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 かなり前に購入して古書買い置き棚に並んでいた本。誰も手に触れるはずのない本棚なのに、最近、2回もこの本が前にはみ出ていた。見えざる世界からの 「読みなさい!」 という指令なんだろうと思いつつ手に取ってみた。なるほど・・・である。
 痴呆症・認知症改善や記憶力アップに効果のある 「記憶コリン」 という経口薬の効用が書かれている。
 痴呆症でなくても、脳の記憶力が落ちていると感じている人々は、試してみる価値があるだろう。しかし、インターネットで見てみたら、およそ一ヶ月分の一瓶が25,000円と非常に高い。ちょっと高過ぎる。高過ぎるから、記憶力を良好に保つために必要な要素を含む通常の食品としては、何を食べたらいいか考えてしまった。

 

 

【 『記憶コリン』 に含まれる要素】
 13の要素が記述されている。
 卵黄レシチン、大豆レシチン、ビタミンB12、DHA、イチョウ葉エキス、パントテン酸カルシウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、ニンニク末、ビタミンE、ビタミンC、乳酸菌、亜鉛、カキ殻末。

 

 

【大豆レシチン(アセチルコリン)】
 アルツハイマー病患者の海馬を調べると、ニューロンからニューロンへと情報が伝達されるときに放出される神経伝達物質のうち、「アセチルコリン」 という種類の伝達物質が減少していることが分かったのです、患者の中には、痴呆の症状が出る前から現象が始まっている人もいたそうです。
 このアセチルコリンとは、水溶性ビタミン物質 「コリン」 が体内で姿を変えたものです。コリンは大豆などに含まれるレシチンの構成要素の一つで、コレステロールが血管へ付着するのを防ぐ働きをもっています。不足すると脂肪肝や動脈硬化の原因になります。(p.54)
 大豆は、お味噌や醤油の原料として日本食の基幹をなす食品だけれど、特に大豆を粉末にした “きな粉” はレシチンを効率よく吸収できて効果が高いのではないだろうかと、自らの体験上思っている。
 大豆には良質のたんぱく質が35%も含まれており、他にも必須アミノ酸やリノール酸、各種ビタミンやミネラル、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれています。昔の日本人が勤勉と称されたのは、この大豆パワーが原因だったのです。
 ・・・(中略)・・・ 。現在でも一人あたりの大豆摂取量が多い沖縄県は、長寿県として知られています。(p.85)
 右脳教育の七田眞さんも、以下のように言っている。
 私は、大豆由来のレシチンをサプリメントの形で取り続けています。あまりにもレシチンが大切だと思うあまりに、今のような右脳開発や教育・育児の講演ではなく、昔はずっとレシチンについて講演をしていたくらいなんですよ(笑)。 (p.123)

 

 

【DHA】
 アセチルコリンの分泌を活性化させます。
 イワシやサンマなどの魚に多く含まれており、一時 「頭の良くなる薬」 として話題になりました。DHAとは 「ドコサヘキサエン酸」 のことで、脂肪組織に多く含まれています。 (p.79)
 かつて、非常に記憶力が衰えた時期があり、その頃、魚料理をほとんど食べていないことに気づいたことがある。煮魚や焼き魚を作るのは大変だけれど、缶詰のお魚でもDHAを十分得られるのである。脂の部分に含まれているから、そこを捨ててしまってはいけない。ご飯ならそのまま、パスタなら缶詰イワシの身をほぐして味付け材としてかけて食べるのが簡単で効果的だろう。
 飼い犬の桃ジャロウ君には、「お互いこれ以上ひどくならないようにね~~」 と言いながら、缶詰の空缶を手に持って隅々まで舐めさせてあげている。
 

 

【イチョウ葉エキス】
 イチョウの葉に含まれ、脳血流の増加や血液停滞の改善をします。
 ドイツでは既に医薬品として認められ、医師の処方によって軽度の痴呆に使われているほか、他のヨーロッパの国でも医療現場で処方されています。アメリカでも、軽度の痴呆症患者にイチョウ葉エキスを1年間にわたって投与したところ、27%に症状の改善が見られたという報告が出ています。(p.80)
 イチョウ葉エキスのサプリメントは健康食品店で売っているだろう。一度試したことがあるけれど、生まれた時から痴呆気味のチャンちゃんには、かなり効果があったと実感している。
 日本中にあるデイサービスでは、なぜこれを基本サプリメント食品として提供しないのか? 厚生省や製薬業界なんて悪魔の集団だから、日本人の健康維持や改善など根っから考えてはいないのである。
 厚生省という悪魔集団として実績なら、きちんと残っている。日本にエイズを流行らすために危険な血液製剤を意図的に認可し続けたことなんて、ほんの序の口である。
   《参照》   『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた (上)』 ヴィクター・ソーン (徳間書店)
              【人口削減計画】

 

 

【ビタミンE】
 脳神経細胞を死滅させる活性化酸素を破壊する働きがあります。アメリカ・インディアナ大学の研究では、ビタミンEの豊富な食品は、鋭敏な知力と関連があり、逆に不足すると記憶力低下を招くと報告しています。(p.82)
 風邪気味だった時、仕事先の事務のおねえさんが、「これを飲めばすぐ良くなりますよ」 といってビタミンEの粉末をくれて、本当に一発でカッピーーンと治ってしまった経験がある。
 ビタミンEって通常、粉末ではなく油脂状で販売されているらしい。そのことを知ってから、リノール酸が豊富なマーガリンってビタミンEと同じ効果があるんじゃないだろうかと勝手に思い込んでいるから、風邪気味と感じたら、マーガリンをコテコテに塗ったパンを食べることにしている。プラセボかもしれないけれど、チャンちゃんはこれで風邪などひかない。
 でも、アイスクリームを食べ続けたひと冬は、さすがに風邪を引いた。なんでこんな間抜けなことを書くかと言うと、体温は高めに保っておくことが健康の基本であることをキチンと認識すべきだから。でも、こう言う大切なことを猫の親分に教えても、ニワトリのことしか頭にないからチキンと認識するのである。

 

 

【エストロゲン】
 臨床現場の医師から、「女性の場合、閉経後に痴呆になる例があまりにも多い」 と聞かされた ・・・(中略)・・・ 。閉経後のアルツハイマー型痴呆の女性にエストロゲンを投与したところ、脳内で減少していたアセチルコリンが活性化されたという報告もあります。(p.87-88)
 女性特有のさまざまな症状も、 『植物性エストロゲン含有記憶コリン』 で防げると書かれて(p.98)いる。でも、 『植物性エストロゲン含有記憶コリン』 は高すぎるから、エストロゲンという成分を記憶して、食品なりサプリメントを探そう。

 

 

【きな粉!!!!!】
 早速インターネットで調べたら、エストロゲンは大豆に多く含まれているということがわかった。
 だったら “きな粉” でいいじゃん。
 そう、何といっても記憶力にとって最も重要で安く手に入る食品は、レシチン(コリン)もエストロゲンも含む “きな粉” である。
 早速、業務スーパーで見てきたら、1kg入りのきな粉が、たったの398円だった。
 毎日、牛乳に溶かして飲んだらいいだろう。
 ついでに、ひき割りの黒ゴマも同じくらい安く多量に買える。

 

 

【記憶力はすべての根幹】
 書籍の後半には、 『記憶コリン』 を摂取した人々の体験談が記述されている。即効果が現われた驚くべき例もあれば、1年以上かかって徐々に効果が現われつつある例もある。
 いずれにせよ 「記憶力」 は 「脳活動の根幹」 だから、40歳を過ぎた人は、記憶力が衰えると、本当に人生が空転気味になり空虚になってくるよう感じているはずである。若くても、冴えている時と冴えていない時の違いは分かっているはずだから、老若男女を問わず、常に 「記憶力」 を冴えた状態に保っておきたいと誰しも思うはず。
 ある自治体の首長が 『記憶コリン』 の有用性に着目し、職員に摂取を進めている職場もあるのです。職員たちも実際に仕事の能率が上がると、喜んで飲み続けているそうです。(p.196)
 R・シュタイナーは、「人間がもの忘れをすることが少なくなると、多くの病気の発生は避けられる」 と言っている。
   《参照》   『人間の四つの気質』 ルドルフ・シュタイナー (風濤社) 《前編》
              【もの忘れと病気の関係】

 記憶力は、社会的な生産活動のみならず、健康維持に関しても非常に重要なポイントである。

 

 
<了>