明日の風,昨日の空 -4ページ目

明日の風,昨日の空

GPA1点台,論文4500番落ちのロースクール(笑)修了生が2013年司法試験に最終合格

某合格者講義の影響か
4,5ページ答案で50点狙うような勉強法が流行ってるみたいです。

これは70点満点の試験で7割を目指すようなもので,
凡人が目指すべき方法ではないと思います。
7割取ったつもりが6割しか取れないのが凡人だからです。

司法試験の採点が加点方式とされる以上,
多少間違ったことを書いてもいいから
筆力を上げて分量書いて点数拾いまくる方が手っ取り早いし、
最初から上限70点の枠内で勝負するよりリスクも小さいはずです。

試験委員は受験生の字の汚さにお怒りですが,
私の知り合いを見ても,字が読めないぐらい汚くてもこの試験は普通に受かります。

この際,今の字の美しさを1ランク落として,
筆記スピードを1ランク上げてみませんか?

なお,答案を速く書くための方法論とお勧めの筆記用具は,
司法試験界の半沢直樹こと
イケメンLizard Master先生のブログ記事が一番参考になります。

「筆が遅いってのは,抗弁になりません。
私は筆が遅いから許して下さいと言っても誰も許してくれません」
(LIVE貞友民法P602)
来年の予備試験を受験しないロー在学生の方には,
来年の司法試験期間中,
試験監督員のアルバイト(派遣)をされることを強くお勧めします。

会場設営含めて火,水,金と3日間授業を休むことになりますが,
試験の雰囲気や裏側を体験できて,なおかつお金ももらえるので,
ローの(無意味な)授業を休んででも行く価値は間違いなくあります。
給料もそこそこ良く長時間のバイトなので,
まとまったお金が入ります。

辰已などの直前模試でも本試験会場を事前に経験できますが,
実際の本試験会場の緊張感を体感できるのは
受験生を除けば監督員だけです。

たとえば,本試験では
開始15分前には一切の教材を鞄にしまわなければなりませんが,
予備校の運営はそこまで徹底されていないため
(一応アナウンスはするが,教材を見てても注意されない)
試験当日初めて知って面食らう受験生も大勢います。

ちなみにわたくし,平成23年に池袋会場で補助監督員をしましたが,
緊張で体調を崩す人,
1秒も無駄にできないとダッシュでトイレに駆け込む人,
お祖母さんが迎えに来ている人など,
尋常ならざる世界を目の当たりにして,
身をもってこの試験の峻厳さを思い知らされました(結果は4500番・笑)。

もっとも,この時は別の教室で終了時間を間違えるミスがあり
新聞沙汰にもなりましたが…。

監督業務は法務省が公募して業務委託するので,
現段階ではどの会社が受注するのかは不明ですが,
関東会場ではここ2年,ICSという会社が受注しているようです。

秋は資格試験シーズンで広く試験監督の仕事を募集しているので,
ICS含めいくつかの派遣会社に登録してみると良いでしょう。

長時間かつ枚数チェックなど作業も他の資格試験と比べて煩雑ですが,
実際の本試験の雰囲気を知っていれば,
他の現役生より精神的に優位に立てるのは間違いありません。

私の場合は,法務省のお役人とばかり思ってたおっかない監督員が,
実は平日仕事のない主婦や,
普段パチンコ屋にいるようなニートのおじさんおばさんだとわかって,
監督員に対しても精神的に優位に立てたのが大きかったです。





旧司時代の記事ですが,内容は新司にも充分通用するものです。

司法試験は勉強の方向性が合えばすぐ受かるが,
合わないとなかなか受からないとよく言います。

じゃあ正しい方向性って何なのさ?
ということを史上最強世代の呼び声高いH16年トップ合格者の面々が,
わかりやすく解説してくれています。

わたくしは,この8ヵ月間,
折に触れてはこの本を見返して,自分なりに
各科目の処理手順や答案戦略をブラッシュアップしていきました。

これらの作業は,上位ロー生であれば,
日々の自主ゼミなどの中で無意識的に行っていたり,
身近な合格者に話を聞くことで,
当たり前のようにできているのかもしれません。

しかし,周囲に(優秀な)受験仲間がいない底辺ロー生や浪人生の場合,
意味もなく自主ゼミ(笑い)を組むぐらいなら,
この本に立ち返りながら,
絶えず勉強の方向性をセルフチェックする方がはるかに有効だと思います。

各論部分では憲法の記事が特に役立ちました。

ローライブラリーなどで探して一読されることをお勧めいたします。。
今年,公法系は130点台と良い点数を取ることができました。

自分としては受ける前は100点行けば良いかなという感じで,
受け終わった後の手応えも100点ぐらいだろうという感じでしたが,
結果的に民事系の致命傷をカバーするだけの高得点を取れたのは,
この講座によるところが大きいです。

この講座は加藤夏希似の才色兼備の先生が,
タイトル通り公法系の「問題文の読み方」を懇切丁寧に解説してくれます。

「憲法は争点の噛み合わせが大事」
「個別具体的な事案に応じて考えろ」
「行政法は誘導が命」

使い古されたフレーズですが,
果たしてどれだけの受験生が答案上に体現できていることやら…。

この講座では上記フレーズのカギが全て問題文にあることを
先生がわかりやすく解き明かしてくれます。

ロー時代のわたくしは溢水型の先生との自主ゼミで無為な時間を過ごし,
愚息だけでなく本試験の成績も決壊してしまいました。
うちのローにこの先生がいてくれたら1年早く受かったかもしれないのに…

少なくとも,裁量を採量と書く先生に2年間行政法を習っていた自分には
この講座は目から鱗の連続でした。

この講座はH19年から22年までの過去問しか分析していないのですが,
公法系の出題パターンはあらかた固まっているので
決して古いということはありません。

むしろ,この講座を一通り聴いた後,
誘導が粗いと言われるH23年の行政法や
人権選択で多くの受験生がしくじった同年の憲法を解いてみると,
先生の話が腑に落ちる形で理解できると思います。

過去問や演習書を解く中で,
これらの視点が身に付いている人には不要だと思いますが,
ゼミ,答練の成績,本試験の結果からすると,
答案に体現できるレベルで上記視点が身に付いている受験生は
やはり数少ないのだと感じます。

公法系だけはどうしてもわからない,書けないという受験生に
是非聴いていただきたい講座です。

なお,わたくしはたまたま公法系が跳ねて
民事系の失点をカバーできましたが,
勉強の優先順位としては民事刑事を固めた上で,
余裕があれば公法系に行くのが鉄則だと思います。
論文4000番以下で,
来期に向けて途方に暮れている人を対象に書いています。

去年のわたくしも論文約4500番という結果に,
この先どうすればよいか絶望感に打ちひしがれていました。

当時のわたくしは,
落ちても2000番前後だろうと真剣(ほんき)で思っていたので,
成績通知を見たときは,
俺は法曹に必要なセンスがないんじゃないかとか,
どうせ一生受からないから早いうちに足を洗おうとか,
不合格発表の日よりも落ち込んでいました。

司法試験委員会によるセカンドレイプでございます。

4000番以下というのは,
1科目,1系統のミスではとりえない順位なので,
知識面なり答案作成方法なり勉強方法に
致命的な欠陥があるのは間違いありません。
そのことは深刻に受け止める必要があります。

場合によっては,これまでの勉強方法を全面的に見直す必要すらあります。

基本書主義でやってきた人は,
予備校のあんちょこ本に切り替える必要があるかもしれませんし,
演習中心で来た人は,
地道なインプットからやり直す必要があるかもしれません。

いずれにせよ,4000番以下というのは最低レベルなので,
そこから2000番以内に這い上がるためには,
相応の努力が必要なことは覚悟しなければなりません。

一方で,4000番以下の場合,
去年の自分のように,
単純な勉強不足,知識不足というパターンが一番多いので,
対策が立てやすいというメリットがあります。

これが2000番台の不合格者だと,
知識もそこそこ,答案スタイルも確立している場合が多く,
敗因も理解不足や表現の曖昧さなどという抽象的なものに求めがちで,
敗因を把握しきれない,対策しづらいという難点があります。

重点講義や調査官解説の読み込みに走ったり…
というのはまさにこのパターンです。
ある意味4000番以下の場合よりはるかに問題の根は深いです。

4000番以下であるということは,それだけ伸びしろがあるということ,
努力次第で何とかなる余地が大きいということは,
胸に留めておいてください。

あと,4000番以下でも,どれか1系統で合格最低ラインを取れているなら,
それは少なくとも文章力や表現力に,
致命的な欠陥はないことの裏付けにはなります。

去年わたくしは公法系が98点とまずまずの点数だったことから,
少なくとも文章力・表現力が原因で落ちたわけではないと感じました。
その点に関しては今年も自信をもって臨むことができました。

今年,選択含めどれか1科目でも合格最低ラインをクリアできた人は,
文章力や表現力はひとまず問題ないと自信を持ってください。

4500番の自分がとった方法論や,
役に立った予備校講座はこれから随時書いていきます。

わたくしが身をもって証明したように,
前年4500番でも方法論次第で2000番以内に入れるのは間違いありません。

いま,途方に暮れている人もどうかあきらめないで(真矢みき風に)

そして,私以上の伸びを見せて,
来年の合格を目指していただきたいと思います。
昨日,LEC矢島先生と初めて個人的に会話させていただきましたが,
熱い方ですね。
ありゃゼミの高合格率も納得だわ。

熱い(だけの)先生は他校にもおりますが,
短答コンプリートや基本事項習得講義を聴くかぎり,
去年の私みたいに基礎が脆弱で不合格になった人は,
この先生の講座を受け直すのが一番効果的だと思います。

今年の試験後,短答コンプリートの一部を聴いた感想です。

入門講座の聴き直しという目的からすると,
3倍速はレベルが高すぎます。
北斗先生の話がちんぷんかんぷんでも司法試験には受かります。

ちなみにわたくし,
もし今年駄目だったら,

年内:論パ+TAC中村ゼミ
年明け:論パ+矢島ゼミ

というパターンを考えていました。
(理由は後日改めて)

初年度の矢島ゼミの実績は出色だったようで,
工藤ゼミが現状非常に狭き門であることからすると,
矢島ゼミに定員を上回る受験生が流れてくる可能性は高いと思います。

現にローの同期や後輩には上記のパターンを勧めていますし。

矢島ゼミに興味ある人は,
なるべく早く水道橋校に問い合わせた方が良いでしょう。

柴田工藤矢島のハロプロトリオがいるかぎり,
LECは当分安泰だと思います。
コメントありがとうございます。

解答を入力するのが面倒臭いのと,
正確な部分点がわからないことから未だにやってません。

まあ,あと10日もすれば公式解答,配点も出ますし,
すぐに成績通知も送られてくるでしょう。

それまではおとなしく待っているつもりです。
司法試験無事終わりました。



受験された皆様お疲れさまでした。



ホテルに戻ってからさっきまで,

お世話になった方々にメールを送っていました。



見えないブログ読者の皆様にも感謝いたします。。



怠け者の自分がこの8ヶ月間勉強を続けてこれたのも,

このブログに成績や勉強記録を晒すことで,

モチベーションを維持できたのが大きかったです。



ありがとうございました。



いやー,改めて老体にはきつい試験でした。



本当は糞答案連発で泣きそうなのに,

2日目ぐらいからはどんな問題が来るのかワクワクしてました。



書いててあまりの意味不明さに逆に楽しくなってくるというか。

三段論法無視,8頁びっしり自由作文でした。



あれ書けば良かったとか,何であれ書いちゃうかなとか,

細かい後悔は尽きませんが,

すべて現時点での実力です。
お気軽にお声掛けください!

と言いたいところですが,
多分試験委員さまに心をへし折られているので,
余裕がないものと思われます。

正直,記憶の定着も模試当時より落ちてるし,
突貫工事で詰め込んだ知識も使いこなせるには程遠いレベルです。

もうここまで来たら,開き直って現場勝負。
1年間でここまで変わったんだぜってところを答案用紙にぶつけてきます。

これからホテルに行くので,試験期間中の更新はできないかと思います。

最後になりましたが,ブログ読者のみなさん、
絶対合格しましょう!



最後まで読んでくださってありがとう。