今夜の1曲 草刈正雄 「センチメンタル・シティー」


こんばんは チャーリーです。


1970年代、80年代は刑事ドラマが花盛りだったのは、アラフォー、アラフィフの皆さんには懐かしいかと思います。


何といっても金字塔なのは、「太陽にほえろ」(僕はGパンと山さんが好きでした。)ですが、「特捜最前線」(藤岡弘、が超かっこよかった。知性派紅林刑事を熱演した横光克彦は今や大分県選出の衆議院議員!)「Gメン’75」(麻薬Gメンが主人公だけあって、国際的な捜査ネタが多かったですね。特に時々やっていた香港シリーズでの草野刑事とムキムキマンとのカンフーの戦いがインパクトすごかった。)「夜明けの刑事」(坂上二郎のいぶし銀刑事がかっこよかったですね。)、80年代になると「あぶない刑事」(恭兵ちゃんカッコよかったなー)・・・・・・


かようにキラ星のごとく輝く作品の中で、ひっそりと咲いたシブーい存在に「華麗なる刑事」という作品がありました。主演はあの草刈正雄と名優田中邦衛 1977年に約1年くらい放送されて、今までの刑事ドラマにはないスタイリッシュさがウケたみたいで、当時はけっこう流行したんですよ。


すこしストーリーにも触れておくと、ロサンジェルス市警の研修から帰ってきた、長身イケメン、優秀な捜査官(草刈)と、鹿児島出身の人情派刑事(田中)がさまざまな難事件を解決していくのですが、ちょっと切なくストーリーが展開していくドラマだったのです。そしてドラマの中で草刈正雄は、紺色のスリーピースに身を包み、マグナム44をぶっ放し、当時一番スタイリッシュだった三菱自動車のギャランラムダを駆り、これでもかというほどかっこいい刑事でした。


「センチメンタル・シティー」(今では考えられないようなストレートなタイトルだなあ)は、ドラマのエンディングテーマだったんですが、最後にちょっと切なぎみに事件が解決した後、草刈正雄が東京の首都高速をギャランで飛ばしながら、ふと悲しげな表情をするのが超超超カッコよかったです。


「高速道路を緩やかに ひとつ季節が過ぎてゆく 誰もが孤独な悲しみを セピアカラーにそめてゆく 君は道連れ求めて 都会の海を漂う いくつもの出逢いと 同じだけの別れ 繰り返しながら Ah」


都会の乾いた雰囲気の詞ですが、イントロや間奏、エンディングにサキソフォンの泣きが効果的に入っていて、この歌からかなー 僕にとってはアメリカ(草刈正雄ふんする高村刑事はアメリカかぶれでした)=サキソフォンって思うようになってきたのは。


草刈さんも田中さんも今でも第一線で活躍する名優ですが、こんなスタイリッシュなドラマに出ていたんです。 私が住んでいた大分は、小6の時夕方に再放送をやっていて、学校を終わると「カレデカ」を見に飛んで帰ったことを今でも憶えています。


やっぱしドラマはリアルなのもいいけど、現実離れしたスタイリッシュなものがいいのでは などと思いながら、最近この手の格好つけたドラマ少ないなー 寂しいなー と思いつつ閉めたいと思います。


素敵な週末をお過ごしください。