声帯結節手術の記録＊新しい病院と最初の診察＊

手術のことをSNSに書いたところ、たくさんの仲間たちが、同じように結節で苦しんでいることを知りました。

参考になるか分からないけれど、私自身への戒めも兼ねて、ちょっとずつ記録していきたいと思います☀️

※最初に注意事項※

私は今回、止む無く手術に踏み切ったわけですが、「結節=手術必須」ではありません。

ようは、「あれ？おかしいな」と思った時に、どれだけ身体の声を聞いて、自分にブレーキをかけられるか。そして、その後のパフォーマンスのあり方をいかに柔軟に切り替えられるかが大切だと思っています。

これから書く内容には、安易に手術をお勧めする意図はありません。

私も、ずっとずっと、切りたくはなかった。

自然治癒で済むならそれが最善でしょう。

第一章　新しい病院と最初の診察

実は学生時代から幾度となく声の不調と闘ってきた私、歌手を診てくれる耳鼻咽喉科は、これまでも4カ所ほど通った経験がありますが、今回は心機一転初めての病院に行ってみたのです。

何故そうしたかというと、一つには、これまで診ていただいた先生にはもちろんたくさん助けて頂いたのですが、本当の意味で寄り添ってくれている感覚がまだ私には薄く感じられ(相談もなしにぽんぽん強い薬を出されたり、混み具合によって診察が雑になったり…)、何か腑におちない部分があったから。

また一つには、私自身、症状的にも精神的にもかなり追い詰められた状況であったため、少しでもこれまでと違う方針を示してくださる先生に出会いたかったからです。

そんな時、大学の同期で今も一緒に歌っている田村幸代さんに相談したところ、【さいだ耳鼻咽喉科】を紹介してくれました。

なんでも、かなり驚きの方法で小さなポリープの治療に成功したということで、「そんなに柔軟な思考を持ってらっしゃる先生ならもしかしたら、、、」と、微かな希望をかけ、少し遠くても行ってみることにしたのです。　

(安易に真似されてしまうと危険なので詳しくは書かないでおきますが、人間の身体が持つ大きな可能性を感じさせる方法でした。)

🌱さいだ耳鼻咽喉科🌱

東急東横線　大倉山駅より徒歩5分

〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山３丁目４２−１６


さいださんは小さな病院です。
熱帯魚が泳ぐ、落ち着いた雰囲気の待合室🐠
私は平日の午前の部ギリギリに行くことが多く、待ち時間はさほど長くありませんでした。
(これはコロナの影響かもしれませんが。)

院長先生は、とても穏やかな雰囲気の方です。
歌や演劇の仕事していることを伝えましたら、とても丁寧に診察して下さいました。
声を専門的に診てくださる耳鼻咽喉科では割と一般的ですが、内視鏡の映像を確認しながら、わかりやすく説明して下さいます。
映像は、スマホで写真やムービーを撮ることを勧めてくれました。
(内視鏡を使った診察は、すこーし料金高くなります。)


最初の診察で先生から言われたことは、

①長く苦しんでいるなら手術も選択肢の一つに入れるのはありだということ。
※さいださんでの手術は部分麻酔で日帰り、3万円ほどで受けられます。
切除自体は10分ほど(麻酔や休養、術後の診察があるので、全部で3時間くらい)で終わり、術後の食事もOK。
病院によっては全身麻酔で、入院必須のところも多いそう。
この場合はもちろん費用も跳ね上がります。
術後1週間は日常会話も禁止。2週でやっと少しずつ歌えるようになるとのこと。
(→これは目安です！実際わたしはかなり予定が狂いました。また次回以降に詳しく書きます。)

・私は、結節を放置した期間が長くてすでに硬化している、とほかの病院で診察を受けましたがそうではなく、「水腫」といって、声帯の表層に水が溜まってしまっている状態で、まだある程度柔らかいということ。

・手術に抵抗があるなら、投薬と、可能な限りの休養、そして田村さんもやった"とある発声"による治療が、私にもまだ効く可能性はあるということ。


ということで、、、
私はまだ、抱えている仕事をどうにかこなしたい、という気持ちを拭きれず、"とある発声"による治療を試してみることにしたのです。
(この頃の私はお恥ずかしながら、完全にコロナを軽視していました💦反省。)


ただ心のどこかでは、この先生が言うなら、やはり手術するのが賢明なのにもしれない…
と、何やら今までとは違う感情が湧き上がってきていたのでした。。。




声帯結節手術の記録🌱第一章 完

次回「第二章　手術に至るまで」

写真は、流しで沖縄滞在した時の。
この時、さいしょの診察の約1週間後。。。