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ドイツ暮らしの情報

ドイツで音楽の仕事などしてる大阪人です。

生活や音楽や、
海外に興味のある方に向けての情報、またはただの呟きに付き合って下さる方との繋がりを求めて、こちらでの暮らしの様子を綴ります。

昨晩、すごく久々に土砂降り雨が降ったのですがキョロキョロ



その後雨が止んで家に帰っていたら、

ハリネズミさんが道路を横断してるのを目撃(笑)











もう暗かったしライトで驚かせたくなかったので、インターネットから、、


これは引っ越してから1番嬉しいことだったかもラブ(笑)


 


実は大きな庭園が近くにあり、

同じくハリネズミの彼(彼女?)を目撃した通行人のおじさんも、

「お、いまのハリネズミだよね?
雨が降ったから出てきたんだなー」


とか言って、なんかハリネズミ慣れしてる風で面白かった。(笑)




餌でも探しにきたのかな?
車には気をつけてね。





少し違う話ですが、
自然が近くにあるという関連で、
窓を開けてると
小さい虫が入ってきたりするのですね。



ドイツの家は普通エアコンがなく、

窓を開けてないと暑くて
寝られないので、

おとといdmでコレを買ってきて、
虫除けにしたところでした。




ドイツ版網戸!!




蚊はあまりいませんが、
小さい蜂とかは危険なので。




テープを枠に貼って、網をくっつけるだけ
とシンプルすぎてやや不安でしたが、


今のところ夜も虫対策になってますウインク


ただ、、


昨日まで日中35度とかだったのが
今日は15度まで下がって(温度差がすごい)

皆ビーチサイドみたいな服装だったのが、
今日は長袖にジャケット羽織ってて。

ドイツ人の対応力、半端ないっ。

熱帯夜のために買った網戸も、
残り僅かの活躍になりそうです。















P. S. ちなみに、ハリネズミといえば
この方ですね、、ウインク







通りすがりに見えた記事に
とっても興味が沸いて。


読んでみたらやはり、
私の大好きなお話でした!

ここでもシェアさせてください。









もうすぐ日本はお盆ですね。

私は能には詳しくありませんが、 
日本音楽がもともと、
天界と地上を繋ぐため
用いられたことから発展していったことは 
日本の大学で勉強しました。

能音楽や歌舞伎音楽には
ミュンヘンでお知り合いの作曲家も
よく興味を持っていて、

作曲に取り入れたいからどうゆうものか話を聞かせてほしい、と意見を仰がれたことがありました。

私は能のことは大して知らなくて、
日本の神話の話や、楽器の種類の話しかできず恥ずかしく感じたものですが、、


神聖な能舞台、
そのただならぬテンポ感には
そう言った背景があるのですね。

それぞれの楽器にも意味があり、
役にも意味があり、、
そんな深い世界まで、
こちらの作曲家たちに説明できれば素敵だな!  

なんて思ったのでした。



そういえば、あの作曲はどうなったのかしら?
聴いてみないといけませんね。

ちなみに、メシアンが日本を訪問して
7つの俳諧というピアノと管弦楽のための作品を残していますが、
中でも'"雅楽"は
日本の古楽器で奏でられる雅楽の雰囲気を
感じられて、面白くないですか?



メシアンは、音から色が見える「色共感覚」の持ち主だったことでも有名ですよね。

彼がそれぞれの和音に見えた色や模様を
辞書のような本に収めているものもあるそうです。

スクリャービンもまた「色共感覚」の持ち主であり、ロシア語で彼もまたそれを残しているそう。

それを研究している知人曰く、2人が各和音から見える色や模様はかなり違うそうです。

面白いですよね!!!




話が逸れましたが、
日本伝統音楽の意味を知るのも、 
意味は知らなくても感じたことをまた
新たな表現にするのも、

どちらも素敵だなぁと思ったのです。





今年の夏は、

この暑さと、新居の居心地の良さが相まって
自宅で聴きたかったCDを聴くことに
たっぷり時間を費やしております。にひ。

コレペティのお仕事も指導のお仕事も
休暇中はないのです。にひ。



来月以降、室内楽、ソロで
ブラームスを弾く機会が多くて、
それならば彼の交響曲を
じっくり傾聴してみようということで。





昨日、一昨日は第4番を半日ほど聴いてました。そうです。暇なんです。よくお分かりに。

色々と聴いてみました。
全部聴いたのはブルーノワルター指揮と
クルトザンデルリング指揮で。



実は昨年、この交響曲を2度ほどオケで聴く機会があったのです。4番て演奏される回数が多いのですね。


年末に、ブルーメンの室内オーケストラを、パーヴォヤルヴィの指揮でヘラクレスザールで聴いたのですが、それはそれは、素晴らしかったです。(カタカタばっかり、、)




個人的に興味深かったのが、

ブラームスのピアノ・トリオは全4曲あり、
その中でも第1番作品8が最も演奏回数が多いのですが、




交響曲もまた全部で4曲あり、
第1番は既に作品68。で、どの交響曲も素晴らしい中、割と4番がよく演奏されていません?


(ちなみにピアノトリオの4番は、死後発見された作品らしくて。
本当に彼の作品であるかの信憑について未だに決着がついてないらしいですが、これはブラームスでしょって音楽です。)




ピアノトリオ1番はまだまだ若い20歳の頃の作品ですが、初期のピアノソナタほどの異様なガツガツ感はなく、それでいてバイタリティに溢れたピアノパートが超魅力。で、超難。←

されど各楽器との掛合はやはり天才だと思う。これ本当にハタチで書いたの?まじやば。と思ってしまう。



そして、交響曲第1番作品68。
これはベートーヴェンをいかに超えるか・・・というロマン派時代の数々の作曲家の交響曲発表の挑戦を傍目に、21年も慎重を期して作曲され、43歳で全て完成されたらしい。

てか、ベートーヴェンへの尊敬が半端ない♡
てか、ちょっと慎重すぎ♡



と思ってしまう1番…
まだ文章にできるほどの見地がありませんの。真顔(ドヤ顔の使い方間違ってる)



ただ、ブラームスは生涯独身で、若い頃から先輩の奥さんを想いつづけた事で知られてますが、この音楽にもその背景がかなり反映されている気が。

今日は、いくつか聴いた後のただの感想文です。

なんとも悲劇的な出だしの一楽章、
ティンパニーがOrgelpunktを聴いてると
いい役してると思ったり。

この出だしの下降と上行の主題が、ティンパニーに乗せて

「まったくよぉ、、21年間も4楽章までかかって待ちわびたぜ。やっと日の目を見たぜー!」と言ってるような。

清々しさと、厳しい推敲を重ねただけの崇高さがありますね。(そおゆうダジャレみたいのん、いらないですか?すいません)

ブラームスの楽器の掛合の使い方と構造の入念さってやっぱりすごい。

展開部にある賛美歌が、「Ermuntre dich, mein schwächer Geist」(勇気を出せ、私の弱った精神よ)というもので、

この第一楽章が第九の4楽章のような、「終わりから始まる」共通点がある気がして。シラーの詩じゃないけど。
大作曲家たちはいつだって、私たちにメッセージを残してくれてるんだなぁと感動しちゃいました。


ブラームスのそれは、まだベートーヴェンを希望の星に見立てているような、自分を認めてもらいたいような、、少しのいじらしさも感じてしまったり。(そこが魅力なのかしら)



二楽章は、各楽器のソロが印象的な。

ベートーヴェンの交響曲では
ソロ楽器って、自然の中の風景を感じとることが多いのですが、
ブラームスのそれはいつも人の感情や思い出の物悲しさのような儚さを感じます。

形式の造形美+人間味=ブラームス 

うむ。(勝手に納得しました)




その人間味がもっと親密な感じになって開始する3楽章もコンパクトで、室内楽的な各楽器の使い方がとっても心地がいい。


4楽章は1楽章のとシンメトリーになってるとゆう細やかな設計で盛り上がったあと、
クララへの愛を熱く奏でるホルンソロでハ長調になり。。
(ここからどんどんアルプス山脈が浮かび、ハイジのヨーデルのテーマが脳裏に一瞬流れてしまうのは私だけ?)

満を持して登場する第一楽章のテーマが、なんとも美しすぎて泣ける…これぞブラームスマジックえーんえーんえーん

それを後にオケで再現し、しかし転調して、、楽章の始めにあった下降形のモチーフでどんどん展開してチェロの人たちが忙しそうなピチカートを経て、、(ってむっちゃ展開するやん!)

その後謎のシンコペーション、ゲネラルパウゼ、、と複雑化して、
それまで出てきたモチーフが多楽器で演奏されたり、工夫を凝らした展開のあと、やっとコータ。

もはや楽譜がないとよく分からないので以下省略(笑)


クララに対する愛が最後華やかに幕を閉じるのでした!ぱちぱちぱち👏👏👏(安易な結論に逃げる)


てゆうか、
ピアニストなのでオケに入れないので、
改めてこおゆう交響曲を中で
指揮者とともに勉強できる
楽器の方が羨ましくなっちゃいました。



私なりに1番と4番を聴きまくった感想は。。

4番の交響曲のその、、なんというか、、
ブラームスの男の色気というのか。
クララへの叶わぬ想いが哀愁となり、色気となって音楽からバシバシ放たれていると思うのは私だけでしょうか、、?(笑)


真摯に生真面目に
音楽と向き合い続けたブラームスだけが
到達した音楽。

モーツァルトのオペラのような、色恋沙汰なんて微塵もない、正反対の音楽のもつ色気。




 

そんなことを考えていると、 
悲しさや寂しさ、孤高を感じることも…

なんて美しいことなのかなと気づかされます。



時代は日々変わって、
ポジティブ思考を謳われることが多い現代ですが、

振り返る時代の持つカラーに
どっぷり浸れるのがクラシック音楽。

そこにはなんともいえない美しさがありますね。


ブラームスさん、
音楽で人生を残してくれてありがとう。