今月観てきてとても良かったのは、

北アフリカの貧しい国、マラウイ。
ウィリアム・カムクワンバくんという男の子がたったひとりで風力発電の作り方を図書館で勉強し、
実際にそれを手作りし、
村を飢饉から救うお話です。


2000年代に入った頃に実際にあったお話です。


先月観た映画とテーマが少し似ているのですが、
男の子の行動力が描かれています。

主人公の姿に2つの大切なことを感じた映画でした。


ひとつは、
学ぶことは誰にでも等しく開かれている!ということ。
図書館に行けばたくさん本がある。
ウィリアムくんの家にはお金がなくて、
学校に通えなくなってしまいましたが、
どうにか先生にお願いして図書館に入り、
風力発電の作り方を勉強する姿が愛おしかったです。

やろうと思えば自分で学べる、
ノートと鉛筆一本さえあれば、
あとは好奇心と努力でこんな大きなプロジェクトが立ち上げられるんだ、
とワクワクしました。



もう1つは、
親は子供の本気を信じてあげるということです。
貧困の連鎖を断ち切るためには、
これまで親世代がやってきたことを
同じようにやっていてはいけない、と気付いて
行動に移したウィリアムくん。

でも親は家族を食べさせるために必死。
とくにお父さんは、
新しい発想とか、図書館で勉強とか、
そんなことをやっている暇はないと頭ごなしにウィリアムくんを否定します。

お父さんは、自分はご飯を我慢して子どもに食べさすなど愛情はあるけれど、
自分のやり方を曲げない人です。


そこでお母さんがお父さんに言い放った言葉が
グサリさそり座ときて改心し、息子を信じることに。
子ども側から言われるとカチンとくるけど、
配偶者から言われれば納得するもの、なのかもしれません。


一方、お母さんが言っていた言葉に感服しました。
「私の腕を切って食べさせる。あなたは私の子どもだから。」貧しさに耐えられず駆け落ちしようとする娘に言った言葉です。

何があっても親は自分を守ってくれる、
と思えることは子どもにとって大きな後ろ盾になるな、と思いました。

母になった私も、
子どもを信じてその子が自分で進んでいく姿を見守っていけたら、と思いました。




この映画、
息子と見たかった!
まだ5歳の彼は理解できることは少ないかもしれないけれど、
子ども側から見ると、
諦めずに自分で学んで創造する勇気をもらえそうです。
これからの時代を生きる彼に、
いざとなったら自分でなんとかするという創造性を身につけてほしい、となんとなく思います。


今日9月20日まで公開のところが多いようですゲッソリ
こちら、



本物のウィリアムさんがTEDトークに出た時の映像です。




★先月観て良かった映画「存在のない子どもたち」の感想はこちら


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