小次郎講師の『移動平均線大循環分析』と『大循環MACD』をメインのトレード手法として採用してきたが、自分には合わないという結論を出すことにした。ただ資金管理やリスク管理の考え方は大いに参考になった。なにせあのタートルズを基にしているのだから。
しかしエントリー手法は自分にとっては実践的ではない。
【自分には合わない理由】
損切り、損切り、そしていつかくる大きなトレンドを獲る…
これが不審に陥った。
いくら許容損失ルールの2%以内を採用しているが、損失するのは資金が目減りしていくばかりである。そのような状況下で、いくら大きな利益を獲得したとしても、もちろん数字上で資金が増えたら正解だが、それまで損切りする連続に自分の精神が不健全である。
小次郎講師の推奨手法のエントリーポイントは2つ。
1、中期EMA(20)と長期EMA(40)がゴールデンクロスまたはデッドクロスするとき(MACDを利用してクロスする寸前も狙う)。つまりトレンドの“大転換”のときを狙う。
2、大局トレンド維持期の短期EMA(5)、中期EMA(20)と長期EMA(40)の位置関係による押し目買い、戻り売り
1を中心にやっていた。
移動平均線大循環分析はどの時間軸についても適応ができると謳っている。利確ラインは基本設定しない。できるだけ利を伸ばす、と。
実際にやってみるとわかるのだが、下位時間軸から上位時間軸へトレンド大転換が起こる場合がデフォルトである。5分足、15分足、30分足…順調にトレンド大転換が進めば、上位足へバトンタッチしていくようになっている。
大転換後には大局的なトレンド発生と説いている。(決して“買い”や“売り”のタイミングとは本人は言っていない)
しかしここで重大な問題に突き当たる。
数々のレジスタンスライン(サポートライン)にぶち当たる難関を突破していかなくてはならない。(どの手法でもそうだが)
順調に含み益が伸びたとしても、各時間毎のラインに阻まれるのを注視しなくてはならない。
とてもじゃないが、これが実践的ではないのだ。
どこまで我慢していいの?
ステージが変わるまでとかという基準がどうも…損切りばかり。ステージが変わるというとき、エントリーしたレートよりも含み損が出ているケースがほとんどなのですが…
いくら資金管理やリスク管理を前提にトレードしたところで、結果的に上手くいかないということが分かった(自分の性格にもよるが)。
これで大きく利益を出して資産が増えたとしても、その手法は信頼に足るものになる感触がない。おそらく「マグレで獲った」という気分になりそうで、この手法が素晴らしいと思える感じがしない。
ということで“大転換時にエントリーする”というのは捨てる。手法としては立派に解説されているが、自分には手応えがない。
仮に使い続けるにしても1分足、5分足、15分足には禁忌だと感じる。
時間足が少ないだけにダマシに耐えられないのだ。そしてATRが小さくなる分だけ、適正ロット数が大きくなる。ということはダマシによる急騰急落して、損切り幅の2ATRを頻繁に超えやすい。リスクがありすぎる。
少なくとも30分足、1時間足から使用するのが適当か。そして大転換して中期EMAと長期EMAが乖離していった(MACD線が0ラインから遠のいていった)としたら、それを上位時間軸とする。そのときにはトレンドラインや水平ラインを必ず引いておく…
そして↓へ。
まだ2の押し目買い、戻り売りについては信頼性がある。中期EMA付近からの乖離が理想。なるべく大きい時間足の大局的にトレンドとなったATRを採用したい(適正ロット数がその分少なくなるが良い)。
結局、以前やっていたように水平ラインを引いて、トレンド発生時にトレンドラインやチャネルラインを引いて、押しや戻りを確認してから順張りでエントリー。その際にリスクリワード比を目処立ててやるしかない(トレンドラインや水平ラインにはパラメーターがない)。
まぁ、それしかない。
また再スタートしよう。
資金は700,000円→657,000円となっている。
ただ資金管理やリスク管理の考え方はタートルズからの考え方なので凄く参考になった。
各時間足のATRと資金から算出される適正ロット数、トレンド時の損切り幅は2ATRは参考になる。
あと視覚的に疲れたのでローソク足ではなく平均足を利用してみよう。ローソク足の形に惑わされてしまうのもあるし、やっぱり視覚的な情報は無意識にも影響受けるし。