*****根津質問*****
山梨市のバンク制度についてお伺いいたします。
本市は、先進的空き家バンク制度を有し、制度開始以来、登録物件延べ126件、利用者登録延べ868人、成約件数は本年12月1日現在で66件、このうち売買が24件、賃貸が42件と高い成績を収めております。また、昨年4月よりは、山梨市空き店舗バンク制度がスタートし、空き家のみならず空き店舗を活用し、地域商業の活性化及び市内買い物難民問題の緩和を図っております。こちらも12月1日現在で登録物件数は29件で、利用登録が16件、空き店舗活用促進事業補助金交付は10件の成約を迎えています。その内訳は、飲食店6件、サービス業4件であり、制度に一定の効果が出ていることがわかります。
そんな中、空き家や空き店舗と同じく、農業従事者の高齢化により耕作放棄地に代表される空き農地も出てきており、近年のグリーンツーリズムやスローライフ、農的暮らしを考える方や新規就農者初めさまざまな農的暮らしを考える方に向けた空き農地の活用も急務と考えます。平成21年12月の農地法等の一部改正により、農地の貸し借りについての規制が緩和され、全く農業の経験がない方や一般の法人でも農地を借りられるようになりました。そこで、農地バンク制度を開設し、農地の所有者が管理できなくなった農地を登録していただき、借りたい方へ紹介して利用していただくための制度を同じように開設して、山梨市のバンク制度をさらに推進してはいかがと思いますが、市のお考えをお聞かせください。
*****市長答弁*****
山梨市のバンク制度についてであります。
農地の貸し借りには、農業委員会に手続が必要となります。市では、農地の所有者が農地を管理できなくなった場合や農地を貸し借りしたい場合には登録をいただいており、台帳はいつでも閲覧できる状況になっております。農地の貸し借りを促進するため、農地の借り手が要件を満たす場合には、農用地利用集積推進事業により、面積等の割合で補助金を交付しております。平成24年度は利用権設定件数185件、面積41.8ヘクタール、219万6,000円となっております。
また、JAフルーツ山梨では、平成23年度から農用地利用集積円滑化団体となり、農地の貸し手と借り手の希望内容の聞き取りをし、両者の条件が合えば、農地の貸し手の代理人として農業委員会に農用地利用集積計画書を申請することができるようになりました。市では、JAフルーツ山梨との協力により、情報の共有化を図れるよう進めております。
農地を市民農園として開設することは可能で、自治体、農協、農家、企業、NPOなどが市民農園を開設できるようになっております。現在、市の台帳は、農地の詳細情報や農地の写真等が整備されていない状況であります。このため台帳整備を行い、終了後、農地の所有者の同意を得て、(仮称)農地バンクの実施を踏まえて、農業委員会とも協力しながら検討してまいります。
なお、来年度、国は、農地の貸し借りを仲介する新組織、農地中間管理機構により、農地の集約や耕作放棄地の解消に取り組むとしておりますので、国の動向を注視してまいりたいと思います。
*****根津答弁*****
同様の制度があることは理解いたしました。
しかしながら、これから就農しようとする方や私みたいに農業未経験者にはなかなかわかりにくいフレーズでありますので、やはり農地バンクという形で進めていただければありがたいなというふうに思っています。
バンク制度は、山梨市の顔にしてよいような取組であると私自身考えております。空き家も空き店舗もそうですが、農地、また木質バイオマスによる森林バンク制度、剪定枝バンク制度、いろんなバンク制度が必要になってくると思います。今後もそのようなご検討のほうをお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。