今の現場、
少しづつご近所さんとも仲良くなってきました。
いつもの様にリフォームを終え、
帰ろうとすると、
2件お隣のおじいさんが、声をかけてこられました。
一人暮らしで、身寄りのない、
80代のおじいさんです。
着物が好きで、
雪駄を好んで履かれ、
ジュリーが被っていた様な帽子を被って出かけたりする、
おしゃれなおじいさんです。
そんなおじいさんが声を掛けて来られた理由は…
『家の中のドアが前から壊れてて、
いよいよ閉まらなくなったんや』
ドア取っ手部分の修理依頼でした。
自分であれこれ工夫して、
修理していたそうなのですが、どうにもならなくなったそうです。
ネジも取れなくなったとか
ご近所さんからのお願いは、
時々あるのですが、
基本お受けしていません。
ただ独居で、
おじいさんで、
毎日の様にリフォームでご迷惑をおかけしている…
工具も揃っている…
ドアの取っ手くらいならと、
力になる事にしました。
つい先日、このドアノブを購入していたので、
それを持参し、現場を見させて頂きました。
実際の壊れていたドアは、こんな感じでした
ラッチが壊れて、固着していますね
このドアに、
持参したドアノブを取り付けるとなると、
内部に穴を空けなければならず、
ちょっとだけ大変です。
おじいさんに新しいドアノブをお見せし、
『いつもお世話になっていますので、
お金を頂くつもりはありません。
部品代だけでいいですよ』
とお伝えし、
交換工事が始まりました。
多分普段、
誰もお客さんは来ないんだろうな。
おじいさん、しゃべるしゃべる
お話しながらドリルで穴をあけていると、
ついには昔の着物姿の写真を出してきて、
こんなんだったんや、とか。
とにかく嬉しそうでした
無事、交換も完了!
おじいさんが傍におられたので、
アフター画像が撮れませんでしたが、
金色のレバーハンドルが付きましたよ
大変喜んでくださり、
お財布から1万円札が出てきました。
お釣りをお渡ししようとすると、
『ええ、ええ。
あなたは私の為に、こんなに大変な事をやってくださった。
どんなに大変か、私は見ていたから分かる。
そして、本当ならリフォームに使っていた時間が、
この為に減ってしまった。
受け取ってください。』
こうおっしゃって、
手に1万円札を渡してくださいました。
お釣りをお渡ししても、
受け取られる感じではありませんでしたので、
頭を下げて、ありがたく受け取りました。
あったかい気持ちになりました。
ありがたいですね。
春休み真っ只中。
子供達の事で色々忙しくしていますが、
毎日充実した一日を過ごしています