劇団クセックACTを惜しむ | 加藤修滋のブログ

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日仏シャンソン協会活動記録及びシャンソン界のニュース等

大学時代からの友人「深沢伸友」君から突然の連絡。

 

 

2025年公演をもって劇団クセックACTは”幕を降ろす”と言う。

1980年、「七ツ寺共同スタジオ」で結成以来、スペイン芝居にこだわって、スペインはじめ海外公演を行って来た。

 

 

活動の原点のひとつにKSEC(国際青年演劇センター)があり、演出家「神宮寺 啓」の活動を深沢は支え続けた。

 

 

一時期、彼らの練習場所はmss会館の2階であった。

安保闘争の時代、その活動には社会への”アンチ”が内在していた。

「すり足」を基本とした肉体表現は「デフォルメの美学」を伴い、早稲田小劇場、寺山修司、唐十郎、麿赤児、佐藤信、火田詮子、榊原忠美、吉田憲治の役者も輩出した。

 

 

私も「血の婚礼」「ベルナルダアルバの家」はじめ20本近くの作品を直接観た事から、幾人もの作家(ガルシア・ロルカ、フェルナンド・アラバール等)に興味を持つ事になった。

 

 

私の音楽活動の中心のひとつ「エルム」で開催する「平和希求ライブ」は、こうした深沢やその盟友である榊原と心を通じ合っている事を申し添える。

 

 

そして、こう言おう

「君達には、まだ次の道が待っている」と・・・。