コロナ禍に生かされる京谷弘司の教え | 加藤修滋のブログ

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かつて六本木にあったタンゲリラ「カンデラリア」の専属バンドネオン奏者であった京谷弘司が身を持って教えてくれたことがあります。

 

店の専属からはずれ1年間、ステージ数が激減した時のこと。

 

1年後に指の打鍵の高さが平均して高くなり、極めて歯切れの良いバンドネオンのリズムを獲得。

 

本人に確認したところ

「基本練習をしていただけだけど…」

と控え目な答え。

 

ホセ・コランジェロも、アルゼンチンが極度な不況でオルケスタを維持するマエストロがなくなった時、仕事は減ってもオルケスタを維持し続けたことで、数年後、最高のアンサンブルを誇るオルケスタとして来日公演もすることとなりました。

 

ステージが減った時こそ、原点に立ち帰って練習を重ねる必要(=チャンス)であるという点に於いて、コロナ禍の今、心に治めるべきことだと思います。