イメージ 1

 わずか3時間ばかりの両者の対談を、池田さんが主体となって編集した内容になっている。
 船井さんの読書記録はこのブログで何度か書いているけれど、池田さんが著している預言関連の書籍は一つも読んだことがない。池田さんの本職は建築士で、もともと科学技術畑の人である。この書籍に関しては、科学者が集っていた 『加速学園』 を主催しておられた関英男先生との交流に関する記述が、興味深かった。


【進化した世界にはお金のシステムがない】
 お金のやり取りというのは情報のやり取りのことだとご理解いただけたであろうか。現金は必要ないのだ。つまりお金のない社会システムは有り得るのである。現に、地球以外の進化した宇宙人の人々の世界にはお金のシステムがない。それでは一体どういうシステムになっているのかと言うと、共生システムである。そういう社会に変化させようと思えばすぐにでもできる。明日からでも可能なのである。  (p.46-47)
  《参照》  『お金のいらない国』 長島龍人 新風社
 
 
【心配御無用】
 加速学園で最も多く発せられる質問があった。それは御法度の心の1項目 「心配心」である。亭主や子供たちを心配するのは妻として親として当然のことと思われるが、どうして心配してはいけないのかと。
 この質問に対しては次のように答えることにしている。誰にも、守護神、指導神、守護霊がついている。従って心配するというのはそうした神々に対する越権行為なのである。自分の子供であっても、魂は必ずしも関係ない。子には子の、親には親のこの世で果たすべき役割がある。そのため、それぞれ別の神がついているというわけである。親は大抵の場合、自分の子を心配すると言いながら、自分の狭い価値観を子に押し付けている。宜しからぬ欲を子に押し付けているというわけである。つまり、すべからく心配心は起こしてはならないのである。 (p.74)
 心配したがる人々というのは、つまるところ独りが怖いのであろう。孤独に弱い人というのは “神心(かみごころ)” がない人だと思っている。
 つまり、必要なのは 「心配心」 ではなく 「愛念」 。 似て非なるものである。

 

 

【時空間と波動】
 本来、時間とか空間というものは、その星が持っている波動(周波数)と、その星に住む全ての生物の波動の総和が、太陽から送られてくる波動と調和する “点と点” との間のことである。それらの点と点を結ぶと、それは固有の周波数を示すことになる。したがってその周波数に同調させると、その時間と空間に存在することができる。 (p.54)
 その星に住む生物である人間の “思い(想い)” は “重い” 波動に通ずるのであるから、引力が完全に拮抗するラグランジュ・ポイントの遷移が何らかのキーになっているのではないだろうか。

 

 

【ニュートンの後半生を知らされていない日本人】
 ニュートンは、20代でニュートン物理学を完成させてしまいました。現代物理学の基本原理と言われるものです。けれども、この原理は天体の運動法則の一部を説明できるだけで、人間を含めた生物の運動を考えたときに、どうしてもその原理だけでは説明できないものがたくさんあることにニュートンは気づいていたようです。それで、30歳以降の彼は模索を始め、45歳から85歳までの40年間、神学や錬金術に関する多くの論文を書きました。しかし、周りの人たちは、その価値を認めようとはしませんでした。おそらく、目に見えない世界の研究が表に出ては汚点になると思った周囲の人が葬り去ってしまったのでしょう。
 ・・・(中略)・・・。
 見えない世界、つまりサイ科学的な領域まで入り込んでいった有名な科学者はニュートンだけではありません。マックスウェルやファラデーも超常現象や霊について発言しています。   (p.120-121)
              【ニュートンは魔術師】
    《参照》   『ニュートン・コード』 塚原一成 (角川学芸出版) 《前編》
              【動かぬ証拠】
              【ニュートンが錬金術で目指していたもの】

 

 

【あしたの世界】
 ノストラダムス預言に係わる書籍を何冊も出版している池田さんの、「イタリアの経済破綻が引き金となって世界が混乱し、ベスビオス火山が噴火する」などの解釈に対して、船井さんは、「そのようにはならないでしょう」 と明快に述べている。
 前世紀末から今世紀初頭に向けてなされていた預言や予言については、その多くがことごとく外れている。興味本位になされた付和雷同型の予言はともかくとして、神からの預かり言葉である預言に関して、西洋人は確定論的に解釈したがる傾向があるけれど、東洋人、特に日本人はそうは考えていない。
 それどころか、西洋発の預言をことごとく打ち破ってゆくのが日本人の使命なのであろう。少なくともそう自覚している個々の日本人はそのパワーを持っているし、それらを束ね、さらに賦活する手段を日本の神人は持っている。
 
<了>