【便秘とトイトレ】
トイトレは大変
2月のこの時期、保育園や幼稚園の入園を控えた時期ですね。
多くの親御さんはトイレトレーニングに困っておられるのではないでしょうか？
と同時に便秘やおもらし、おねしょ。。おむつからなかなか離れられないかもしれません。
子供も自分の排便排尿という生理現象に向き合わないといけない・・・
言葉で伝えるのが難しくて、心の状態にも左右されるものなので、どうやったらうまくトイレができるのだろうと頭の痛い日々ですね。
便秘が起こる3つのタイミング
生まれてから成長していく中で便秘が起こるタイミングはほとんどの子供でだいたい同じ時期に起こります。
- 離乳食の開始時期
- トイレトレーニング時期
- 入園や入学時期
②③は、トイトレと入園時期が重なるので便秘がひどくなりやすくなります。
便秘が長引くと治りにくくなるわけ
うんちをするっていうことは本来は気持ち良いことです。
人もふくめて動物すべてにとって生きていくため生理現象の食欲、睡眠欲、排泄欲は気持ち良いものです。
気持ち良いはずの排便が便秘が続く、排便を我慢するクセになるきっかけは【痛み】によるものが多いです。
トイレトレーニングを始めるタイミングで便意を我慢することがあり、その中でうんちが固くなると排便のときに【痛み】がおこってしまう。とさらに便意を我慢するということになりやすいです。
中には肛門が切れる裂肛になって痛みが長引くことも。
裂肛は痛みやかゆみが数日続くこともあるので、痛み止めを塗ってあげたり、肛門部を清潔するとともに保湿してあげる必要がありますね。
便意を我慢することが習慣化するとうんちの出口の直腸が伸びきって、うんちをしたいという便意がなくなったり、感じにくくなることがあります。
直腸は内臓の中でも長くて太いので大量にうんちがたまります。
そんなときはトイレトレーニングを中止していつでも排尿排便できるようにおむつに戻すことも考えてもいいと思います。
伸びきった直腸は便が出るようになると元に戻るので大丈夫ですよ。
便秘の原因は機能的と器質的
ほとんどの便秘の原因（95％）：機能的
①口に入るもの
飲む水が少ない、食物繊維が少ない
②気持ちの問題
ストレス（兄弟が増えたり、引っ越しなど）
うんちを我慢する習慣がある（トイレトレーニング、遊びに夢中になる）
まれな便秘の原因（5％）：器質的
- 肛門の先天異常（肛門の位置の異常、肛門が狭い、肛門直腸奇形）
- 腸の病気（嚢胞性線維症、ヒルシュスプルング病、乳糖不耐症、セリアック病、過敏性腸症候群）
- 内分泌、代謝や電解質の病気（高カルシウム血症、低カリウム血症など）
- 脊髄の病気（二分脊椎、係留脊椎、仙骨部奇形腫、脊髄の感染症など）
- 薬の副作用（鎮痛薬や抗生物質、抗アレルギー薬など）
- 毒素（鉛中毒や乳児ボツリヌス症）
便秘の解消法
焦らないことも大切
4歳、5歳、6歳の時期、排便や排尿の感覚に身体がなれていない場合もあります。
我慢することになれている場合は、直腸や膀胱が伸びてしまい尿意や便意を感じにくくなっているかもしれません。
便意よりも尿意のほうがコントロールしやすいので、おしっこができることから褒めていくことでうんちのコントロールがしやすくなるでしょう。
食事の変更も効果的
食事の変更が必要な家庭はないと思いますが、食物繊維が豊富な果物や野菜や脂質であるタンパク質や米やパンなどにも食物繊維が豊富ですので、まんべんなく摂ると良いでしょう。
水分摂取はノドが乾かない場合はこまめな声がけも良いと思います。
便が固くなりやすい牛乳やチーズを減らすのも効果的です。
トイトレ
トイレトレーニングを頑張りすぎている場合は、一旦中断することも考えてみましょう。
※食後は排便反射で便が出やすくなるので、食後にトイレに座ること（5分程度）は便秘解消になる可能性があります。
まとめ
- 年長の幼児の便秘の95％は食事と気持ちが原因
- 便秘が習慣化すると直腸が伸びきって便意を感じにくくなる
- トイレトレーニングを一旦中断して時間をかけて解消する
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