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 著者は、 『前世療法』 のブライアン・L・ワイス博士のもとで直接トレーニングを受けた最初の日本人だそうである。
 チャンちゃんは、子供たちに対して、前世に関するスピリッチュアルな知見を欠いた育児や教育を施すことは、本質的に無意味であると感じている。魂の進化レベルは、必ずしも大人のほうが進んでいるとはいえない。むしろ、近年地球上に転生してきているアクエリアン・エイジの子供たちの中には、大人たちよりも進化した魂を有している子供たちが少なくないのではないだろうか。

 

 

【記憶を再編集する退行催眠療法】
 そもそも私たちの持つ記憶は、主観的な記憶であり、客観的事実そのものではありません。つまり、そのときの自分の心と感覚を通してインプットされた記憶であり、そこには個人的な感情と解釈が含まれています。
 ですから、退行催眠で過去を再編集(=レフレーム)することは、歴史的事実を変えることにはなりません。過去の事実に対する個人的な捉え方を変えるだけなのです。つまり、ネガティブなイメージをポジティブに変える “イメージ療法” なのです。
 マイナスの要因になっている過去は、いわゆるトラウマですが、言い換えれば、ちゃんと終わっていない過去のこと。それをすっきりさせるために。そのときへ意識を戻し、抑圧されていた過去の感情をとことん感じ直し、吐き出してゆくのです。「ありのままに感じきる」ことで、終わっていなかった過去に終止符を打つ。すると、新しい理解が生れ、未来への前向きなエネルギーが湧いてきます。 (p.59-60)
 退行催眠によって、過去の捉え方を変えると人生も変わる。しかし、これを可能にするのは、なにも退行催眠ばかりではない。退行催眠に依らずとも過去に蓄積されたマイナスの意識を解除することができるスピリッチュアリストはいる。
 さまざまな現実に直面しつつも、事実をマイナスに咀嚼しがちな趨勢を御し、咀嚼する角度(捉え方)を変えて現実を受け入れるならば、これから先の未来へ向けてマイナスの意識を蓄積することはなくなる。

 

 

【ネガティブな言葉を放つことの代償】
 言葉はエネルギーをもっています。言葉そのものの持つ “意味” のエネルギーと、言葉の使い手が発した “気持ち” のエネルギーとの両方が、その言葉に乗って運ばれるのです。 (p.135)
 であるから、
 ネガティブな言葉がけが続くと、子供の心はどうなってゆくのでしょう。言葉の暴力が繰り返されると、子供の感覚は自己防衛のためもあり、だんだん麻痺していきます。感覚が麻痺すれば、言葉の暴力から受けるショックが和らぐからです。しかし、その代償として、うれしいこともあまり感じられなくなります。つらいこと、悲しいことばかりでなく、喜びや感動までもが薄れてしまうのです。
 そのうちに、自分の本当の気持ちがよくわからなくなってしまいます。きちんと食べ、学校へ行き、生活はしていても、心はどこかへ行っている ”抜け殻” のような毎日。
 “抜け殻” のようになってしまうのは、ネガティブな言葉を浴び続けたという受身の結果ばかりとはいえない。ネガティブな言葉で否定された反動で、それと同じことを他者に向けて行い、それによって強烈な生霊(いきりょう)を受けている場合、まさに魂の “抜け殻” になってしまうのである。
 生霊とは他者が発する ”気持ち” のエネルギーであり、時空を超えて相手に突き刺さり続けている。このような “否定的な気持のエナルギー” に囲まれた ”抜け殻” のような子供時代・青春時代が続いていたら、まともな知力は育たない。
 反抗的な子供、素直さのない子供の知力が一般的に劣っているのは、こういうメカニズムに依っている。知力が育たないから、大人になっても反抗することに固着しやすい。
 また、ネガティブ思考は家系的に連鎖する。子供時代の被害者は、親になって加害者となり、先祖代々同じような人生が繰り返されるのである。

 

 

【過去や将来に囚われている人のオーラ】
 過去にとらわれている人は、過去に執着するエネルギーが重すぎて、体の後ろ側のオーラがずっと後ろへ向かってビローンと伸び、まるで荷物を引きずって歩いているように見える。逆に未来のことばかり気にしている人は、オーラが前方に向かって膨張しすぎ、体がそれについて行けず、足もとが不安定になっているのだそうです。
 このような状態では、意識パワーが落ち、あらゆる能力が鈍り、実際、何をするにもうわの空になってしまいます。 (p.183)
 だから、日本人は、「ただいま」 という言葉の重要性を日常生活の慣用語にしているのである。
 「ただいまに生きる」
 これは、「惟神(かんながら)の道」 の基本中の基本。
   《参照》   『どこまでも強運』  深見東州  たちばな出版
              【神道の風土】

 

 

【 「信頼」 と 「心配」 : 「愛」 と 「恐れ」 】
 「信頼」 は、肯定的なエネルギーを持ち、「心配」 は否定的なエネルギーを持っています。
 わたしたちのもつエネルギーは、「愛」 と 「恐れ」 に分けられます。「愛」 は限りなく肯定であり、すべてを包み広がっていく、波動の高いエネルギーです。「恐れ」 は、否定であり、分離であり、どんどん縮まり固まっていく波動の低いエネルギーです。「信頼」 は 「愛」 に属し、「心配」 は 「恐れ」 に属します。
 わたしたちが、より幸福な人生を求めるなら、自分自身を愛で満たし、波動を高めることが大切です。そのコツは、自分の心から、否定的な感情を日々捨てていくことがひとつ。もうひとつは、人生で何か選ぶときに、「怖いから」 「心配だから」 選ぶのではなく、「すばらしいから」 「心からそうしたいから」 というように、肯定的な気持に従って決めることなのです。 (p.198)

   《関連》  『ゆるすということ』 ジェラルド・ジャンポルスキー サンマーク出版

 

 

<了>