明日から
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メシア王国を建設することが統一教会の目標であることは原理講論にも書かれており、
2001年 神様王権即位式
2004年 アメリカと韓国の国会で平和の王として推戴
2006年 戴冠式
文教祖が「世界の王（天宙の王）」として君臨することは、統一教会信者の間では最近当然のことのように思われているかたも多いでしょう。
しかし以前、反対牧師が「文教祖が東京からラジオとテレビで「世界の王」に即位したと宣言した」という質問に対して真っ向から抗議していました。
結局、反対牧師の言い分は文教祖の戴冠式・分棒王（分封王）等の任命等からみて正しかったことになります。
統一教会の反論は以下です。
■ありえぬ「世界の王」即位宣言
（野村健二著「森山牧師の批判に答える」より 1988年9月1日発行 ムーニズム編集室）
この「希望の日フェスティバル」（実は晩餐会）の記事はおそらく信ずる人も少なく、実害はそう多くないと思われるが、あまりにまことらしく書かれているので、ひょっとして信じる人もいはしないかと思われるのは、『まちがい』（七～八頁）にある「世界の王」即位宣言である。
これは一九六三年七月、森山牧師がF牧師立ち会いの下に日本の「協会本部」に乗り込んで、教会のある幹部に「再臨」の問題をどう考えるかと正したところ、「再臨は福音の奥義ですから、容易に話せません」という返事だったので、
“私が、「何を言うか。君の弟子になった学生たちが、東京の各駅頭で、今年の八月十七日に、再臨主が東京からラジオとテレビで、世界の王に即位したことを宣言する、と叫んでいるではないか」と斬り込むと、「八月とか六月……とか言うけれども、日が確定したわけではない。しかし、遅くとも今年中には再臨主が世界に君臨するでしょう（後略）」と語りました”というものである。
統一原理の教義から見て、再臨主が東京からラジオとテレビで「世界の王」に即位したと宣言するなどということは全く考えられない。そもそも再臨主、再臨のメシヤとはどういうものなのであろう。
ここにアメリカの三本の指に数えられる代表的な組織神学者、ハーバード・リチャードソンがいっていることを引用してみよう。
“私が、初めてレバレンド・ムーン（註－文鮮明師の意味）にお会いした時、私は、「レバレンド・ムーン、あなたはメシヤですか？」と尋ねました。というのは、人々が「レバレンド・ムーンは、自分のことをメシヤだと思っているから注意するように」と言っていたからです。”
“レバレンド・ムーンの答えはこうでした。「ドクター・リチャードソン、あなたの質問にお答えしましょう。ところでまず、メシヤとは何であるかを知らなければなりません。メシヤとは、思いを尽くし、心を尽くし、魂を尽くして(1)、地上に神のみ旨を成そうとする人のことをいうのです。今、私はメシヤになろうとしていますし、あなたもメシヤになろうとしなければなりません」。”
“そこで私は心の中で、こう言いました。「レバレンド・ムーンは全く正しい。それが聖書の教えなのだ」と。聖書は私たちすべてが、キリストのようになるように教えています。そのようにして、初めて全世界に神の国ができていくのです”（『統一原理を語る』、光言社、一〇一～一〇二頁）。
このように「メシヤ」とは地上に神のみ旨を実現しようとする人のことであり、そういう努力が地道に積み重ねられた結果、全世界が神の国となるのであって、特定の月や日に突然「世界の王」即位宣言が成されるといった性格のものではない。
森山牧師がこのようなことをいいふらすのは、統一教会がばかげた予言をし、それもはずれてばかりいると思わせて、統一原理の信用を落とそうという下心があるからであろう。これもまた悪質な話の捏造だといわなければならない。もちろんそのような宣言や、それに関連した記述は、統一教会の公式文書のいかなる部分にも存在しない。
“東京の希望館（女子伝道者養成所）の副寮長が祝福式（合同結婚式）にソウルに行ったところ、彼女を一見するや「君の顔はずいぶん造作が悪いな。神は美人を愛するが、君のような醜い女は愛さない。整形手術を受けて来い」と言って追い帰したとのこと”（『メシヤ』二一一頁）。
この中傷もひどい。これなど弁明するのもおこがましいが、文鮮明先生はハンデを負っていたり、苦しい境遇に育った者に対してはひとしお心を痛められる。現に、車椅子の者も祝福されて励ましのことばを受けているのである。
いかにも本当らしく特定の場所まで書いているが、もしそういう人がいるというのなら名乗り出て、その時、同時に祝福を受けた者と対決してシロクロをはっきりさせてもらいたいものだ。