個室か大部屋か。 | にぶんのいちのこっち側で ★癌と猫のわたしの部屋★

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2023年ブログタイトルを変更し、
猫のこと、病気のことなど書いています。
2023.01)胸腔鏡左下葉切除
 T3N2M0(ステージⅢb)の肺腺癌との診断。
2023.02)抗がん剤治療を開始。
 シスプラチン+ナベルビン
2023.04 遺伝子変異分子標的治療
 タグリッソ

今年はここまで約半分を入院で生活してきた。

 

私の通う病院の入院は

個室もしくは4人部屋になる。

 

個室は差額ベッド代(保険請求できない金額)1日数万円~12万円ほど。

4人部屋は、窓側は差額ベッド代1日約5,000円、

通路側は差額ベッド代は掛からない。

 

初めて入院したのは手術のときで、

これで終わりだと思っていたし、

生命保険からいくらかお金も貰えるし、

窓側にしよう!と決めた。

 

部屋によって景色はだいぶ違うが、いい部屋を案内してもらえて、とてもロケーションの良い部屋だった。

 

2回目の入院は、気持ち的にも積極的に受け入れられなかった抗がん剤治療1回目。抗がん剤は通常4クールだし、1回につき2週間の入院となる。その後の治療も考えると、なるべく節約しようと思い、この時は通路側を希望した。

希望通り通路側を案内してもらえたのだが、私にはストレスが多かった。トイレか洗面所の隣になるので、夜や寝ている時間は他の方が使っている音に悩まされた。また、夜はトイレの電気や出入口の非常灯の明かりがカーテンの隙間から入ってきて眩しさを感じることもあった。更に、部屋の位置が倉庫に近かったのでスタッフの話し声や物の出し入れの音がよく聞こえてきた。私のような過敏なタイプは部屋選びも気を付けた方がよいと思う。私はすっかり睡眠障害を起こした。

 

部屋は選べても、どんな人が同室になるかは選べない。

私も4回の入院を通じて、個室を選べるくらいの経済力があったら個室にしたかった…と思う事が何度もあった。

これも人それぞれだと思うが、

大部屋のメリットは、同室の方なら挨拶などから話しかけやすく、誰かしら話せる相手を作りやすい。看護師さんは親切に対応してくれるし、ちょっとした話し相手にはなってくれるが、自分の病気の状態や治療の不安など、理解して共感してくれるのはやっぱり同じ病気の者同士になる。それに、経験者は色々教えてくれるし、他の患者さんと看護師さんとの会話で病気や治療の知識が増える。ある方(男性)の経験で、「個室で鬱になった」というのを読んだこともある。相談や雑談はやっぱり心の健康に不可欠だと思う。

一方でデメリットは、他人の日常音が耳障りなこと、テレビなども常にイヤホンで聞かなければならなど、私の日常には無い事を強いられる点にある。また、手術直後の方は看護師の出入りが多いし、ルールやマナーが守られずイライラすることがある。家族以上の他人だし、いろんな状況もあるからお互い様だと思うが、体調が悪い時はストレッサーが倍増するから自分でコントロールできないと2週間の入院は本当につらいと思った。

1日5千円も、14日で7万5千円。これに保険診療分と食事代などが加わるのだからばかにならない金額だが、精神衛生も軽視してはいけないと思う。

 

なお、この病院は「第1~第4希望」を提示することができ、治療日程に合わせて空きベッドを案内してくれるため、必ずしも希望が通らないこともあるし断ることも出来る。「通路側希望だったのに窓側になったから差額ベッド代払いたくない」という方がいたが、それなら入院を一旦見送って、通路側が空いたときに入院することにすれば良いと思う。ただ、それによって手術日程も変更になったり、治療が進まないのは当然(自己責任)だと思う。