今日市内の教会に行ったら本棚に何カ国語にも翻訳された聖書があった。韓国語や中国語、広東語から、漢文にレ点を打ったものまであった。その中にヘブライ語もあった。ヘブライ語の文字は初めて見たが、四角形の下だけが空いているような文字が並んでいた。

ヘブライ語の「こんにちは」は「シャローム」といい、これは「平和」を意味することを牧師さんから教えてもらった。これですぐに思い出したのがアラビア語の「アッサラームアライクム」(こんにちは)で、サラームは平和という意味である。アムハラ語の「こんにちは」にあたる「サラムノー」のサラムも平和という意味である。若者の間ではサラムをピースに変えてピースノーと言うのが流行っていた。ヘブライ語、アラビア語、アムハラ語はセム系なのでルーツは共通しているのだろう。

それにしても聖書はいくつの言語に翻訳されているのだろう。私もアフリカの田舎に住んでいたころに、現地のカトリックの教会にお邪魔した際に現地語の辞書を見せてもらったが、それはオランダから来たカトリックの一行が語彙を網羅的に採集し英訳をつけた労作であった。これは聖書を現地語に翻訳するためのものだったのだろう。「ピダハン-言語本能を越える文化と世界観」の著者、ダニエル・L・エヴェレットも、もとは福音派の伝道師で、アマゾンに暮らすブラジルの先住民ピダハンに伝道団として入っていた。