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 著者は、ハワイを中心に活躍しているスピリッチュアリスト。故に、それらしい不思議な話も所々に書かれている。

 

 

【マダムペレ】
 ペレは、ハワイ原住民のスピリッチュアル伝統に深く関わり、マダムペレとも呼ばれています。それは創造性、そしてアロハ(aloha)で表現される、聖なる母の一面を表しています。(p.9)
 ハワイの人々の主祭神と言えるのだろう。
 男性も女性も両者ともに、支配や暴力と男性性を同一視してきました。それはたくさんの宗教的教義の中にも見出すことができます。怒りに満ちた男性的な神が宇宙を治めているという考えが、男性支配の社会制度を助けてきたのです。(p.44)
      《参照》  『神との対話 ③』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版) 《前編》
               【男社会と神の概念】
 歴史を通じ、女性と男性の両方から聖なる母が崇拝されていたとき、そして誰かが誰かを支配するというのではなく、双方が対等に社会を統制していたときには平和がありました。(p.44)

 

 

【アロハ】
 「アロハ」 という言葉には、先人が込めた心があります 「A」 は、朝方の光、神、父ある神、母なる神の光です。 「Lo」 は、永遠のシンボルであり、永遠を表す音です。 「Ha」 は、息、恵み、神から授かる祝福です。ですから 「アロハ」 と言うことは恵みを思い出すことであり、何を与えられたのか思い出すことなのです。(p.9)
 別の箇所には、以下のようにも書かれている。
 ハワイの言葉の中で 「alo」 は開花、何かを心に届ける感覚、または心とともにはぐくむものという意味です。そして、宇宙の中心という意味もあります。 「ha」 は神の吐息を表します。ですから 「アロハ(aloha)」 とは感情、神聖の認識と関係しています。また 「神聖なる吐息の存在」 という意味もあります。とてもたくさんの意味を含んでいて、一番シンプルな解釈としては 「愛」 です。
 親切心、結びつき、人当たりの良さ、人間味、そして忍耐といったものにも関係します。(p.53)

 「ha」 は神の息、スピリットまたは神から発せられたマナ(mana)に関係していると教えてくれました。私たちは 「アロハ」 と言うとき、神の生命が私たちに宿ったことを認識し、私たちのスピリットが神に祝福され永遠に照らされていると感じるのです。(p.54)

 

 

【ハワイ】
 ハワイ語のコードシステムは、私たちの細胞記憶の中に届くほどとてもパワフルです(ハワイ原住民は、言葉にネガティブな単語を一つも持っていませんでした。信じられますか!)。ハワイ(Hawaii)という単語を紐解いてみると、次のようなことが見えてきます。 「Ha」 は息を表します。 「Wai」 は水、 「i」 はスピリットを表します。(p.50)
 なんで最後に 「i」 が重なっていたのか、今頃になって分かった。
 ハワイ(hawaii) は、 “水気のスピリットに満ちた所” ということであろうけれど、現在も島の形状を変えてしまう活火山のある島でもある。即ち、火水=カミ=神 の住まう島である。
 ハワイ語のコードシステムで、日本語のひらがなの最初の2文字、即ち 「愛」 を解釈すれば、ai = “朝の光のスピリット” となる。日本の国旗が象徴するところと、正にドンピシャリである。

 

 

【許す】
 ホオポノポノでは、みんなが他者に対する怒りや恨み、恐れなどの強い感情を探るのです。神の前で、そしてその助けによって、許し、そして許されるのです。そうやって、悪意、苛立ち、恨みを取り除くのです。
 カフナにとって 「許し」 は、過去に起こったどんな出来事であれ、もう重要ではないという決定を下すプロセスです。そして、許したと宣言することです。そうしないと、それは大きな過ちとなり、より強い真実への冒涜となります。(p.105)
 ハワイ特有の “許し” の儀式である “ホオポノポノ” について記述されているけれど、「和をもって尊しとなす」 日本人たちが昔から 「水に流す」 という表現でごく普通にやってきたことである。
 なお、ハワイの霊的世界を司っていたカフナとは 「隠された、もしくは目に見えない」 という意味 (p.49) 
 この本に記述されているホオポノポノは、下記の書籍に書かれている内容ほど深遠な記述ではない。
      《参照》  『180度の大激変』 船井幸雄 (徳間書店)
              【ホ・オポノポノ】
               ~【ゼロの状態で全体を生かす】

 

 

【効果的な祈りの秘密】
 祈りが機能しないのは、妨害するような思考が存在しているからであると。たいていの場合、無意識が祈りの機能を妨げてしまいます。無意識はそういった観点では、高次の意識と協力的ではありません。さらに、祈りの最中に呼吸技法を組み入れることは必須で、これが本当に望む結果を生み出すカギになるのです。(p.70)
 深い呼吸は、無意識下の障害から心をクリアにするのを助けてくれる。
 興味深いことに、キリスト教徒がこの島にやってきたとき、カフナは彼らが教会で祈りに息とともに命を吹き込むことをせずに祈ることに、大変ショックを受けたと言います。このことから、キリスト教徒はハオレ(Haole)と呼ばれました。 「呼吸なしに」 という意味です。そしてハオレは、奇跡を起こさないと言われたのです。(p.76)
 神道の祝詞などを読む場合、何度も繰り返し読むことで、自ずから深い呼吸に成ってゆく。1回や2回読んだだけで終わってしまうのなら、それほど効果的な祈りにはならないのだろう。
 
 
<了>