《前編》 より
 

 

【干したイチジク】
 山イチゴは私たちの食物の中心になっていきました。
 ここで一つイチゴについてお話しておきたいのですが、あなた方が現在食べているイチゴは、私たちが食べていたものとは違う種類のイチゴです。それを食べ過ぎると、強いめまいを起こすことがあります。注意してください。
 そして、この山イチゴは現在では進化して大きくなり、外にあったブツブツは中に入ってイチジクという形に変わり世界に広がりました。今後あなたたちが、これを乾燥して蓄えることが必要になるときが来ることをいっておきましょう。強い力を持った、その甘い干したイチジクは一日一粒で、あなた方の命を保つという時代が来るのです。
 現在のイチゴ、メロン、あるいはトマト等の品種改良によっておいしく改良された物は、全部体に悪い働きをするようになります。その反省のときがきたとき、この乾燥イチジクが、あなた方の健康のためにとても良い働きをするのです。(p.138-139)
 イチジクの木なんて最近は見たことがないけど、乾燥イチジクって簡単にできるんだろうか?

 

 

【石舞台】
 「石舞台」は太古の時代、「星の人々」が造ったもので、彼らが他の星に移動するための転送装置であったことを、私は山窩の長から聞いたことがありました。(p.165-166)
 これが事実であるなら、エジプトのピラミッドと同様な装置だったことになる。

 

 

【スサノオとクサナギの剣】
 この赤い固まりは、ファニウムを含んだ鉄で、まず錆びないこと、そして重力を遮り浮力を持つ現象が、ある角度にだけに起こることがわかったのです。この細長い固まりを南北に向けて水平にしたとき、このものは大変な浮力を持つということを知ったのです。
 スサノオは空中を飛ぶことは出来なかったのですが、それを持って半ば飛ぶようにして走り、その細長い固まりを武器にイノシシの群れに挑んだのです。その固まりは使うほどに細長く伸び、鋭い剣になりました。その剣で彼は勇猛に闘い、出雲の国を守ったのです。「クサナギ」とは何かというと、草を刈るものではありません。「クサ」とは、良くないという意味で、悪いものをなぎ倒す。「ナギ」は、静かになるという意味です。
 さらに驚くことに、彼はあなた方の時代に、人間の体を持って今も生きているのです。
彼、スサノオは、ある役目のため、 ・・・(中略)・・・ 丹波の国、篠山という所で今も眠っているのです。彼は鉱山の洞窟の中に大きなダイヤを敷き詰め、宇宙のエネルギーを集積し、仮死状態で生きています。あなた方は近いうち、そのスサノオの復活を見ることになるでしょう。(p.193)
 さながら、『ハリーポッター』のような世界である。それを越えているかもしれない。
 ファニウムについては、注釈に以下のように書かれている。
 山内光雲が発見した物質で、山内光雲の発明品「金の水」にも含まれている。ファニウムは鉄とよく似た金属物質であるが、みずから磁性を持ち、酸化しにくいという特性を持っている。ファニウムは、生物の「D・N・A」と深くかかわっている。(p.194-195)
 本当なら、どうしてもっと活用されていないのだろう。
 ネットで調べてみたら、山内昌(光雲)著として「金の水」関連の著作は現在も出版されている。

 

 

【平安遷都の原因】
 「フジャン」とは、「天国」という意味です。その「フジャン」は栄えました。その時代が、第二次の奈良朝の時代です。その第二次奈良朝は319年続きましたが、とうとう奈良の時代は終わることになったのです。
 それは奈良が、人口が増えすぎたためだけではありません。奈良にたくさんの災害が起こりはじめたのです。その原因は、またもやイノシシでした。イノシシがやたらに増え、人家に遊びに来るのです。人家と言ってもとても簡単な小屋ですから、牛の4倍もの体重がある巨大なイノシシが夜中に何十頭と並んで遊びに来ますと、一挙に集落が崩壊してしまうのです。ある者は死に、ある者は怪我をしました。
 そこで当時の天皇は、人々にこういいました。
「この都を捨てるべきかどうか決めなさい」 (p.206-207)
 牛の4倍も大きなイノシシがいた!
 これって『もののけ姫』の世界である。
 日本武尊を襲った伊吹山のイノシシもでっかいイノシシだったんだろう。人間の体も時代によって大きくなったり小さくなったりしているはずだけれど、この時代のイノシシは現在より大きかったのかもしれない。
 出雲ではスサノオがイノシシを退治したけれど、大和の人々は退治できずアイヌの導きで京都に遷都したと書かれている。

 

 

<了>