今夜の1曲 ディック リー 「マッド チャイナマン」


こんばんは チャーリーです。


今夜は知る人ぞ知るマニアックなアーティストです。なんと中国系シンガポール人で、1980年代末にこの曲がヒットして以来、しばらくは日本にもよくコンサートに来ていました。(僕は1993年に2度行きました。中野サンプラザでした。)

彼の同名のアルバムがブームになったおかげで、1990年代前半にほんの一時期ですが、アジアンムーブメントがあったんですよ。(3、4年前の韓流ブームみたいにすごくはないですが)


彼の多くの歌にこめたメッセージは一貫していて、「アジアはひとつ」のひとことでした。


そして外見は東洋人そのものなのに、中身はすっかり欧米人化されているアジア人を嘆き、そんなアジア人を「バナナ」(外見は黄色いのに中身は白いから)と表現しています。

アジア人は、アジア人の良さを忘れていないか 中身はすっかり欧米化してまるでバナナじゃないかってね。


彼がライブで言っていた名言を披露します。


「イギリスにいるときに 『君はどこの国の人? 日本人?中国人?タイ人?』って聞かれたから答えてやった。 I am an Asian !!(僕はアジア人さ)」


アジアがひとつの文化圏になることをずっと願い続けている彼は、今でも精力的に活動しているようです。しかし20代で聴いた彼のアルバムはけっこう衝撃でした。


アルバム「マッドチャイナマン」は、中古市場でしか出回っていない(廃盤になっている)ですが、名盤です。もうひとつのアルバム「エイジア メイジア」もおススメです。 どちらも、アジア各国の民謡や土着の歌を彼なりのポップス調にアレンジして、そこに彼なりのメッセージをこめています。


そして僕にとっては、熱帯アジアの音楽なのに、もの思う秋になぜか聴きたくなる不思議な存在です。


それでは おやすみなさい。