胸腔鏡下左下葉切除で肺の五分の一を切除 | にぶんのいちのこっち側で ★癌と猫のわたしの部屋★

にぶんのいちのこっち側で ★癌と猫のわたしの部屋★

2023年ブログタイトルを変更し、
猫のこと、病気のことなど書いています。
2023.01)胸腔鏡左下葉切除
 T3N2M0(ステージⅢb)の肺腺癌との診断。
2023.02)抗がん剤治療を開始。
 シスプラチン+ナベルビン
2023.04 遺伝子変異分子標的治療
 タグリッソ

年明け一番の手術日程になった。

 

術前診断ではステージ1A。

27㎜の腫瘍がある左下葉を切り、

丈夫な袋に入れて取り出すそうだ。

 

肺活量も性別年齢体格など考慮した比較で

普通以上にあるから大丈夫とのお墨付きをもらい、

肺活量は訓練次第で延ばせる機能だと思っているし、

覚悟は決まった。

 

 

切ったら終わるだろう。

早期発見、早期治療!

整形外科でたまたま見つけてもらった腫瘍。

診察に行った私もエライ!

整形外科に感謝!

よし!切ってすっきり!

 

・・・と思っていた。

 

手術は全身麻酔なので、

私は俎板の鯉だ。

自分ではどうしようもない事を、

Dr.Iがやってくれるのだ。

当日、私は落ち着いていたと思う。

手術室がこんなにたくさん並んでいるとは、ちょっと驚いた。

案内された扉から入り、手術台に寝た。

髪を縛っていたのを看護師が「キャップに収まるならゴムは外してた方が良いかも」と言ってくれ、そうした。

名前を答えたり、いくつか質問されたが、

直ぐに全身麻酔になり、すぐに寝てしまった。

 

手術が終わり、声を掛けられて意識が戻ったのを感じた。Dr.Iの「無事に終わりましたよ」の声と、主人の顔が見えて、ホッとした直後、極度の寒さに襲われ身震いが起こり、ベッドにヒーターを入れてもらった。

 

大変だったのは術後の夜。

とにかく背中が痛い!

痛い!痛い!とにかく痛い!!!

 

「痛い」と看護師に伝えると、痛み止めを使えると言ってくれた。しかし、私の痛みはほぼ軽減せず、痛み止めの点滴中30分位眠れるのだが、直ぐに痛みが戻る。

「痛いときは遠慮なく言ってください。痛み止めを追加します」…と説明されていたのに、「あと4時間は追加できない」などという。

 

”話が違う”

痛いながらに、言い方を変えたり、方法を模索してみた。

「傷が痛いのではなく、背中が痛い!」

「眠れない」

「座薬はだめなのか」

・・・など、言ってみた。

 

背中が痛いのは神経のせいらしい。

肺の胸腔鏡手術は腕を上げ、無理な体勢が長時間続くらしく、背中が痛くなる人もいるらしい。私の様に、肩こりの持病がある人はそうなのかもしれないと思った。

そして、座薬を入れてもらった。

・・少し眠れたと思う。

 

この日は一日中心電図などの装置が付き、自分で寝返りもできない寝たきり。水も飲めず、氷をなめるだけ。

のどがカラカラになりながらナースコールで看護師を呼び、「イタイ」やら「コオリクダサイ」とカスカスの声で伝えた。

こんなに時間が長いと思ったことはない。

 

そのくらい辛い一晩でした。