前回記事の続きです。
テナント物件のトイレが詰まり、
前夜に駆けつけ、2時間近くシュポシュポなど頑張りましたが、
解除できませんでした![]()
翌朝、いざ出陣です。
今回もエプロンに手袋。万全の自分の養生です。
自分でやってみたのは以下の3つです。
①今一度ぼんてん(時間が経つと通る事があるので)
⇒20分程試しましたが、昨夜と状況は変わらず。
②右手に、肩までの長~い手袋を3重にはめて、
便器へ直接手を突っ込む
⇒トイレ排水内部の構造は、一旦下に流れた後、
封水の為に上に山の様に上向きになっています。
その「山」で詰まっている可能性があると思いました。
結果、手の届く範囲には何もありませんでした![]()
③排水管用のワイヤーを通す
先がらせん上になった通管ワイヤーです。
長さは4mあります。
これを便器から排水管へ通していきます。
ワイヤーを通すときは、便器本体に傷が付かない様に注意です。
便器から排水管にワイヤーを通すときも、
便器の中に手を突っ込んで添えていかないと、入っていきません。
ワイヤーがどんどん入っていく手ごたえがあり、
スムーズに奥へ進み、ついにワイヤーが最後まで(4m)入りました。
ところが、全く詰まりに会えなかったのです![]()
これは、相当奥の詰まり。
しかも水の通り方からして、相当の重症です。
この後自分で出来る事は、、
トイレを外して、排水管から高圧洗浄をかける事です。
ただ、このトイレ。
高級タンクレス家電トイレ(光るやつですね)で、
40kg以上あります。
40kgは持てない重さではありませんが、
手を掛けられる部分が全てプラスチックで破損の可能性が高く、
今から高圧洗浄の機器を取りに帰るとなると、
時間もかかってしまいます。
総合的に判断して、
幸いにも近くに仲良しの通管屋さんがおられましたので、
そちらに来てもらいました。
今回のトイレの通管屋さんの仕事を公開します。
まずは高圧バズーカ!
結局トイレを外すことに![]()
超重量トイレ。
若いお兄さんふたりでも、重くて相当苦労していました。
出た!排水管への入り口です。
管内カメラを通していきます。
私が4mのワイヤーで届かなかったと書きました。
やはり4mの範囲では異物は無く、
4mを少し超えたあたりで、、、
異物発見!
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
拡大図、閲覧注意!!
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
トイレットペーパーに覆われた、
大きな異物がカーブでひっかかっていました![]()
この紙の塊の奥に何があるのかは見えませんでしたが、
高圧洗浄でぶっ飛んで行きました![]()
![]()
昆布が出た事からもきっと、固形異物もあったのでしょう。
開通後、再び苦労して重い家電トイレを設置し直していました。
原因は以下の通りです。
排水管の構造は、この様になっていました![]()
トイレ下の排水管、カーブが3か所。
3か所目でひっかかっていました。
ただ勾配は取れており、一般的にもある施工。
欠陥工事ではありません。
一番の原因は、近代の超節水トイレです。
この物件のトイレ、以前から数か月に一回、頻繁に詰まりが起こっていたそうです。
1~2時間がんばってシュポシュポして、
床水まみれてようやく解除出来ていたとか。
今回来て下さった、トイレ通管プロのお話によると、
節水トイレの詰まりがあちこちで超頻発しているそうです。
ここ最近、節水トイレが増えて来てから激増しているとか。
最近の節水トイレ、要注意です!!!
節水トイレは環境面からも大切ですが、
詰まらない程度の水量は必要。
調べるのは難しいけれど、排水管の形状も重要なのが良く分かりますね。
設置する場所によって、詰まらない程度の水量は違うので、
よく詰まる様なら何らかの対策が必要だと思います。
今回はこのトイレ水量が調整できましたので、
調整範囲で最大流量になる様に設定しなおしておきました。
そして、トイレに張り紙をして、
お客様にもこまめに流して頂く様ご協力をお願いしました。
更におまけがあり、
隣の部屋の洗面ボウルから、
高圧洗浄による圧力で、排水が超逆噴射![]()
広範囲に水と汚泥が飛び散り、頑張って清掃しました。
ついでに水栓がぐらぐらだったので、増し締めしました。
外国の水栓は本当に良くないです。
価格と見た目で買ってはダメですよ。
やれやれ。
ですが、良い経験になりました。
最後に、今日のにゃんこ![]()
ゴロンと寝っ転がっている、かわいすぎるつっきー君です![]()











