短編作品【土地神様よ、永遠に】ついて | 短編ドラマ・映画配信サイト【チャンネルガレージ】のブログ

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脚本の長崎です。
今年初めての記事となります。今年もよろしくお願いいたしますm(__)m

今回は『土地神様よ、永遠に』ついて触れていきたいと思います。

さて、1月も終わりが近づき、すっかり正月気分が抜けて久しい今日この頃ですが、皆様は初詣などにいかれたでしょうか?
クリスマスはキリスト教、大晦日は仏教、正月は神道と日本はガラパゴス的な独特な宗教観を持っています。
最近公開になった映画、『沈黙』は日本人の宗教観をテーマにしたお話です。
まだ、見てはいないのですが、話題の映画なので是非見に行きたいと思っております。
十数年以上前の学生の頃、中学の頃だったでしょうか、読んでいて覚えているってことは、印象深い作品だったと思います。
今だから、懺悔しますが、教室から遠藤周作のエッセイ集を借り逃げしたことがあります。
たぶん実家のどこかにあります。ごめんなさい(;_;)


原作で、日本の宗教観は泥のようだというセリフがありました。節操なしといっても過言ではないですよね。
神様をオモチャにしている感もあるほどです。それでいって、日本人の大半は自分は無宗教だといいます。
しかし、お天道様は見ているという感覚、「いただきます」と食事の時に言う行為など、日本人の生活には確かな宗教的儀式が流れています。
無宗教だからといって、神社に落書きしたり、仏像を壊したりすると眉を顰めますよね。
立ち小便防止の鳥居の絵もそうですよね。スタジオのあるビルの駐車場にも鳥居の絵が書かれてあります。

現代日本人は今も祟りを恐れているのです。

神とは守ってくれるだけのものではありません。恵みを与えてくれるものだけではありません。

神は災いを与え、時には命を奪うのです。恵みに感謝して、祟りを起こさないように祀るそれが信仰の大元です。
祀ることを忘れると、空気は澱み、けがれが溜まっていきます。
神様は、わるいもの、祟り神へと変貌してしまうのです。

八百万の国というように日本全土にはありとあらゆるところに神社や祠があります。その数は八万を超えるとも、コンビニよりも多くあるそうです。
神社だけでなく、個人宅や職場などにある神棚を考えると計り知れませんね。この国には信仰が根付いているのだなと実感します。

しかし、その一方、過疎や近代化などで廃絶していった神様は多くいるでしょう。
明治以前の名前が忘れられた神様は数え切れなくいると思います。記憶が薄れ、存在が忘れ去られた神様はやがて力が弱くなります。
信仰は力です。
多くの人が信仰をするから、その神様はネームバリューを得て、力を増すのです。
また、神は自然の化身です。自然が力を増すと、神威が強くなるのです。

名前も自然も、土地も忘れ、奪われてしまったら神様はどうなってしまうのでしょう?
そこを守護し、育んできた神。力を弱くなってしまった神。

神は人ではありません。しかし、人は神に人格を与え、まつりあげました。

神は寿命がありませんが、「死」はあるのです。
「死」を目前にした、力なき神はどのような行動に果たして出るのでしょうね??


かたいお話になってしまったが、そういうお話です。
作品はかたいお話ではないので、肩の力を抜いて気軽に見ていただけば光栄ですm(__)m
やはり土地神様には永く在って欲しいですよね!?
氏神様、土地神様は、私たちにとって一番身近な神様です。

たまには近くの神社にお参りに行ってみるのもいかがでしょうか?
 
 
「土地神様よ、永遠に」短編ドラマ(ショートフィルム・短編映画)視聴サイト【チャンネルガレージ】公開作品 / 公式サイトhttp://www.changare.com / 監督 中村英児 / 脚本 長崎邦彦 / 出演: 高丘涼矢 / 廣井大輔 / 黒田光彦 / レイミンク

企画 / 制作 映像演技ワークショップ アクトガレージ 
http://www.act-garage.com/
製作 映像制作ガレージ 
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