キャラクターマーケッターふじたにのブログ -4ページ目

私も他人の話を聞かなかった

前回、偉そうな事を書きましたけど、実は私も他人の話を素直に聞く人間ではなかったんです。いや、お恥ずかしい話ですが、今もって素直に聞けるかどうかは自信ありません。

私は有名デザイナーでも取り立てて優秀なデザイナーでもありませんでしたが、プライドだけは一人前以上に持っていました。ですから、自分が正しいと思い込んだら、人の話なんて聞かないんですね。お客様の要望でもおかしいと思ったら、まずは自分の意見を出してみるんです。で、どうしても納得して頂けなかったら、お客様の要望通りの物を作るんです。

もちろん今でも、おかしいと思ったら、それはそう言います。それがお客様のためですから。ただ、言い方があるんですね。お客様の話を最後まで聞いて、なるほどとうなずいてから、違う視点から疑問を投げかけ、対案として、自分の意見を言うようにしています。

でも、若い頃はそんなことはしませんでした。正面から論破してましたね。ですから、広告代理店の担当者には、あからさまに煙たがる人もいました。

そう言うことが続いていくと、やっぱりギスギスしてくるんですね。人間が。そうすると、作品もどんどん独りよがり的になってくるんです。尖ったものと言いますか、流行の先端のようなデザインを業種を問わずやりたがるんですね。$キャラクターマーケッターふじたにのブログ-耳が痛い

そう言うのが求められる業種はいいです。でも全てのお客様に当てはまるものではないですよね。もちろんプロですから、あからさまに中年の女性向けの広告に、10代に受けそうなデザインをするわけではないですよ。ただ、そのテイストは取り入れようとするんですね。

そうすると、お客様の反応が悪くなるんです。ぱっと見た目は、ちゃんとターゲットに合わせたデザインにしてあるんですよ。でも、反応が落ちる。ちょっと横を向いて(お客様の方ではなく、自分の満足を高めるためや、同僚への「どうだ!」って気持ち)作ったものは、明らかに反応が落ちるんです。

これが、どうしようもない事実なんです。

これ、私の著書にも書いてあるんですが、こういうのを一部のマーケッターは「消費者の千里眼」と呼びます。お客様は自分たちの方に向いて作られたものかどうかは、敏感にかぎ分けます。

尖った物がだめだというのではないですよ。お客様の方を向いて作ったものかどうかが大切だってことなんです。

キャラクターの場合、特にお客様の方を向いていない場合が多いです。社長さんのこだわりで、会社となんの関係もない、ただのカワイイ犬の絵だったり、せっかくプロに頼んで、上手にデザインしてもらっても、最後の最後、キャラクターをお客様に紹介する時に、チラシに入れてあるだけとかね。

ですから、キャラクターを導入するときは、お友達やご家族に見て頂いた方がいいですよ。最終判断はあなたがするにしても、その反応は馬鹿にならないと思った方がいいです。

参考にしていただければ幸いです。

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プライドの高い人が陥る罠

絵で客が集まるほど商売は単純じゃないという方がいます。わりと高級品を扱っているご商売をなさっていたり、老舗と呼ばれるようなお店に多いようです。

そういう結構な老舗でもジリ貧というか、お得意様はリピート購買してくださるのですが、新しいお客様が捕まえられないという相談を受けることがあります。

例えば私の近所のスーパーマーケットに時々、御茶屋さんが出店されます。催し物みたいな感じで、レギュラーの専門店ではないのです。定期的に出店されているので、ある程度売上はあると思うのですが、私はそのお店にお客様が付いているのを見たことがないのです。

$キャラクターマーケッターふじたにのブログ-怖い顔なぜなら、店番してるオジサン、本来は職人さんなのか、こう眉間に皺寄せて怖い顔して立ってるから、近寄れないんですね。

どうやら売っている商品は、どちらかというと高級茶葉。紙コップではなく、陶器の器で試飲できるようにしています。ですから、飲んでもらえればわかるということなんでしょうね。でも、そんな怖い顔のオジサンのところに行って、試飲できるのは物怖じしないオバサン、オバアサンくらいなものです。

年配の方にはお茶にうるさい方も多いでしょうし、本当にいいものを取り扱っておられて、リピーターがいるから何とか商いがたっているのでしょうね。でも、なかなか新しいお客様がつかない。そんなところだと思います。

いい品を仕入れている、価格も勉強している、新しい場所にも出店してみた、それでも新しいお客様が来ないっていうなら、努力する方法を変えるしかないですよね。新しいお客様に入っていただけるような店を作るしかない。新しいお客様に入っていただくためには敷居を低くするしかないわけです。

その敷居を低くするツールのひとつがキャラクターなんですね。

しかし、高級商品や老舗には馴染まないのでは? というご意見がでるのもごもっとも。でも、ファンシーなイラストだけがキャラクターではないのです。

例えば、大阪に「がんこフーズ」という会社があります。今でこそ、大きく商売を拡げておられますが、もともとはお寿司屋さんです。ホームページにある職人さん(実は社長)の似顔絵、あれを看板にして大きくなりました。ああいう絵なら老舗でも大丈夫ですよね。

それに絵だけがキャラクターというわけではありません。またお茶の話に戻りますが、サントリーの「伊右衛門」というペットボトルのお茶をご存知でしょうか? コマーシャルで本木さんが「伊右衛門」という職人(キャラクター)を演じていますね。

これ、お店の人がやってもいいですよね。看板やPOPには「三代目 九衛門」とか書いて。嘘はいけませんけど、お爺さんの代からお店をしていたら三代目で、なんの問題もないですよね。

イラストがなくてもその「九衛門」という名前がキャラクターとして成立してくれるのです。あとは、一般的なキャラクターと同じ。「九衛門」の言葉として、おいしいお茶の入れ方や、食事にあわせたお茶の選び方なんかを語っていけばいいのです。上記の「伊右衛門」のサイトは参考になりますよ。

是非、試していただきたいと思います。

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他社戦略を参考にする

まずコチラをご覧ください。
$キャラクターマーケッターふじたにのブログ-ドコモダケストラップ


DoComoのキャラクターのストラップですね。会社で携帯を購入したときにおまけでもらった物です。キャラクター販促をやっている人間として触れないわけにはいかないでしょう。

このキャラクター、皆さんもご存知の通り「ドコモダケ」という脱力系のキャラクターです。テレビではきのこの傘の部分が毛糸になっていていい味出しています。CMで発表された当初からストラップが欲しいという声が出ていたようです。

残念ながらストラップの方は、傘の部分も普通のフェルトなんですが、おしりの部分がクリーニングクロスになっています。皮脂とかをふき取れる実用性も兼ね備えているのですね。やっぱりCGなどと違って実際に手で触れられるものは、印象というか見る人に与える情報量が違います。

さて、この「ドコモダケ」ですが、「ドコモだけ」が提供しているサービスとうまく引っ掛けてキャラクターが作られています。ベタなネーミングとキャラクターですが、脱力系のデザインとシンプルでわかりやすい物語で記憶に残りますね。

シンプルでわかりやすい物語というのは、この場合、「ドコモだけのサービスがあります」ってことだけなんですね。強いて言えば「2ヶ月繰り越せて、分け合えるのはドコモだけ」ってことでしょうか。

視聴者は、ドコモだけのサービスがどういうものか正確に覚えていなくても、キャラクターのネーミングと命名理由をCMで展開しているおかげで、とにかく“ドコモだけのお得なサービスがある”と覚えてしまうわけですね。ウマイ!

すると新規契約の場合、じっくり比較検討するような人以外は、「ドコモっていいんだよね。ほら、ドコモだけって言ってるジャン」ということになります。

実はドコモは同じ脱力系のキャラで“ドコモショップくん”というキャラクターを出していたのです。デザインのテイストはこの“ドコモダケ”と同じ脱力系でした。でもショップのカタチをしているだけのキャラですから、物語がありません。しかも、ショップまわりだけしか露出しなかったので、成功したとは言えませんでした。

今回は、その反省にたってのキャラクター展開ですね。このキャラクターと物語(ストーリー)との関係はキャラクター販促活用術で非常に重要だということがお分かりいただけると思います。


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