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 中丸さんの著作はいくつも読んできたから、この本に関しては書き出したくなるような印象的な記述はない。復習のような感じで読んでいた。2008年1月初版。

 

 

【半霊・半物質の世界】
 ミコスさんは、
「2012年には、地球全体が半霊・半物質の世界になります。そうなれば、地球の浄化が終わって、優しい世界になり、やがて地球の地表の人たちとも合流できるようになるかもしれません」 
 と言いました。(p.121)
 何度も書き出してきた記述だけれど、念のため。
 ミコスさんというのは地球の地底世界に住む地底人。我々地表人より高度に進化した文明を持っている。
   《参照》   『5次元世界の「超」歩き方』 中丸薫/エハン・デラヴィ (徳間書店)
             【要・覚醒】

 

 

【魂の願い】
 「魂の願い」は、この世での自分の使命として、「宇宙創造神」とその実現を約束してくるのですが、すでにお話したように、「忘却の水」を飲むことでその記憶の90%が潜在意識となります。 ・・・(中略)・・・ 。
 いずれにしても、どんな「魂の願い」を持って生まれて、どんな職業についてどんな活動をこの世でしていても、それは、あくまで「手段」に過ぎません。
 「魂の願い」の最終的な目的は、「より高い魂を育んで、豊かな愛のある世界にすること」なのです。これが、「魂の願い」の究極の目的です。(p.139)
 究極の目的を言ってしまえば、確かに全ての人に当てはまるだろうけど、要は、「魂の願い」を自覚できない状態の人々が殆どであることが問題なのである。
 愛なき社会の露骨さに直面し経済的に振り回されてきた人々なら、このような「魂の願い」の究極の目的という一般論を聞かされても白けるだけだろう。

 

 

【人生がスムーズに進まないとしたら・・・】
 私たちの魂は、天井と「過去世」で大いなる知恵を学んできています。もし、この世でのあなたの人生がスムーズに進まないとしたら、この世や「過去世」での「カルマ」や「偽我」が、あなたの能力を封印しているのです。
 心を浄化し、「サムシング・グレート」にすべてを託したときに、その封印は解かれ、心が宇宙と共鳴します。(p.220)
 「心を浄化すれば、封印は解かれ、心が宇宙と共鳴します」と言っているけれど、「カルマ」があるから「心が浄化できない」ケースが多々ある。殆どがそうだろう。そのような人々にとっては、まったく意味のない記述である。
 本文の中に、「心の浄化法」として、4つに類型化された性格タイプからカルマを判別する方法が記述されているけれど、カルマ多き人々には、それだって実践し切れないのである。
 「忘却の水」を飲まされて「過去世」の記憶を持たずに「カルマの法則」の世界を生きている限り、心の浄化(カルマの浄化)は基本的に無理である。苛烈な人生を甘受するだけである。それぞれが、個別に高次な存在とのパイプを持ち、徐々に因果関係を学びながらカルマを溶解してゆかない限り、カルマの法則から具体的に学ぶことなどできない。心の浄化は無理なのである。
 だから、我々凡人が、特殊な前世をもち特異な霊的体験を持つ著者の語る「心の浄化法」を読んでみても、殆ど具体的な成果を上げられないだろう。
 むしろ、2012年末を境に、本当に人類が半霊半物質化するのなら、その時点から高次元との交流が可能になり、過去世を含む認識が可能になるはずだから、その時から、人々は個別に存在しているガイド(指導霊)の導きを得て「心の浄化」が可能になるはずである。
 あと40日ほどしかない今年の年末までに「心の浄化」が完了していなければアセンションできないというのであれば、殆どの人々は無理だろう。そんなのは選民思想の延長のような差別的アセンションである。
 2012の年末を境に、徐々に人々に超感覚が目覚め始め、地球が完全にアクウェーリアス期に入る時までに「心の浄化」を完了するという課題が残されるのなら、まだ納得がいく。
 個人的なアセンションではなく、日本人全体がこれから先数年かけて果たさねばならない使命があるはずである。
   《参照》   『天の岩戸開き アセンション・スターゲイト』 Ai (明窓出版) 《前編》