投資信託に投資した人は「46%」が損失を抱える!! | 『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

公務員でありながらタックスヘイブン香港に投資する、世志(よっしー)が、単にお金を稼ぎたいとか、欲のためではなく、「愛する家族の幸せのために」投資する仲間と共に、海外投資を学び、2018年にハワイ発の豪華客船クルーズに乗船することを目指す

「やっぱりなーーーーー!!」

この記事を読んだ時に
真っ先に世師(よっしー)はそう感じました。

その記事というのが
7月7日の日経新聞に載った
「投信で損失、個人の半数 」という記事。


「投資信託を保有する個人投資家の半数近くが損失を抱えている――。金融庁が投信を販売する銀行に実施した調査で、こんな実態が明らかになった。過度な分配金や短期の売買で十分な運用収益を得られず、長期の資産形成に結びついていない。」
~2018年7月7日日経新聞より引用~




なおこのネタ元は6月29日に金融庁が公表した
「投資信託の販売会社における 比較可能な共通KPIを用いた分析 」
という報告レポート。

例によって、
ちゃんと元データの原文を読んで確認する主義の世師(よっしー)は
このネタ元のレポートを読むと、、、

実に興味深い情報がわかりました!



◎レポートからわかった投資信託の実態!!

このレポートは統計面から情報を集めており
今の日本の投資信託の実態がすごくわかる資料でした。

このレポートからわかったことは、、、

・35%の顧客が△10%~0%未満の運用成績であり、
投資信託に投資した48%が運用損益率がマイナス


日本の投資信託は儲からないと、統計的に証明された


・顧客の投資信託の平均保有期間が長くなるにつれ、
各販売会社のプラス運用の顧客割合が高くなる傾向があるが、
ほとんどの顧客は数年で売却する傾向にある


→ 販売会社が購入時の手数料狙いで投信乗り換えを勧めるため


・販売コストと得られる利益の因果関係を検証したところ、
両者に明瞭な関係が認められず、コストに見合ったリターンは実現していない


アクティブ投資などにして、積極的な運用をしてもらっても
 コストが増えるだけで、日本の証券会社は運用で増やす腕がない証


レポートを見ると
このような事実が浮かび上がって来ました。




過去5年間をみて見ると
日経平均は8,000円台の大底から約3倍になりました。

ほぼ一貫して、右肩上がりだったために、
「誰が投資しても失敗しづらい環境」だと言えました。


はっきり言って
鉛筆を転がして、出た目の株に投資しても儲かった時代だというのに、、、

投資信託を購入した人の46%が損をしている・・・なんて。。

本っ当に信じられないですね!



◎銀行で投資信託を買ってはいけない!

世師(よっしー)が思うに
投資信託が儲からないのは、
販売する側の銀行の問題が大きいと感じています。


マイナス金利導入により
銀行は貸出金利が著しく低下、利ザヤ収入の確保が難しくなっています。

なんせ今や
都市銀行ですら潰れるかもしれないという危機感が
業界内では漂い始めていますよね。。。

それゆえ
ここ最近、投信や保険商品の販売による手数料収入の獲得に
躍起になっているのです。

しかし!

なんせ、、、

銀行は基本的にリスクフリーの定期預金しか
お客様に売ってこなかったので

どれがいい投資先かなんかわからないし・・・

でも
売って手数料を稼がなきゃ、ノルマを達成できないし、、で

そんな状態にも関わらず、銀行員の信用力を背景に
販売手数料狙いでバンバン投信を売ってしまっています。


世の中の風潮として日本では、

保険外交員、証券外務員よりも
「銀行員や郵便局員の方が信用が大きい傾向にある」ため、


皆さん割りと簡単に”ダマされている”ような気がします。。。




ただし、売り方は考えるものがあります。

定期預金など満期になったものを、スライドする形で
いい金利の商品がありますのでそちらに
「預け替えしましょう!」
と、まるで金利のいい定期預金に預け変えするだけ・・・
という言い方をしている人も多々いるそうです。

もちろん、この銀行で売っている生命保険は、
日本に大手保険会社の商品で、

銀行の立場は
その保険会社と代理店契約を結んでいる「代理店」になるのですが、

銀行内での教育がままならず、
銀行員という信用があるので、お客様も信用してしまうという事もあり、

簡単に積立型の保険がとれてしまうということもあるそうです。


簡単に売れてしまうので
勉強熱心でない銀行員の方が多く、

「保険にはいったつもりはない!
いつの間にか預金が保険に変わっていて、
証券が◯◯生命から送られてきた。」

「◯◯生命にお金を預けた覚えはないし、説明も聞いてない!」

と苦情がたくさん入ると、
生命保険会社にいた本木さんが言っていました。



そんな傾向があるそうです。

そして
これは生命保険に限らず、投資信託に関しても同じ事情です・・・。



◎iDeCo(イデコ)やNISAはいいのか?

さてさて、、、

iDeCo(イデコ)やNISAをされている方!

iDeCo(イデコ)やNISA、401Kの「本質は投資信託」です。

売却時に税金が安くなるといいますが、
その前提は「儲かっていたら!!」です。

儲かったら・・・

この前提を間違えてはいけません。

空前の株高の今でも、
投資信託の46%は赤字だということを踏まえると、、


あなたが想像しているように
「○百万円儲けて、税金を○○万円安くする」
なんてことは果たして可能でしょうか??


耳に痛いことを言いますが、
「税金が安くなるということに目がくらみ、考えが甘すぎませんか?」



「海外投資は不安だ」
「海外ばかりでなく、日本でも稼ぎたい」

お考えはわかります。。

でも
「そのやり方で儲かるのか?」

投資信託という投資先に
根本的な問題提起がなされているのが、今です!!

なんせ金融庁自身が投資信託に問題があると思っているからこそ
わざわざレポートで問題提起しているのです。

だからこそ
彼らはこんな調査をして、レポートを書いているのですよ。

その背景を踏まえて
考える必要があると世師(よっしー)は思いますし、


だからこそ
世師(よっしー)はずっと投資信託に懐疑的な立場です。。。


もっといい投資先が海外にはあるので。