猫の扁平上皮癌 投薬(オンシオール 猫用) | にぶんのいちのこっち側で ★癌と猫のわたしの部屋★

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2023年ブログタイトルを変更し、
猫のこと、病気のことなど書いています。
2023.01)胸腔鏡左下葉切除
 T3N2M0(ステージⅢb)の肺腺癌との診断。
2023.02)抗がん剤治療を開始。
 シスプラチン+ナベルビン
2023.04 遺伝子変異分子標的治療
 タグリッソ

このブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

閲覧数から、この情報を知りたいと思ってくださる方がたくさんいる...ということを感じ、

私にできる事がないか、、、と思いながら、

思い出したことがあります。

 

投薬のことです。

 

扁平上皮癌の進行を遅らせ、消炎鎮痛の効果もあるという事で、

「猫用オンシオール」を処方されました。

 

これを、一日1回1錠 というのが、獣医さんの指示でした。

 

動物病院で処方される薬の多くは、動物用に開発されたものではなく、

人間にも投与されている薬で、用量・用法をその子の体重と症状で調整していることが多いのはご存知の事でしょう。

でも、ネットで「オンシオール」を検索してみると、猫用というのがしっかり存在していました。

https://vet.cygni.co.jp/include_html/pdf/attachment/DY120446.pdf#search='%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB+%E7%8C%AB'

 

 

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 以下に私が獣医さんに相談し、獣医さんがメーカーに確認してくれたことを纏めます↓

 

~うちの子は食事がうまく取れなくなってきて元々3kg弱と小柄でしたが、

一時2.3kgになっていました。栄養補給のためはもちろんですが、

確実に投薬するために鼻カテーテルにしました。~

-私は専門家ではありませんし、獣医さんに相談したとはいえ医療の世界は日進月歩。不確実な内容があるかもしれません。情報は鵜呑みにせず、 必ず、かかりつけの獣医さんに相談してくださいね-   

 

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①2.4kg以下には与えられないことになっているが、

  うちの子は体重的にギリギリ!これ以上体重が減ったりしたら半錠にした方がよいか?

 

  →動物の薬は、細かく臨床検査ができていない事が多くあり、それ故、はっきりしたことが

   言えないのが実情としてあります。

   ですから、2.5kgの子も6kgの子も同じ分量になっています。

   一日量が多い事で副作用を懸念するのであれば、半分でも良いかもしれませんが、

   前述通り、それを確証するものは何もなく、獣医師としては1錠出しますが、飼い主さん

   が様子を見て判断してもいいですよ。

 

②服用後はしばらく安定し、多少なら自分の口で食べる事ができるが、朝投与し、夕方には体調が振るわなくなってくるように見える。この場合、1日分を2回に分けて投与してもよいか?

 

   →それも一案だと思います。様子を見て判断してみてください。

 

③食事の直前直後(30分)を避ける・・・となっているが、、

 

   →食直前・食直後でも大丈夫です。

 

④長くて6日間の投与となっているのは?

 

   →これも、十分な臨床データがない、ということから派生しているが、

     他に代わる薬もなく、症状の安定には欠かせない薬です。

     メーカーの説明によると、10倍量を半年継続して服用させても、副作用は発生しな

     かったとのこと。そこから考えても、重大な副作用が生じるまでは継続して投与する

     のが本人のQOLにもつながると思います。

 

⑤1か月以上経過後)  最近体調がかなり悪くなってきた様に感じます・・

  以前の④の話から、、 一日量を増やせませんか?

 

   →確かに、10倍投与を半年継続しても副作用が起きなかった、、、という実証データが

     あるとはメーカーに聞いたが、かといって、今の分量(2.5kgで1錠)は、

     既に十分な量を越えているくらい。

     これ以上増やすことは副作用のリスクのみ増大することになるためできません。

 

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うちの子は鼻カテーテルから投薬していました。

錠剤を粉砕し、分包してもらい、1日2回(1回0.5錠分位ずつ)にして、水に溶かして与えていました。

 

カテーテルがあることで、投薬がとても楽になります。

栄養摂取も安定します。

食べられるときは自分の口から好きなものを食べてもらっていました。

最期まで食べる事ができたのは、やっぱり"ちゅーる"でした。

うちの子は"おやつ用 とりささみ"が好きで、それ以外は食べなくなりました。

動物病院専用販売の エナジーちゅーる とりささみ も、早々に食べなくなりました。


病気が進行し、経口摂取ができなくなったのに、

旅立つ2~3日前から急に、洗面器に用意していた水を飲みたがるようになりしました。

できるだけ飲ませてあげるように工夫するのですが、

舌がうまく動かなくて、結局痛くなって断念する...という感じに見えました。

お湯でガーゼを今までより緩めに絞って、口を拭きながら水分をあげるようにしました。

 

 

好きなものが食べられない、

カテーテルからの食事は匂いもしないだろうし、もちろん味もしないでしょう?

私に生かされているだけなんじゃないか...、

私が強制的に生かしているだけなんじゃないか...と、思った事も

一度や二度ではありません。

もしかしたら、この命綱(カテーテル)を外してあげることの方が自然なんじゃないか

外す日が来るかもしれないと思っていたのも本心ですし、

そう覚悟しなれればならないと思っていました。

 

私がカテーテルを付けた話をすると、

「それをしない人もいるからね」...と人から言われたことが何度かありました。

 

いい意味か、そうでないかは判断しないようにしました。

 

それは、他人の話だからです。

ま、それを考えるほど余裕がなかった・・・というのも本心です。

 

誰のためにやっているのか。

本当にこの子のためなのか。

辛くないだろうか、

どう思っているのだろうか...。

 

きっと、闘病猫ちゃんを抱える飼い主さんは悩みますよね。

でもその答えは、

ずっと一緒に暮らしてきた私たちだから、出せる答えがあって、

私(飼い主)だからこそ理解できる猫ちゃんの気持ちがあってこそだと思います。

 

だから、他人の話は、所詮、他人と他人の猫ちゃんの話なのです。

他人がどうしてきたかは、聞きたいときは聞けばいいし、

参考にできる事はたくさん取り入れてほしいと思います。

でも、

今、一番問題なのは、私と猫ちゃんがどうか、という事ですから、

単純に真似したらいいってことではないと思います。

 

 

迷う、悩むのは、本人(ねこちゃん)と一緒に決める事が出来ないから当然です。

 

でも、この子と巡り会って、家族になると決めた時から、

ずっと、私の意思についてきてくれたのです。

そして、それが猫ちゃんにとっても幸せな時間だったのです。

 

だから、最期まで

一緒に過ごせる時間を少しでも楽しく幸せな時間にすることを願って。

ここで出た答えが、本当の答えだと私は思います。

 

無理やり決める必要はありません。

それに一度決めたって、変更したっていいんですよ。

それとね、

闘病にはいい日もあれば、悪い日もあります。

一日一日、一喜一憂しないで、受け入れていけるといいと思います。

この1週間でどうだったかな…とか振り替えられるといいと思いますから、

忙しくても、簡単な闘病日誌は書くことをお勧めします。 

 

そしてもう一つ、

判断基準を持っておくと、その時その時の状況に流されず

判断できる利点があります。…これはまた別途…


それぞれのねこちゃん、わんちゃん、その他のペットちゃんも

"このうちに来て幸せだった"と思って最期を迎えてくれるように、

大切な時間をお過ごしくださいね。

 

 

きっとできます。

応援しています。

 

 

これを書きながら、

やっぱり私も泣けてきます...。