正直なところ内容のない本である。新発見もない。今日の読書記録は止めようと思ったけれど・・・・。
【タバコ呼吸法】
視点(基準)を変えれば、何であれ白になったり黒になったりする。
【タバコ呼吸法】
座禅、ヨガ、気功、太極拳など、どれもみな、ゆっくりと臍下丹田に息を吸い込んで、ゆっくりと吐きだす。そうすることで心拍数も低下することは言うまでもありません。・・・(中略)・・・。
ところが、おもしろいことに、横から観察していますと、タバコを吸っている人は無意識のうちにそれをしているようにぼくには思えます。・・・(中略)・・・。
あれはじつはニコチンを吸収しているというよりも、深く、ゆっくりと息をしたいという生理的な欲求のなせるわざではないでしょうか。無駄に浪費した呼吸数と心拍数のバランスをとろうとする無意識な生命の自然の働きだとぼくには思えるのです。 (p.29)
私はタバコを吸わないから、著者の観察が正しいのかどうかわからないけれど、この観察は確かに一理あるのだろう。タバコ1本で100mダッシュ2本分の酸素をムダに消費しているという医学的見解は、あくまで酸素消費量を基準にしたマイナス評価。ひどいチェーンスモーカーが癌にもならず、天寿を全うした例などいくらでもあるのだから、タバコの功罪を1つに定めることなどできっこないのである。ところが、おもしろいことに、横から観察していますと、タバコを吸っている人は無意識のうちにそれをしているようにぼくには思えます。・・・(中略)・・・。
あれはじつはニコチンを吸収しているというよりも、深く、ゆっくりと息をしたいという生理的な欲求のなせるわざではないでしょうか。無駄に浪費した呼吸数と心拍数のバランスをとろうとする無意識な生命の自然の働きだとぼくには思えるのです。 (p.29)
視点(基準)を変えれば、何であれ白になったり黒になったりする。
【あとがき】
この本、書店で平積みになっていたのを記憶しているから、かなり売れたのであろうけれど、著者のネームバリューだけで売れた本なのであろう。
結論。50代以上の高齢者が好みそうな本。
この本は非常識な本である。科学的でもないし、人を納得させる手続きにも欠けていると思う。しかし、ここに書いたことは、すべて私の体験であり、日々感じている正直な実感だ。 (p.220)
この記述どおりの著書である。一病息災で生きてきた著者自身の注意深い身体観察によって紡ぎだされている内容である。そこから仏教思想的に正当な "こころ" の解釈にも及んではいるけれど、思想書というほどの深みはないし、ストレス学説など言及されているけれど、まるで深入りしていないから・・・・う~ん、と思うだけである。この本、書店で平積みになっていたのを記憶しているから、かなり売れたのであろうけれど、著者のネームバリューだけで売れた本なのであろう。
結論。50代以上の高齢者が好みそうな本。
<了>