なぜ50代になってから、いきなり年収が2倍になったのですか? | 50代リストラおやじの「転職で人生大逆転」日記

なんとなくタイトルがイヤらしいですが(笑)…

 

これはこの前、このブログの読者さんと話したときに質問された言葉です。

 

「ぜひ一度、話が聞きたい」とメッセージをいただき、Zoomで会話することになりました。


その方に、ご挨拶代わりに、私の経歴を少しお話ししました。


「それまで、ずっと年収500万円台だったのに…」

 

おそらく、口には出されませんでしたが、そう思っておられたのではないでしょうか。

 

ふつうに考えると、50代になれば、会社生活ももう終わりが見えているので、そこから大きな変化というのは期待しづらいと思います。

 

私のように、50代に入ってから、いきなり年収が2倍になるというのは、おそらくあまり例がないのではないでしょうか。

 

私の年収が倍増した直接の理由は、転職なのですが…それは、結果に過ぎないと思っています。転職するまでに、何をしていたのか、というのがポイントです。

 

これはビジネスの話になってしまうのですが、モノを売る時、どこででも手に入る量産品は、高い値段がつきません。

 

あったら便利だけど、なかなか見つからない。他の類似品とは微妙に何かが違って、そこが気になる。欲しいのに、なかなか手に入らない…そういうモノがあったら、少し余分にお金を払っても、買いたくなりませんか?

 

年収をあげたかったら、こういう商品みたいになればいいわけです。周りのライバルたちとは、何かが少し違って、そこに魅力を感じられるような「商品」に、あなた自身がなればいい。

 

私が転職する前にやっていたのは、自分のキャリアバックグラウンドとは異なる部署に異動する、ということでした。早い話が、社内転職みたいなものです。

 

「なんだ、転職する前から、社内で転職してたのか」

 

あなたはそう思うかもしれません。

 

でも社内で部署異動するのと、他の会社に転職するのでは、まるで意味も負荷もリスクも違います。

 

同じ会社の中で、部署異動をするのは、他社に転職するのに比べれば、はるかにリスクが低いことはわかると思います。

 

基本的に、給料は大きく変わりませんし、それまでに築いた社内人脈もそのままです。人事とか給与みたいなシステムも同じ。勤務地くらいは変わることもありますが、それでも会社名は変わりません。

 

長いこと、同じ部署でずっと働いていると、仕事観やスキルが自分の周囲にいる人たちと、ほぼ似通ったものになっていきます。

 

つまり、学校で定期テストを受けるように、みんなで同じ問題を一斉に解いているようなもので、なかなか大きな差が生まれにくいわけです。おまけに、自分よりも成績がよい人と比べられたりして、モチベーションも上がりません。

 

しかし、もし高校生がいきなり小学生のテストを受けることになったら、どうでしょう?

 

カンタンに問題を解いて、100点満点だって可能かもしれません。

 

例えが適切かわかりませんが、社内での部署異動というのは、これにちょっと似たところがあるのです。

 

自分がそれまで経験してきた仕事を、今とは別の場所で活かすと、同じことをやっていても、周囲の評価がまるで変わる、ということがありえます。

 

部署異動のやり方というのは、フリーエージェント制とか公募制とか、いろいろあると思いますが、基本的には、新しい事業を立ち上げるためとか、必要なスキルを持った人材がいなくて困っているからといった理由で、受入れ先の部署が何らかの条件を提示する場合が多いのではないでしょうか。

 

その条件に、あなたの経験やスキルがあてはまるなら、それは現状を変えるチャンスになると思います。

 

その部署は、あなたのようなことができる人員がいないか、少ない状況です。そこに行けば、あなたは重要な仕事を与えてもらえるでしょう。

 

評価があがるだけでなく、あなたのキャリアにハクがつくような実績を残せるかもしれません(表現が下品で申し訳ないですが)。

 

さらに、社内で複数の部署を経験することは、別のメリットもあります。

あなたの会社の中で、複数のビジネスプロセス(業務)を経験することで、会社がどのようにビジネスを回しているのかという俯瞰ができるようになるということです。

 

同じひとつの部署だけしか知らないと、その部署でやっているルーチンや作業が「仕事」だと勘違いするようになるかもしれません。

 

複数の部署が、それぞれ異なるビジネスプロセスを担当して連携することで、ビジネスが成立しています。

 

関連部署と一緒に仕事をすることで、他のプロセスを知ることもできるでしょうが、実際に自分がその部署の一員として責任を負って、業務をおこなうのとは違います。

 

複数の部署を経験すると、ひとつの部署の価値観にとらわれず、会社全体のビジネスプロセスの一部として、今自分が所属する部署の仕事を観ることができるようになれると思います。

 

現在所属している部署で、上級管理職からつながる派閥に組み込まれて、将来が約束されているような人は別ですが…

 

もし現在のポジションや待遇に納得できていないなら、まず、自分が持っている経験やスキルが活かせる、他の部署への異動を考えてみるのも、ひとつの手かと思います。

 

ではまた。