今夜の1曲 ディック リー 「マッド チャイナマン」


こんばんは チャーリーです。


今夜は知る人ぞ知るマニアックなアーティストです。なんと中国系シンガポール人で、1980年代末にこの曲がヒットして以来、しばらくは日本にもよくコンサートに来ていました。(僕は1993年に2度行きました。中野サンプラザでした。)

彼の同名のアルバムがブームになったおかげで、1990年代前半にほんの一時期ですが、アジアンムーブメントがあったんですよ。(3、4年前の韓流ブームみたいにすごくはないですが)


彼の多くの歌にこめたメッセージは一貫していて、「アジアはひとつ」のひとことでした。


そして外見は東洋人そのものなのに、中身はすっかり欧米人化されているアジア人を嘆き、そんなアジア人を「バナナ」(外見は黄色いのに中身は白いから)と表現しています。

アジア人は、アジア人の良さを忘れていないか 中身はすっかり欧米化してまるでバナナじゃないかってね。


彼がライブで言っていた名言を披露します。


「イギリスにいるときに 『君はどこの国の人? 日本人?中国人?タイ人?』って聞かれたから答えてやった。 I am an Asian !!(僕はアジア人さ)」


アジアがひとつの文化圏になることをずっと願い続けている彼は、今でも精力的に活動しているようです。しかし20代で聴いた彼のアルバムはけっこう衝撃でした。


アルバム「マッドチャイナマン」は、中古市場でしか出回っていない(廃盤になっている)ですが、名盤です。もうひとつのアルバム「エイジア メイジア」もおススメです。 どちらも、アジア各国の民謡や土着の歌を彼なりのポップス調にアレンジして、そこに彼なりのメッセージをこめています。


そして僕にとっては、熱帯アジアの音楽なのに、もの思う秋になぜか聴きたくなる不思議な存在です。


それでは おやすみなさい。







今夜の1曲 草刈正雄 「センチメンタル・シティー」


こんばんは チャーリーです。


1970年代、80年代は刑事ドラマが花盛りだったのは、アラフォー、アラフィフの皆さんには懐かしいかと思います。


何といっても金字塔なのは、「太陽にほえろ」(僕はGパンと山さんが好きでした。)ですが、「特捜最前線」(藤岡弘、が超かっこよかった。知性派紅林刑事を熱演した横光克彦は今や大分県選出の衆議院議員!)「Gメン’75」(麻薬Gメンが主人公だけあって、国際的な捜査ネタが多かったですね。特に時々やっていた香港シリーズでの草野刑事とムキムキマンとのカンフーの戦いがインパクトすごかった。)「夜明けの刑事」(坂上二郎のいぶし銀刑事がかっこよかったですね。)、80年代になると「あぶない刑事」(恭兵ちゃんカッコよかったなー)・・・・・・


かようにキラ星のごとく輝く作品の中で、ひっそりと咲いたシブーい存在に「華麗なる刑事」という作品がありました。主演はあの草刈正雄と名優田中邦衛 1977年に約1年くらい放送されて、今までの刑事ドラマにはないスタイリッシュさがウケたみたいで、当時はけっこう流行したんですよ。


すこしストーリーにも触れておくと、ロサンジェルス市警の研修から帰ってきた、長身イケメン、優秀な捜査官(草刈)と、鹿児島出身の人情派刑事(田中)がさまざまな難事件を解決していくのですが、ちょっと切なくストーリーが展開していくドラマだったのです。そしてドラマの中で草刈正雄は、紺色のスリーピースに身を包み、マグナム44をぶっ放し、当時一番スタイリッシュだった三菱自動車のギャランラムダを駆り、これでもかというほどかっこいい刑事でした。


「センチメンタル・シティー」(今では考えられないようなストレートなタイトルだなあ)は、ドラマのエンディングテーマだったんですが、最後にちょっと切なぎみに事件が解決した後、草刈正雄が東京の首都高速をギャランで飛ばしながら、ふと悲しげな表情をするのが超超超カッコよかったです。


「高速道路を緩やかに ひとつ季節が過ぎてゆく 誰もが孤独な悲しみを セピアカラーにそめてゆく 君は道連れ求めて 都会の海を漂う いくつもの出逢いと 同じだけの別れ 繰り返しながら Ah」


都会の乾いた雰囲気の詞ですが、イントロや間奏、エンディングにサキソフォンの泣きが効果的に入っていて、この歌からかなー 僕にとってはアメリカ(草刈正雄ふんする高村刑事はアメリカかぶれでした)=サキソフォンって思うようになってきたのは。


草刈さんも田中さんも今でも第一線で活躍する名優ですが、こんなスタイリッシュなドラマに出ていたんです。 私が住んでいた大分は、小6の時夕方に再放送をやっていて、学校を終わると「カレデカ」を見に飛んで帰ったことを今でも憶えています。


やっぱしドラマはリアルなのもいいけど、現実離れしたスタイリッシュなものがいいのでは などと思いながら、最近この手の格好つけたドラマ少ないなー 寂しいなー と思いつつ閉めたいと思います。


素敵な週末をお過ごしください。





今夜の1曲 秋・・・一足先にー 南 沙織 「色づく街」


こんばんは チャーリーです。


今夜は私の永遠のelder sister シンシアのヒット曲です。


「今もあなたが好き 眩しい思い出なの あの日別れた駅にたたずみ Ah 青い枯葉噛んでみたの 街は色づくのに 会いたい人はこない 母に甘えて打ち明けるには Ah 少し大人すぎるみたい 愛のかけら抱きしめながら 誰もみんな女になる気がするのさよならはその日のしるしね」


良い詞ですね。 駅のホームにたたずんで、楽しかった夏の名残がまだ残っている「青い枯葉」をそっと噛んでみると、恋しくて、懐かしくて、切なくなったのでしょうね。


つらいな・・・母親に今の切ない気持ちを聞いてもらうと、少し楽になるんだけどな・・・でももうそんなに子供じゃないしな・・・


こんな時、僕なら・・・こんな切なさに思い切りひたりきってみたいですね。そんな季節こそやはり秋ではないでしょうか。 



南沙織といえば、沖縄出身で小麦色の肌に大きな瞳の「夏少女」って感じでデビューしましたが、この歌のころから少し大人びてきたのを思い出します。当時は僕は小学生でしたが、子供心にドキドキしていたと思います。


シンシアは引退後の1991年に本当に久しぶりに紅白歌合戦に出たのですが、その時にこの「色づく街」を歌っていました。(さすがに「17歳」は気恥ずかしかったんでしょう。) 30代の彼女の輝きは以前よりもまばゆかったのを覚えています。


それでは、切なくても、人恋しくても楽しい秋になるといいですね。


おやすみなさい。