Carmen Kass(4) | Woke Up In the Beautiful World

Woke Up In the Beautiful World

女優・モデル・音楽…美しいものは世界を救う!!
主に海外モデルを中心に紹介します。

Woke Up In the Beautiful World
Her famous Inez & Vinoodh shoot

姐さんだよ!姐さんのお通りだよ!
ということで、ベテランもいいとこなカルメン・カースのインタビューを紹介。VMan誌プレミア号2003、2004年秋冬からのインタビューです。男性誌ならではなノリの質問が多いですが、この雑誌では珍しくカルメンはイネス&ヴィノードによってフルヌード写真の撮影をしてます。

Kiss Me Kass』 VMan Premiere Issue Fall/Winter 2003/2004

Credit:VMan
Source:Carmen Kass-miqrogroove.com
Translate:Mia


VMAN:エストニアに戻って何をしてるの?
CARMEN KASS:ここで“We will Not Sleep Tonight”という映画の撮影をしてるの。年の差カップルのサイコスリラーなんだけど、出身や年齢に関係なく同じ体験をくぐり抜ける方法と人間性を探る映画なの。

VM:君の役は悪い女の子?それとも良い子タイプ?
CK:私のキャラクターは少し混乱してるとはいえ、とても良い子タイプよ。映画で初めての大きな役でワクワクしてるわ。新しいキャリアに進むなんて想像もしなかったからね。しかもここエストニアで。

VM:国から離れるために母親のサインを偽造した女の子として、帰郷はどうだった?
CK:こう考えてみて、人はいつだって手に入らないものを欲しがるものよ。ここで生活するために帰って来たくはなかったけど、1ヶ月の里帰りもなかなか良かったわ。ミラノへ行くために国を離れたのは14歳のときだったわ―

VM:そんなに幼いうちに!
CK:幼かったけど、自分の意思は持ってる年頃だったし自分で決断できる一人前の大人だと思ってた。だけど振り返ってみると、全然簡単なものではなかったわ。スーパーマーケットで声を掛けられてイタリアで働かないかと言われたの。モデル業が何かなんてこれっぽっちも知らなかった。だけど当時、国を離れることが何を意味するのかははっきりとわかってたわ。経済的にも政治的にも、どこかへ行くのは厳しかったの。だから何一つ期待はしてなかったし、ただ国を離れなきゃと思っていただけだった。より良いものを求めていたから。昔から“もっと”を求めていたの。変化ということではなく。

VM:駆け出しの頃、東ヨーロッパのエージェントやタレントスカウト、クライアント達にいやらしい目に遭ったことは?
CK:自分がそういう目に遭ったことは一度もないわ。もちろん初めにこの業界に入ったときは色々な話を聞いたけどね。だけどそれは選択するかしないかの問題だから、そういう類いの話を聞かされて惑わされることはなかったの。弱さは間違った方向へ女の子を導いてしまうものだけど、私はいつだって強く心を持ってた。目的や意思をはっきりと持たずに厄介な状況に迷い込んでしまう女の子達を軽蔑してたわ。

VM:うんざりさせられる男の行動は?
CK:一般論にはできないわね。だって男はどこにいようがみんな男でしょ?自分のものにしようとパーソナルな関係に持ち込もうとしたり、一人にさせてくれないしつこい男の人に二度遭ったことがあるけど、別に特別なことはなかったわ。いつも変な人とは関わらないように直感が働くのよ。

Woke Up In the Beautiful World
カルメン、フランキー、カロリナ、しゃろむ、ジゼルと今シーズンのアレキサンダー・ワンのショーはベテランモデルズに集合をかけたよう。
同窓会みたいなノリのお三方。

Woke Up In the Beautiful World Woke Up In the Beautiful World
(左)ザック・ポーゼンとラヴ。(右)昔は喧嘩したなんて噂も立ってましたが、仲もまぁまぁなようで安心しました。



VM:シャロム、デヴォン、アンジェラ、エステラ、オードリー…なんでこんなにも多くのモデルが女優業に進むのかな?
CK:モデル業はすごく自分を高めてくれるし、ある程度のレベルまで行くとそれ以上のものを求めたくなるの。もちろんお金は稼げるし楽しい仕事が多いけど、女優業はモデルにとってもう一歩踏み込んだ感情表現が必要なものなんでしょうね。

VM:クリスティーナ・アギレラ、エリザベス・ハーレイ、ジェニファー・ロペスに雑誌の表紙や大金の広告キャンペーンを奪われてる事実に対して、モデル達はもう少し感情的になってもいいんじゃない?
CK:こんなこと本当に言いたくないけど、有名人の方が売れるもの。どうして私がエストニアで映画に出てると思う?

VM:どうして女優業進出は難しいんだろうね?
CK:モデル達は自意識を高めるもので、それは写真を撮る上ではプラスだけど映画となるとマイナスなの。中にはそのことに気付いてるモデルがわずかにいるけど、流れるような感情表現ができるまでに行ってないんだと思う。モデル業では出来ないことよ。モデル業はコントロールが全て。だってそうでしょう、沢山の感情がフォトジェニックにさせるんだもの。

VM:VOGUEでのアーヴィング・ペンとのヌード撮影で文句を言ったのも有名だね。ヌードを人目に晒すことへの考えは当時と変わった?
CK:変化はあったけど、何か自分の譲れないものを持つべきという考えは昔と変わってないわ。プライベートな部分を見せたからって私のプライバシーが失われることはないのよね。撮影のためにポーズをとったのはフォトグラファー達(イネス&ヴィノード)が安心させてくれたからで、単なるヌードというよりも芸術的なものになったわ。正直言うと、ヌードを受け入れることができた大きな理由は自分のボディに自信が持てたからなの。そういう撮影を克服するにはそう考えてみれば良いと思ったのよ。

VM:一つ以上のバストトップを載せるか否か、ニューススタンドでの出版物はプラスチックで密封すべきか、代理店は変なものを載せないようにすべきか―こういうアメリカの議論はどう思う?
CK:偽善ね。子ども達に餓えや殺し合う人間の姿は見せておいて、二つのバストトップがページに載るのを不快に思うなんて理解できないわ。私のバストトップが誰かの頭を吹っ飛ばすってわけじゃないでしょう?パーフェクトでナチュラルなバストトップよりも、新聞を開けなかったり銃を目にせずには映画を見れないことの方が子どもにとって正しいと言えるの?(胸なんて)どうせいずれみんな見るようになるんだから。
私に言わせてみれば、アメリカ人はバストトップの数を数えるより、もっと銃規制の議論に時間を費やすべきよ。

VM:自分の体で一番自慢のところは?
CK:お肉屋さんじゃないのよ。それに自分の体をパーツで考えたりしないわ。あまり不満はなく、幸せに思ってる。母なる自然のおかげね。

VM:男の人の惹かれるポイントは?
CK:可愛くて、しっかりしたお尻。そんなお尻してたらもう興味津々。

VM:がっかりさせられるのは?
CK:男らしくない人。ほんの些細なことよ―眉毛を抜いてたり、胸毛を剃るような人―もう慣れちゃったけど。驚かないでね、そういう癖もだんだん好きになりかけてるの。だけどあまりにも男臭すぎる人も苦手ね。

Woke Up In the Beautiful World Woke Up In the Beautiful World
Balmain09SS,10SSにてダリアと。バックステージでは一緒に写ってるの多かったよね。喧嘩強そうなコンビで。

Woke Up In the Beautiful World
2010秋冬のMichael Korsの広告撮影裏。マイケルとの仲は相変わらず良さそう。

Woke Up In the Beautiful World
左は大物スタイリストのバラナ・ウォルフさん。真ん中はポテト。



VM:ベッドに行くまでに君とは何回デートすればいい?
CK:ワォ!凄い質問ね?一度付き合ったら長く続く方だし、一緒に時間を過ごしてその人のことを知って、道なりに進むタイプよ。シートベルトを締める前にはテストドライブするタイプなの。

VM:スーパーモデル達は似たような業界の人達と付き合うの?ロックスターやヨガの達人、ハリウッド俳優とデートしてばかり?
CK:私のボーイフレンドは普通の男性よ。

VM:最後に普通の男の人を叩いたのはいつ?
CK:私のボーイフレンドには優しく、毎日叩いてあげてるわ。でも4ヶ月前に本当に悪意を持ってひっぱたいてやった人がいるわね。不愉快に抱きつかれて自力じゃ振り払えないくらいだったから、冗談に見せかけて思いっきりハードなビンタをお見舞いしてあげたのよ。

VM:キャットウォークでセクシーにと注文をつけられるときは何を考えて歩くのかな?
CK:ただセクシーにと考えるだけ。セクシーさって女性みんなが持ち合わせている自然なものだもの。説明するのは難しいんだけど、プログラムされているような、フィーリングのようなものね。

VM:毛皮を着るくらいなら裸の方がマシ?
CK:毛皮とナルシソ・ロドリゲスの香水をつければ準備万端よ。自分では一度も買ったことはないけど、毛皮に反対というわけでもないわ。レストランで死んだアライグマを出すような人達はちょっとやり過ぎだと思うけどね。人々の信念を理解してるし共感もすればサポートもするけれど、他人の家に押し入って自分の信念をばらまく権利はないわよね。

VM:下着は着ける派?
CK:働いてるときはいつも何かしら着けてることは確かね。だけどそれ以外のときは何も着けないわ。

VM:シャイ?
CK:とても。

VM:何か隠してることは?
CK:なにも。

VM:サイズは気にする?
CK:ノー。


いつものカルメン節なインタビューだねー!