電話で彼と会う前に、ケアKの担当のMさんと電話で話した。
Mさんとしては、今の問題である、多動と昼夜逆転を放っておいてはおけないということだった。
まえもってFAXは送っておいたので、大体の状況は掴めたらしいが、ショートの時の担当のHさんとのやり取りがもっと書いてあると思った、と言われた。
私はそんなに詳しく書いたら、Hさんの悪口になってしまうではないですか、Hさんは悪くないです、と言った。
ただとにかく「怒らないで下さい」ということはアセスメントシートにも書きましたよね?
だからHさんにも、いきなり怒鳴らないで欲しかった、そのことが尾を引いて、悪い状況を生んでしまったと話した。
「確かに書いてありましたね。私も胸が痛いような・・・I公園で”池に入っていいのはカモだけです”とか怒っちゃったよね」と言うので、「そういう冗談交じりの言い方のほうがまだいいです」と言った。
「Hさんと何があったの」と言われて、話しているうちに、どんどん涙が出て来てしまって、Mさんも戸惑っている様子だった。
Mさんの前で泣いたことがないから。
「今回のことは、Hさんも”ちょっと感情的になってしまった”と言っています。それはこちらに問題があったんでしょう。支援しているということは、完璧を求めていないです。何かしら障害があって、大変だからそれをサポートするのが私たちの役目です。だから全て出来なくては支援を受けられないと言うことはないです。ただこういう状態の悪いときには、病院や他の施設ではどうしてるのかな、と思いました」と言われた。
他の施設でも同じ事を言われていることや、トスカからは、常に手を繋いで歩くようにすれば、私は手を繋いでいればいいという1点に集中出来ると話してくれたことや、その時々の状態に合わせて、今日はこの3点だけを守ってくださいというように、3つくらいまでに絞ってくれれば、守りやすいことを話すと「実は今日、ゆこたんのケース会議があるんですよ。提案して話し合ってみますね。ゆこたんはお話できるし、自分の意見も言える。だからどうしてもこちらの要求度も上がってしまうのよね。でも他の人と変わらないんだよね」と言われて「この間、知能検査の結果を渡したから参考になると思うけど、私は話せてしまうから、何でも出来るように思われがちです。でも実際は分かってないのに頷いていたり、ただ話を合わせているだけの時もあります。本当は出来るんでしょ、と思われるのが一番辛いです。私は他の障害を持った人と出方が違うだけです」と話した。
よく分かってくれた。
さすが担当者だけある。
「Hさんは付き合い始めてまだ日が浅いでしょ。私だって1年かけてここまで来たんだから、ゆこたんの場合は特に分かりづらいのよね。これから段々お互いのことが分かっていくから」と言われた。
すごく勇気をもらった気がした。
支援者として素晴しいと思った。
だから心を許して涙が出てしまう。
これから頑張ろうと思った。