【シニア向け】実家の家の境界確定していますか?~不動産を売りたくても売れない!!~ | 『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

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公務員でありながらタックスヘイブン香港に投資する、世志(よっしー)が、単にお金を稼ぎたいとか、欲のためではなく、「愛する家族の幸せのために」投資する仲間と共に、海外投資を学び、2018年にハワイ発の豪華客船クルーズに乗船することを目指す

実は世師(よっしー)、公務員時代、
不動産の境界確定をする仕事を
やったことあります。

簡単に言うと
県道や市道と、個人の民地が
境界確定されていない場合、


土地家屋調査士と共に
境界確定をします。

その業務に立ち会って
「県有地と民地との境を決める」
これが境界確定です。



正直、めーーーちゃくちゃ
つまらなかったし、
生産性のない外注すべき仕事だと
強く日々感じてたけど、、

仕事は仕事なので
一応やってました。。

※年収500万円~800万円の
公務員が二人がかりでやる仕事かと
甚だ疑問でした。コスト意識ない!
調査士協会などに外注すべきだ!



◎境界確定してなきゃ、家は売れない?!

例えば
シニアの方が「親の住む実家」
あるいは「自分の家」
いざ売ろうとする場合、

直面するのが
「お隣と境界確定してる?」
これです。

お隣との境界は
確定していなくとも
理論的には、売却可能
です。

でもね、、

買う側の心理からしたら

「境界確定してない家を買って
後で隣人から文句言われたら嫌だ」


そう思いますよね。。

だから
「境界確定してなきゃ、売りづらい」
これは絶対的に不動産売却時に
避けられない問題です。。




◎お隣との境界線は、本当に塀でいいの?

もしかしたらあなたは
お隣との間には塀があるので
「その塀が境だよ!」
そう言うかもしれません。

しかしね!!

実際問題として
世師(よっしー)がのべ100件近く
境界確定に携わった経験からすれば

「まず当てになりません!」

なぜなら、家を建てた時に
・①越境して塀を建てている
・②わざと自分の敷地内に控えて建設
している可能性が大だからです。

特に②はよくある話で
日本人は謙虚だから、建物を
敷地いっぱいに建てるのではなく
少し控えて、建てますよね。。

だから
「塀=境界ではない」こと多いです。


↑ ↑
この写真なんかわざとセットバックして
「境界から敷地内側に控えて」
塀を建ててます。


じゃあ、
どこが境界かと言えば、、

わかりやすい目印が
「境界標」です。


あなたの家の周りやご近所に
このような印ないですか??



これがあれば
境界確定を過去にやったという証
なんです。

ここに双方が境界ありますよって
同意した位置に、この標を
土地家屋調査士が打ち込みます。

だからこれがあれば
境界確定してる証拠です!

※ただしね、この標は
工事などで取れることもあるので
無いからといって、必ずしも
境界が決まってない訳ではない。

逆に境界画定したら
必ず土地家屋調査士が
「境界確定図」を作ります。


境界確定の際には必ず
接する土地の所有者が立ち会い
境界を決め、そこで写真を撮り、
同意書に署名捺印します。

その結果できた境界確定図が
成果として双方に渡されます。

なので
『境界確定図があれば、確実』です。

また他にも
国勢調査で、境界が決まったり

道路改良工事(公共事業)の際に
官民境界を決めたり
もするので

そういった際に
境界が確定する場合もある。



◎「ここに昔は大きな石が置いてあって、境界だった」!

ただしね、、

世師(よっしー)が過去に何度も
出くわしたのが、、

正直、
堺があってないような畑の境界とか、
両家の堺が生垣の場合とか、


こういった場合は
明確な境が誰にも分からないので、
日本人は通常、和の精神で
あぜ道の「真ん中」が境と言われると
同意しがちですが
、、、

結構傲慢な人・・いますよ!!

戦前のモノクロの写真を
家から持ち出してきて、

「ここに大昔は石があって
それが堺だった。写真見ろ」

「親からそう聞いている!」


そう言って、一歩も引かない人!

言い分が一方的で
検証のしようがないのだけど、

そう主張をして、頑なに曲げない。。

だからどうしようもなく
最終的に合意できず「不調!」

つまり
「境界の確定ができない」って結果に
なる例が何件もありました(汗)


こんなケース、
よくありましたよ。。。

※あるいはそもそも
境界確定するの自体を拒否する人も。




そういった場合、
あなたはどうしても家を売りたいので
「家の面積が減るのを我慢して、
相手の傲慢主張を受け入れ」
し、
妥協して、境界確定をする・・・

それはすなわち、
売却価格が下がることを意味する。

こういった話も多くありました。

最後は理屈じゃないんです。。

日本人の持つ土地への執着心が
隣人との人間関係を壊してまで

こだわる人もいるのです。

官民境界を
100件以上立ち合い、
生々しい人間模様を見てきたので
よくわかります。

簡単なようでいて
難しいのが境界確定です。


将来不動産を売る場合は
ご注意ください!