印象に残っている事が。
何人かと一緒に行ったブーランジュリーで、気がおかしい店主のオヤジに私が絡まれ、「バゲットみたいな足だ」とか言いながら、いきなりお尻をバゲットで叩かれたのです。
痛くはありませんでしたが、あまりの事に私も含めみんな怒り心頭。今の私ならばもちろんタダでは済ませないのですが、渡仏してまだ1年のふらふらフランス語の私と、一緒に居た子たちもフランス人とは言え10代の子ばかり、店主は気違いとなれば怒りの言葉だけぶつけて帰るしかありませんでした。
みんながカリカリ憤慨する帰り道、隣を歩いていたフィリップは酷く青ざめ大きなため息をついていました。そして、私に向かって
「Je suis desole(ジュ スュイ デゾレ=ごめんなさい)」
と言ったのでした。フランス人は、スミマセンとか失礼とはよく言いますが、ごめんなさいと真摯な態度で謝る事がなかなかありません。フィリップが果たしてどんな意味で謝ったのかわかりませんが、後にも先にもフランス人がこのように謝るのを聞いた事がありません。なので、非常に深く印象に残っています。
少々、繊細すぎて過剰にショックを受けやすい多感なお年頃と言うのもあったのでしょうが、潔癖で純粋な17歳の清廉さに心を打たれた思いでした。
そんなフィリップとは、その後パリでもクラスメイトとなり、一緒にコンサートもしました。
その時の写真がこちら
↓ ↓ ↓

漫画のタンタンにも似た風貌、当時19歳。ハードな曲をよく弾ける子でしたが、このコンサートではリストのメフィストワルツで大事故を起こしてしまい、慰めるのが大変でした。
そんな見た目も中身も素直で爽やかな青年が、5年ほどで長髪に髭の大人になっていてビックリ(レッスンのビデオはこの写真の約5年後)!!
人って5年でこんなにも変わるものなのですね!
よく弾けるけれど認められずに悩んでいましたが、現代音楽に活路を見出だした音楽的成長もブラボーな選択。弟分のようだった子が、こんな立派な大人になっていて嬉しかった私。でも、中身は昔のままで、フランス人の割りには押しの強さがなく遠慮がち、デュティユーとマダム・ケフェレックが話している時にスーッと自分は後ろに下がる等、細やかな気遣いも垣間見られて可愛いです。
生徒であるフィリップへの私感が多くなってしまいましたが、彼の風貌の変化にちょこっと注目しつつ(笑)、デュティユーの生の声、デュティユー弾きとしても名高いアンヌ・ケフェレックとのダブルレッスンをご覧ください。
http://www.conservatoiredeparis.fr/nc/voir-et-entendre/videos/article/master-class-danne-queffelec-2e-partie/?tx_ttnews%5Bnpage%5D=7
ビデオは編集されて39分になっていますが、本当はもっと何人もの生徒を長時間レッスンした模様、凄い91歳ですよね!
名ピアニストを妻に持っていただけあり、演奏に対して厳しく鋭い耳を持ち、具体的なレッスンまでしているとは驚かされます!
マダム・ケフェレックは可愛い美人ですね。生粋のパリジェンヌらしい物腰と立ち居振舞い、ハキハキとしたわかりやすい話し方、そしてやっぱり凄く輪郭のハッキリしたクリアな音が気持ち良いです。

頭も耳も話し方もシッカリとした91歳のデュティユーに、ノアゴンも目を真ん丸にしてビックリ!
◆デュティユー:ピアノソナタ(ジュヌヴィエーヴ:ジョワ)
https://www.youtube.com/watch?v=zdNE685GMZc
最後に、デュティユーの代表作を。
完璧主義だったデュティユーは、このピアノソナタより前に書いた作品を廃棄し、「この曲が真の作品1」と発表しました。初演は妻のジュヌヴィエーヴ・ジョワで大好評を博し、自他共に認める代表作となりました。
ピアノの人が「デュティユーを弾く」と言ったら、十中八九このピアノソナタです。そのぐらい、デュティユーの曲の中で圧倒的に演奏される率の高い曲。
ただ、確かに内容に厚みもある名作である事に間違いはないのですが、もしかすると演奏者の方が楽しい曲かもしれません。聴き手には、先にご紹介した波のまにまにの方が楽しめると思うし、他にも素晴らしい曲があるのにこの曲ばかりと言うのは少々もったいない感じもしますが……
ともあれ、デュティユーを語る上で絶対に欠く事が出来ない作品です。
長年デュティユーに寄り添ったジョワの力強い演奏でどうぞ。
デュティユー、いかがでしたか?
現代音楽って、ロマン派の音楽が感情に訴えかける音楽なのに対し、感覚に訴えかける音楽だと思います。
現代音楽作曲家の巨匠ブーレーズも90歳にして未だ健在、こうした知的感覚の遊びは脳が活性化して本当に長生きに繋がるのかもしれません!

相変わらず布団ハウス愛用中のへんこちゃん。顔の傷は綺麗に消えました☆
涼しげな空色の瞳を閉じてスヤスヤ。
暑くなって来ても私の膝飛び乗りは欠かしません。
只今、絶賛換毛期です!
















