アルゼンチンのアーティスト達 | 加藤修滋のブログ

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日仏シャンソン協会活動記録及びシャンソン界のニュース等

後世に名前と作品を残した世界的アーティスト、アストル・ピアソラは、私の友人最大のアーティストの一人。書くべき事は有り過ぎてキリがないので、それに次ぐ人を。

 

 

「ドミンゴ・モーレス」は、40才にして「バンドネオンの新人」と評された人。

彼は一晩中「エスペランサ」のメンバー達に「タンゴの本質」を教えてくれた恩人。残念な事にエイズで亡くなってしまいました。mss小劇場での映像が最後となりました。

 

 

間接的な恩人は「リカルド・フランシア」氏で、阿保郁夫さんに「ノスタルヒアス」冒頭4小節を1年間かかって指導。

帰国時に「この4小節が歌えたら、どんな曲も歌える」と言われたそうです。

ダンサーの「エドゥアルドとグローリア」を楽屋に訪れた時(他の日本人は楽団のマエストロに殺到)私はたった一人。

とても喜んで彼らは「タンゴ・ダンス入門」と言うPAL方式のVTRをプレゼントしてくれました。

 

 

既にこのブログで書いた「エル・アディオス」の女流作曲者マルハ・パチェコ・ウエルゴさんは私のピアノを聴いて何十年ぶりかに「私も弾くわ」とピアノにむかいご主人が声を出して泣いたとのエピソード有。

 

 

「ある古い歌の伝説」作者「オラシオ・グァラニ」がオリジナル・テープをくれた事も嬉しい想い出。その中には子供の「ワァ~ッ」と言う声も入っていて、日本人が知っている名ソプラノ「ヒナマリア・イダルゴ」の4オクターブ半での歌唱とは似て非なるもの。

 

 

他にも、ケロ・パラシオスが我が息子の為のお土産に本物のアルマジロで作られている「チャランゴ」を見立ててくれた事。

 

 

私の出演した「エル・ビエホ・アルマセン」で「オズワルド・ベリンジュリ」が「タンゴ・ピアノの新しい型を聞かせる」と得意気に弾いたのがシンセサイザー組み込みサウンド。

正直、私にはゲテモノにしか思えませんでした。

 

 

バンドネオンのホセ・リベルテーラ・エクトル・バレーラ、アルマンド・ポンティエール、ホセ・バッソ、オズバルド・プグリエーセ、ロベルト・パンセーラ、カルロス・ガルシア・・・こんなにも多くの知人を得た事は私の人生の宝です。