レディへ事変から5夜明けてもなお、未だ私の傷心は癒える気配がなく、
自分との戦いに明け暮れたこの一週間。
・ヨガに行く
・飲みに行く
・BIGBANGのDVDを見る
以上のことを試しても思うように効果がなく、ストレスを抱えっぱなしで一週間過ごした。
そんな中、唯一私を癒してくれたのは、ノーマークの某番組だった。
何を隠そう「夏休み子ども科学電話相談」である!
みなさんはこの素晴らしき番組をご存知だろうか。
NHKラジオ第一で夏休み期間中に放送されている番組。
33年続くご長寿番組であります。
仕事の合間にちょこちょこと聴かせてもらっていたのだが、大ファンになってしまった。
意表を突くおともだちの質問。
一瞬たじろぎながらも、素晴らしい切り返しで名回答を導き出す専門家の先生方の熟練の技。
何よりも、小さなおともだちのかわいい声に萌え。
きちんとお名前が言えてごあいさつができただけで、親でもないのに「あぁー♡よく言えましたねぇ」といちいち感動したりしていた。
全てが微笑ましく、それでいて深い何か、哲学的な何かを感じた。
なんとも残念なことに今日が今年の最終回だったのだが、トリを飾るにふさわしい名質問&名回答がいくつも飛び出した神回だった!
(今日一日ずっとそれで思い出し笑いしている)
ということで、独断ベスト3をご紹介しよう。
●質問1「どうしてお寿司は魚でできているの?」男の子(小1)
おともだち「どうしてお寿司は魚でできているの?」
先生「水の生き物担当だけど、まさかお寿司の質問がくるとは思っていなかったなぁ。心の準備が・・えーっと○○くんは、普段どんなお魚を食べてるのかな?」
おともだち「納豆巻き」
先生「おっと、魚じゃないねぇ。他には?」
おともだち「かっぱ巻き」
先生「それも、魚じゃないねぇ。にぎり寿司ではどうかなぁ?」
おともだち「たまご」
先生「おぅ・・魚じゃないねぇ・・」
ー中略ー
先生「(なぜか江戸前寿司の話。なぜか寿司の歴史を解説中)」
おともだち(突然)「江戸って!ムサシは生きてましたか?」
先生「え??ムサ・・?」
司会「宮本武蔵かな?」
おともだち「うん」
先生「あぁ、宮本武蔵は実在の人物ですから生きてましたよー。宮本武蔵もお寿司食べてたかもしれませんね。宮本お寿司。なんちゃって。ふふふ」
おともだち「・・・」
魚の質問なのに、魚の寿司ネタ全然出てこなくてワロタ。
さらに突然の宮本武蔵ぶっ込みにワロタ。
それでもめげない先生の必死の解説にちょっと感動。
●質問2「どうしてママは怒るのですか」女の子(5歳)
おともだち「どうしてママは怒るのですか」
先生「○○ちゃんはママに怒られるの?」
おともだち「うん」
先生「どんなときに怒られるのかな?」
おともだち「お片づけしかなかったときとか」
先生「こんなことしたら危ないよっていうときにも怒られるんじゃない?」
おともだち「うん」
先生「人間の頭の中には扁桃体っていうのがあってね。○○ちゃんが危ないことをしたりするとママの扁桃体が刺激されて・・(脳の仕組みを解説)」
ー中略ー
先生「つまり簡単に言うと、○○ちゃんのためを思って怒っているんだよ」
先生「だからママが怒っていたら、怒ってくれたことに感謝をしましょう。そしたらきっとママもそんなに怒らなくなりますよ」
司会「○○ちゃんはママのこと好き?」
おともだち「うん」
司会「ママも○○ちゃんのこと大好きだから、○○ちゃんのことを守らなくちゃいけないから、時々怒っちゃうんだよ。お片づけもちゃんとしましょうね。わかったかな?」
おともだち「ありがとう〜!」
5歳児にもきっちり扁桃体の説明をする、あくまでも科学的な先生。
その科学の中に、愛情のお話までも盛り込まれていて、素晴らしい回答。
我が子でもないのに、ちょっと涙ぐんでしまった。
とっても元気でかわいいおともだちに萌えた。
お隣で聞いていたであろうママは、どう思ったかな。私なら泣いてたな。
●質問3「心の中では好きだと思っているのに、口では好きだと言えないことや嫌いだと言ってしまうのはどうしてですか」女の子(小2)
おともだち「心の中では好きだと思っているのに、口では好きだと言えないことや嫌いだと言ってしまうのはどうしてですか」
先生「○○ちゃんはどんなときにそう思ったのかな?」
おともだち「おともだちとお別れするときに。おともだちは『ありがとう。ずっと好きだよ』と言ってくれたのに、好きって言えなかった。だから嫌いって思われてたらどうしようと思って」
先生「好きってとても大事な感情だし、人はそれで繋がっているんだよね。だけど、集団の中では、それを隠しておく方がうまくいくこともある、という研究結果があります。大人は状況に応じて、使い分けている。特に男女においては、そういうことはよくあります。
それから、好きって言ったのに嫌いって言われたら悲しいよね?だから傷つかないように、好きって言えないということも考えられます。これを『心理的防衛』といいます」
先生「でも○○ちゃんの場合はそうではないので、好きって伝えてあげた方がいいよね。そのおともだちとはまた会えそう?」
おともだち「たぶん会えそう」
先生「次に会えたときには、好きだよって言ってあげましょうね。突然言うとおかしなことになっちゃうから、話の流れの中でどこかで言うといいかもしれませんね」
おともだち「はーい!」
とりあえず、キュン死にしたこの質問。
深いテーマすぎる。
大きいおともだちでも同じように悩んでいるテーマ。
私も大いに心当たりあり。
勉強になった。
とまぁ、このような具合で、最高な番組なわけです。
子どもってこんな発想するんだなーって斬新だったり、感心したり、かわいかったり。
来年の夏が今から楽しみ!
いつの日にか、我が子にも出演してほしい。それもまた楽しみ。ふふ。
というわけで、おともだち効果により傷心も癒えつつあるのだが、まだまだ不調につき、週末は小旅行に出かけてきます。
では、また。