エヘン虫(咽喉頭異常感症・ヒステリー球)を薬なしで克服する方法①見逃してはいけない病
咽喉頭異常感症やヒステリー球って知っていますか？
一般的には“えへん虫”とみなさんが感じているものですが、
一説によれば耳鼻科に受診する６～７割の方がノドの違和感を訴えるといわれており、そのうちの医学的には異常のない方は咽喉頭異常感症やヒステリー球と考えると相当な方が悩んでおられると推測されます。
ノドの原因不明の違和感に苦しんで病院に受診すると、精密検査ののちに以下のようなことを必死で訴える方がおられます。
- ノドの奥に痰がからんだ感じ
- ノドの奥がムズムズする
- ノドにイガイガする感じがある
- のんだ薬がひっかかった感じがる
- ノドの奥がかゆい感じ
- ノドのどこかに何かが張り付いている感じ
- ノドに骨がささってその周りがはれている感じ
- ノドの奥に大きな塊があるような感じ
- ノドを手でしめつけられているような感じ
- ノドがつまって、食事も水もまったく通らないような感じ
咽喉頭異常感スコア表より抜粋
上記の症状は咽喉頭異常感症を評価する際のスコア表と呼ばれるもので該当するものが多ければ咽喉頭異常感症といえるでしょう。
症状そのものも問題ですが、一番注意しなければならないのは、その症状に他の病気が関わっていないか？ということです。
咽喉頭異常感症は生活の質であるQOLに大きくかかわりますが、命に関わるものではありません。
しかし、もしノドの違和感の症状の裏に命に関わるものがあれば早めに対処するべきです。
咽喉頭異常感症の原因と考えられているものは以下になります。
咽喉頭異常感症の原因は精神的なものから、実際の気道や食道に異常である場合もあり、複数の科にわたってしまう複雑な症状であることが上記の表から読み取れます。
実はここに落とし穴があり、病院では検査(耳、鼻、のどの視診や触診、血液検査、エックス線検査、頚（けい）部エコー検査、内視鏡検査)で異常が認められない場合でも見落とした病気があるんじゃないか？また患者さん側も症状は確かにあるのに所見では異常が認められないため混乱が起こり、検査が長期化したり、適切な治療を受けられないなどといったパターンがあります。
一番避けたいのは炎症がないのに、抗炎症剤や抗ヒスタミン剤などを長期間投与されるなどの間違った治療です。
咽喉頭異常感で検査上に問題がない場合は、個人因子や環境因子など、ストレスやトラウマなど広い背景を考察する必要があります。
東洋医学や鍼灸では咽喉頭異常感症によって起こるノドの違和感がどのような背景で引き起こされるのか論じることができます。
次回のブログ
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