2025年の“総決算!”『第70回有馬記念』(G1・2500m)も、いよいよ明日になりました。昨年60年ぶりに“3歳牝馬”で勝利して歴史を刻んだ⑤レガレイラの連覇か、「最強世代」と呼ばれる3歳牡馬④ミュージアムマイルが『天皇賞・秋』(G1・2000m)2着→『グランプリ制覇』を達成するかが、話題と人気の中心となりそうです。
互いに「理想的な枠順」とされる内枠で隣同士となり、嫌が上でもバチバチの対決が見られそうですが、その間隙を縫って差し込んで来そうな⑨ダノンデサイルに注目して◎です。前走のレコード決着となった『JC』(G1・2400m)は3着に敗れましたが、8月の英『インターナショナル』(G1・2050m)からのぶっつけで、調整面にも不安があった中であればノーカウントでよいと考えます。
『父エピファネイア→シンボリクリスエス✕スペシャルウィーク』は距離の融通が利き、底力と持続力に優れた上に、『母系エーピーインディ✕ストームキャット』から充分にスピードを補っています。2走目で調子も上向いてきており、スタートが決まれば「まとめて突き抜ける」と期待しています。
◯には春(?)のグランプリ・『宝塚記念』(G1・2200m)を“逃げ切った”、⑥メイショウタバルを推します。秋初戦となった『天皇賞・秋』は6着に敗れましたが、スローに抑えた絶妙な逃げで、自身の上がりも33秒1を記録しました。同型で「逃げ宣言」をしている⑪ミステリーウェイを前(2番手)に見ながら、有力馬が中団あたりでけん制し合う展開となれば、「直線で先頭に立って、そのままなだれ込み(1着)…」も可能だと考えます。
『父ゴールドシップ→ステイゴールド』は危険も伴いますが、有馬が大得意なことはご承知のとおりです。✕には「ディープインパクトの長距離砲」③ジャスティンパレス、▲が連覇をかける⑤レガレイラです。典型的な『叩き良化型』の③は秋〜3戦目の今回、堅実に調子を上げて来ています。逆に⑤は有馬に出走するなら、2走前の『オールカマー』(G2・2200m)が余計だったように思われます。
これに、『JC』8着は海外遠征疲れが影響したと考え、2走目の上がり目に期待したい②シンエンペラー、『JC』を“からウマ”で完走(!?)からの巻き返しを、川田騎手と狙う⑬アドマイヤテラ、それに父・リオンディーズが「母系の良さを引き出す」としても、『母系ハーツクライ✕フレンチデピュティ』から2000m超に壁を感じる④ミュージアムマイルを、△とします。
【『第70回 有馬記念』(G1・2500m)】
1枠① エキサイトバイオ (牡3 荻野)
②△シンエンペラー (牡4 坂井)
2枠③✕ジャスティンパレス(牡6 団野)
④△ミュージアムマイル(牡3 C.デムーロ)
3枠⑤▲レガレイラ (牝4 C.ルメール)
⑥◯メイショウタバル (牡4 武豊)
4枠⑦ サンライズジパング(牡4 鮫島)
⑧ シュヴァリエローズ(牡7 北村友)
5枠⑨◎ダノンデサイル (牡4 戸崎)
⑩ コスモキュランダ (牡4 横山武)か
6枠⑪ ミステリーウェイ (騙7 松本)
⑫ マイネルエンペラー(牡5 丹内)
7枠⑬△アドマイヤテラ (牡4 川田)
⑭ アラタ (牡8 大野)
8枠⑮ エルトンバローズ (牡5 西村)
⑯ タスティエーラ (牡5 松山)
【近年の競馬予想ファクターで、ちょっと理解しづらいものに『根幹距離』と、『非根幹距離』という区分がある。根幹距離は400mで割れる(1200・1600・2000…)距離。…非根幹距離はそうでない(1400・1800・2200…)距離。…要は100m、200mの距離の差に得意、不得意が分かれるという主張。元々、一部の競馬評論家や血統評論家が提唱していたが、「ウマ娘プリティーダービー」という人気を博すゲームにおいて採用されたことで、区分の存在は決定的となった。
長々と説明したのは、⑤レガレイラという3歳牝馬による有馬記念Vで競馬史に既に名を刻んだ名牝は、その戦績から“非根幹距離Queen”と呼ぶべき存在だからだ。…『ホープフルS』(2000m)も勝っているものの、古馬になって以降の勝利は、昨年『有馬記念』(2500)、『オールカマー』(2200)、『エリザベス女王杯』(2200)と『非根幹距』が並ぶ。2歳時も含めて“東京未勝利”という点に、本質の一端が示されている気もするが…古馬になって以降の3勝は、癖のある(非根幹距離G1のコースは、往々にして癖がある)コースにおいて、「中団からロングスパートで上がり3F最速を使う…」という勝ちパターンが確立されている。G1を3勝している力量はもちろんだが、得意コースで型にはめると強いタイプなのは疑いなく、昨年勝っている有馬記念の適性は“現役随一”としても過言ではあるまい。3角からスムーズに加速できる位置取りさえできればいい、乗り替わりも気にする必要はないだろう。
有馬記念は「余力の勝負」とも言われ…臨戦態勢では『ジャパンC』組が最多になるが、好走率はより間隔を空けた馬の方がいい。その意味で『天皇賞・秋』から直行する⑥メイショウタバルが、対抗格として面白い。前走は6着だが、折り合いには進境があった。同型の存在もあってハナを切れるかは微妙だが、武豊ならいろんなパターンを想定して、騎乗してくれる。
3歳牡馬で、負担重量において古馬牡馬より2kg(56kg)軽い④ミュージアムマイルが、人気の一角。2500は初距離となるが…『セントライト記念』(2200m)勝ちがあるなら、さほど心配はいらないか。
⑨ダノンデサイルは、昨年の有馬記念で逃げて3着だった。今年は、本来の『好位~中団』からの競馬になるだろう。中山では『京成杯』、『AJC杯』と重賞2勝の実績があり、『ジャパンC』3着からの前進を期す…】(本文より)
特集(2025年12月28日 中山11R 第70回有馬記念)- スポニチ競馬Web https://share.google/IZf1aDPxeTN3XeGcr