病気のときに食べるとろりとしたお粥とは違って、お米がさらさらしていて、お米の甘みとしみこんだほうじ茶の風味が、まだ目覚めていないおなかにもやさしくしみこんでいくよう。
薬師寺東京別院で朝6時半から開催された暁天講座の後にふるまわれた茶粥。食作法のお話を伺い、食べる前に、小さなお皿に少しだけ自分のお粥を箸で移します。みんなが少しずつ食べる前にお皿に入れたお粥は、私たちの周りの生き物たちへのおすそわけ。
食べ残しを与えるのではなく、共に生きるものたちと命を分かち合う。普段はあまり考えることのない部分に心を傾けることのできる時間もいいものです。
昆布、海苔の佃煮、梅干し、漬物を、少しずつ箸先にのせて、茶粥と一緒にすすります。さらさらしているのに、お茶漬けとは違って、たっぷりとお茶を含んでふっくらやわらかいお米の舌触りは、普段朝ごはんに固形のものがなかなか喉を通らない茶猫にも、とても食べやすいものでした。
真夏の朝食や、夕食を食べ損ねたときの夜食にもよさそうです。豪華なディナーよりも、シンプルなおいしさに魅力を感じる茶猫にとって、古来より伝わる茶粥は何よりのごちそうでした。
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