実は、私がやってみたいことの中に、
家事を外注するという命題があります。
急にそう思ったわけではなく、過去に何度かそういう想いが過りました。
でも、それが実行できなかったのは、コスト的問題と、まだ自分で頑張れる!と思う気持ちからの踏ん切りがつかなかったという事と、
何より、私が準備できていないと自覚していたからだと思います。
今、これを書きながら
いろんな方の顔が頭を過るのですが、
準備ができなくても、それを埋め合わせていく時間と労力を楽しめる方同士はそれでよいのです。
一方で、相手が思うような成果を上げてくれないとイライラする傾向にある方や、
逆に、いつも忖度してしまう傾向にある方や、何度もやり直しを要求されてイライラさせてしまっていると思う方、それがストレスに感じる方は、
出来るだけ準備を万全に、そして、自分にフォーカスを当てる練習をすると、ストレスが軽減されると思います。
「外注する」とは、
自分が二人いるわけではないのです。
ですから、「なにを・どのように・どうしてほしい」ということを、明確にしておく必要があります。
そして、それは、自分の常識や感性と、他人の常識・感性は一致していないことを前提と理解しておく必要があります。
どうしてほしい・・・という事に対して、明確にイメージがあるのなら、
完成形を 文字や画像で可視化すると齟齬が生じにくくなりますね。
説明しているつもりでも、出来ていないと気づく方法の一つ、
「ちゃんと」という言葉を使わずに、相手に説明することです。
「ちゃんとやってね」・・・って、魔法の言葉。
いやいや、請ける側は「魔の言葉」でしかないのです。
イメージしていることを伝える、
見せる、書き示す、一緒に行う、、、
それで伝わるのも、要領の良い方で7割だと思いましょう。
先ずは、半分伝われば〇にしましょう。
人に頼むって、それくらいの事です。
恋ダンスで流行ったドラマ、「逃げ恥」ですか。
あれ、家事代行でしたね。
新垣結衣さんが、最初に星野源さんのお宅に訪問して指示を受けるシーン。
前の人はこうだった、次の人はこうだった...という話と、
給与の受け取りまでの指示をされたガッキーのリアクション、覚えていますか?
「完璧です!」って。
可能な限りそういう関係を
最初に構築したいわけです。
感覚が合う人を探したい、、ということもあるでしょう。
全ての人に0~10まで細かく説明する必要はないと思いますが、
それができる方が、より早く完成形に近づけますし、
感覚の違いでできないのであっても、
相手の感覚をくみ取れなかったからなのか、(説明したらわかる)
実務的にそこまでやれないのか、(技量不足?時間不足?)
逆に依頼者の事をあまり尊重せず、自分本位なのか、、、という様な、
なぜやってくれないのかを知ることができ、それによって対処できます。
先ずは、自分の中の「常識」、「ちゃんと」って何?ってことを
他人に説明したり、見せる事ができるようになると、
外注もスムーズにできるようになると思います。
でもこれって、上司が部下に仕事を依頼する時も同じですよね?
自分の部下や後輩が、思う様に成果を上げてくれない...と思っているとしたら、
ご自身の「外注する準備」がまだ足りないのかもしれません。
そして、「自分でやった方がいい」と思っていると、いつの間にか抱え込み体質になってしまいますから、少しずつでも挑戦してみるといいと思います。
ご家族の中でも、例えば子供と「ちゃんと」を使わないで何かをしてみてください。
結構大変です(笑)
如何に自分本位なのかを知るきっかけにもなりますよ。
外注する側の切り口で書きましたが、請ける側になった時も、
相手の表現が曖昧だと感じたなら、具体的に確認するようにしてみましょう。
面倒くさがられることもあると思いますが、その時の感覚で発言を変える困った依頼主への
対策にもなりますよ。
ではまた。