「沈黙の55秒」は最高の共感 | 加藤修滋のブログ

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男子ゴルフ・松山英樹が日本人初のマスターズ制覇の瞬間、実況中継を担当したTBS小笠原亘アナとゲスト・中嶋常幸、宮里優作の計3人が感動して「55秒」間、何も言えなかった様子がON AIRされて話題に。

 

放送席にカメラを置くと言う異例な演出をしたディレクターの殊勲賞?

 

観客の大きな拍手の音が無ければ、放送事故(?)という局面で”ひとこと”も言葉を発しないことが、どれだけ大きな共感を得るかを実施。

 

あの場面で「すばらしい」「偉業達成」等、3人が各々、自分の感動を言葉にしていたら得られなかったであろう感動の共有が実現したことは、歌唱を生業とする者にとっては、極めて重要な教訓となるにちがいありません。

 

感情の共有は必ずしも音や声ではなく、あえて無言であることは既に現代音楽の作曲家ジョン・ケージによって提示されていることですが…。